購入価格 ￥2780
【前置き】
フレームについてしまったひっかき傷を修復するためのアイテムです。
QUIXX REPAIR SYSTEM が商品名なのかどうか、いまいち分からん。
cyclowired でこいつの商品紹介を見て、こないだフレームに傷がついたよな～、
と思ってたら、別の目的で行ったワイズロードのチャーリーで売られていたので購入。
傷がついたのは、トップチューブの裏側（下側）で、電信柱にバイクをたてかけたら、
ガリッという異音と共に、こすったような抵抗が手に伝わってきた・・・
「おいおい、ガリッって何だよ」
と思ったら、電信柱に鉄パイプがくくりつけてあって、その鉄パイプの上端でガリッと
やってました。
鉄パイプは、幟（のぼり）を立てるために、誰かが設置したのだと思います。
【商品説明】
この商品、面白いのは、単に研磨剤で削るだけではない。
傷の無い部分の塗料を、凹んで傷になった部分に移植するらしいのだ。
元々は自動車用の製品で、それを自転車にも使えるんじゃねーの、というわけで
自転車向け製品として販売しているようです。
まずは、中身を確認しましょう。
本体の研磨剤が２種類。
研磨用のシートが２枚。
３０００番の紙ヤスリが４枚。
説明書の類はついていません。
箱の裏面に、使い方が書いてあるので、それを見て各自作業しろって事ですね。
まあ、難しい手順があるわけでもないので、箱の説明で十分です。
【作業手順】
手順１
傷が深い場合は、紙やすりで磨く。傷が浅ければ手順２へ。
手順２
１液を適量、傷口に塗って、専用のシートで力を込めて円を描くようにこする。
これを自分が納得するまでひたすら繰り返す。
手順３
１液を水で洗い流す。
手順４
２液で、ツヤがでるまで磨く。
【修復してみる】
では実際にやってみましょう。
手順１
私のバイクの傷が浅いか深いか分からないので、浅いと信じて紙ヤスリで磨くのは
やめておきます。
手順２
１液で磨きます。
粘性の低いコンパウンドみたいですが、さらさらではないので、トップチューブの裏に
塗っても、垂れ落ちるようなことはありません。
これでもか、という具合に磨くと少しずつ傷が塞がっているように感じます。
ただし、商品説明通りに塗料が傷へと移動しているのかどうかは、私の指先感覚や
視覚からは判断できません。
夏の昼間に外で磨いていると、暑さにやられて、だんだんとやる気が失せてきたので
まだ傷は残っているけど、妥協します。
磨くときは、けっこう力を込めて磨きました。
指で押すとたわむような、超軽量のペラペラなカーボンフレームだと、場所によっては
怖くて作業できないんじゃなかろうか。
手順３
水で洗って、ウエスで拭くだけです。
手順４
そんなにツヤは消えていなかったので、気持ちだけ磨いておきました。
逆に言うと、手順２でツヤで消えるぐらいに磨きこまなきゃいかんのかもしれません。
＜使用前(画像の向きが違いますが同じ傷です)＞
＜使用後(見る角度によっては、ほとんど分からなくなった)＞
【感想】
使えなくはないけど、お手軽に使えるというものではないですね。
それなりに根気が要ります。
表面のクリア層に傷が入っただけなら、紙ヤスリで研磨して、クリアをリタッチして
紙ヤスリとコンパウンドで表面仕上げをした方がよいかもしれません。
この商品の利点は、クリア層ではなくて、ボディカラーを傷に移植できる点だと
思います。
専用のボディカラーが売られていればいいですが、市販されていない場合は、
調合して似た色を作る必要があります。
長年、紫外線にあたって色がくすんでいる場合に、新品と同じカラーを塗ると、
修正した部分がハッキリと分かってしまう事があるので、市販の色でもそのまま
使えるとは限りません。
また、塗料というのは、塗ったときと、乾燥後で色が変わるので、調合には知識と
経験が必要になります。
しかし、これがあれば、調合する必要はありませんから。
一通り作業が終わってから、気が付いたのだが、わざわざ手作業で磨かなくても
リューターでバフ磨きをかけてやれば、良かったのでは？
まあ、いまさらいいけどね。
価格評価→★★☆☆☆(クリア塗料とコンパウンド代と考えると高い)
評 価→★★★☆☆(効果はあるが、もう一度使うかどうか怪しいもんだ)
