購入価格 ¥5410 (amazon)
異音(クリック音)がするBB30ベアリングを打ち換えてほしいという友人の依頼があり、購入。詳細はnumero_neroさんによるレビューを読んでいただくとして、「青い樹脂製ブッシュが6806ベアリングの内径30mm・外径42mmにあわせて加工」されてあるあたりは同じく「さすがだな!」と思いました。非常に使いやすいツールで、非の打ち所なし。
先日レビューしたカンパ・シマノ用BB30アダプター外し・VAR TOOL PE-13300も、工具自体の軸が動かないようガイドした上でスコーンと相手を叩き出す、という点では同じような工具でしたが、このBBT-30.3も軸が斜めになることはないので、ツール先端がスナップリングの耳の部分に当たらないよう気をつけるだけで、あとは難なくベアリングを外せます(難なく、とはいっても簡単にスコン、というわけにもいかず、そこそこ力を入れる必要があり、ベアリングはフレームの向こうに吹っ飛んでいくので注意)。
☆☆☆ 余談 ☆☆☆
この工具自体は非常に良いものだと思います。しかしクランクシャフトを抜いたり入れたりする時、ショックレスハンマーでズドンズドンと原始的にハンマーイン・ハンマーアウトする必要があるBB30という規格には人類のこれまでの英知を否定するようなところがあり、これどうなんだと疑問に思いました。このBBT-30.3 も使いやすいとはいえ、ベアリングがスコーンと吹っ飛んでいくわけで、キャノンデールのBB30提唱者を参考人招致したい衝動に駆られました。
フレーム仕上げ工程のコスト削減、軽量化、極限にまで狭いQファクターと高い剛性(本当?)を実現したBB30。
その代償として原始的な作業を(しかも頻繁に)要求されるBB30。
さすがのパークツールも、BB穴からスコ〜ンとふっとんでいくベアリングばかりはどうにもできなかったようだ。
価格評価→★★★☆☆ 国内で買うとちょっと高いですね
評 価→★★★★★ 非常に良いもの