購入価格 ¥上記のとおり
一度メインのマシンをRCS6からBOMA・VIDEに換えましたが、トレーニング用とレース用でバイクを使い分けすることになり、保管してあったフレームを組みなおしてトレーニング用として再び乗り始めたので今一度評価してみたいと思います。
比較対象はBOMA・VIDEです。
まず、VIDEから乗り換えてみてとにかく剛性が高いと感じました。もちろんVIDEの剛性が低いわけではないのですが、VIDEよりももっと許容トルクが大きく、踏めば踏むほどにパワーをきっちりと路面に伝えてくれるような印象です。
ただし、フレームが重い分、軽快さやレスポンスでは劣っています。なので、ヒルクライムでダンシングを多用する人などは少し厳しいかもしれません。また、やはり一度カーボンフレームに慣れてしまったため、いくらカーボンバックとはいえあまり快適性を感じ取ることが出来なくなりました。フルアルミよりかは幾分快適だと思いますが。
RCS6よりも更に下ワンを拡大したテーパードヘッドを採用するVIDEと比べてもヘッド回りの剛性は十分にあると思いますし、ブレーキでビビる感じもないです。なので、下りや荒れた道でも安心して攻められます。安定感も十分だと思います。
性能的な部分ではないですが、BBがJIS規格でシートポストがノーマルタイプ、Fメカがバンド取り付けなので、VIDEや最新規格のフレームと比べると汎用性や整備性が高いところは評価すべきポイントだと思います。
改めて乗ってみると、アンカーらしいきっちりとした作りながらフレームセットで10万円程度とあまり高くなく、かつレースでも十分に戦える性能を備えており、優秀なフレームだと思いました。
低速からの加速やヒルクライムなど、軽快さが求められる場面ではそこまでの性能はないですが、勾配がそこまできつくないロードレースなどでは非凡な性能を発揮してくれると思います。
中・上級者のセカンドバイクとして、また、剛性が高く頑丈なので、競技部員などがトレーニングからレースまで毎日扱うバイクとしてはおすすめできるフレームです。
また、個人的にこのフレームは硬いため、シマノC24系統のホイールとの相性がいいように感じました。柔らかいためロードレースではあまり好まれないシマノC24ホイールですが、RCS6と組み合わせれば剛性のバランスが良くなり、リム外周部も軽くなるため軽快さも増すように感じました。
2014年シーズンからはRS8の登場に伴いアンカーのラインナップからカーボンバックフレームが消滅してしまいましたが、コストパフォーマンスが高いため、廃盤にするのはもったいないフレームだと思いました。正直言って残念です。
価格評価→★★★★★(改めて乗ってコスパの高さに感動。+1)
評 価→★★★☆☆(基本的なパフォーマンスは高いので★4、ラインナップから消滅させてしまったアンカーへの失望として-1)
<オプション>
年 式→2011
カタログ重量→1570g