ライダーのレベルは非レースイベントにお遊びで出る程度ですので、それを勘案してお読みください。
2010年までのリム重量は215g、2011年は260gとなっており、本気で軽い重量のホイールを履いてみたかったため旧年式のものを購入。
(リム重量はwheelbuilder.comに公表されておりました。)
ゼロスタート、登坂、コーナからの脱出といった加速するシチュエーションで体感できるレベルでひゅんひゅん脚が回りやすくなりました。
ギアうん毎軽くなるという表現はできませんが、激坂をインナーローで踏むと、まるで自分の足で歩いているかのようにバイクの重さを感じません。
逆に平地を一定速度で巡航するようなシチュエーションでは特にコレといって他のホイールに対する大きなアドバンテージは感じませんでした。とはいえスポークはDTのエアロライトがメインで組まれているため決して平地で進まないホイールではないと考えられます。
ただ32mmというリムハイトは空力のためではなく剛性を上げるためではないかと思います。リムはぺなぺなでは無いですが、指に力を入れて押すと若干のしなりが有ります。
ちなみにインターナルニップルになっているのですが、それほどスポークテンションが高いわけではありません。剛性について語れる体格では無いのですが、ヨレは特に感じませんでした。
【耐久性】
練習での普段使いも含め5000km程度走行しましたが、振れは発生しておりません。
新品時から一度もニップルに触らずに済んでいるのはありがたいです。(インターナルだから面倒だし……)
履きっぱなしのため、うっかり路面の段差やグレーチングを踏んでしまうことが多々あるのですが、リム自体もダメージが無く、決して軽いから脆弱なリムというわけではなさそうです。
ハブについてもDT 240Sのため基本的にノーメンテですが、フリーのグリスアップを定期的に行わないとラチェット音がそれなりに発生します。(フリーは工具不要でメンテできるためラクチンです)
【ブレーキ】
ブレーキ面は耐熱シートが貼られております。
奈良側ですが、暗峠を一気に下ってもリムは熱くなりますが、ゆがみなどの不具合は発生しませんでした。
純正のブレーキパッドはスイスの黄色のような唐突さが無く、効きが穏やかで非常にコントローラブル。隠れた逸品だと思います。
ちなみにレイノルズのカーボンリムは全品コルクシューの利用を禁止していますのでご注意ください。
【その他】
見た目はタイヤのサイドウォールの処理で印象が変わりますが、あめ色の方がローハイトっぽくて大人しいので個人的には好きです。
リムのみ自社製造で、ハブ、スポークはDTの汎用品のため修理が必要になっても安く済む点はありがたいです。スポーク長やテンションもWEBで公開されています。
レイノルズは国内でマイナーメーカーですが、元を辿れば100年以上も歴史のあるメーカー。スチールチューブが有名ですがカーボンになってもその魅力は色褪せず、応援したいと思います。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
<オプション>
年 式→2010
カタログ重量→ 1040g(実測重量 1008g)