購入価格: ¥1,070 (税込) ※1セット2個入り
標準価格: ¥1,129 (税込)
『コーティングがはがれると錆びやすくなり、使い続けるとチェーンと同様に伸びる』
■ 10速用のミッシングリンクを数回使用
私はKMC ミッシングリンクをクロスバイクの10速用のチェーンに取り付けて使っていた。最初はシルバーのミッシングリンクを使っていたが、その後はゴールドを数回使っている。チェーンの着脱の際にはゴールドの方が目立って見つけやすく、注油の際の目印にもなる。今回は主に耐久性について投稿したい。
KMC ミッシングリンク CL559R 10S GD
■ やはり5回以上は着脱しない方が良い
基本的には5回程度で交換することにしているが、これまで問題がなかったのをいいことに、最後はちょっと多めに着脱を繰り返してしまった。ミッシングリンクのプレートにはくぼみが設けられており、ここにピンが引っかかっていれば外れることはなさそうにも思える。だが、着脱を繰り返したことにより、くぼみの横にある突起(?)が摩耗しており、軽い力でかんたんに外れてしまう。この状態では、くぼみからピンが浮くとチェーンが外れる可能性もある。使い終わったミッシングリンクを観察して、やはりここまで使うべきではないと思った。
ピンがプレートのくぼみに引っかかるので外れにくい構造にはなっている(左)
ピンが引っかかる部分が磨耗してなくなっているので、ピンが浮くと外れやすくなるはず(右)
■ コーティングがはがれると錆びる
ミッシングリンクを使い続けると、変速の際にギアの歯に当たる部分やチェーンのローラーに当たる部分のコーティングがはがれる。また、使い終わったミッシングリンクを観察のために洗浄して放置しておいたら、コーティングのはがれた部分に錆が出てしまった。着脱を繰り返さなくても、走行距離が長くなったら、洗車後はなるべく早くオイルで防錆した方がいいだろう。
洗浄後に注油しないで放置しておいたら錆が出た
■ ミッシングリンクも伸びる
チェーンの伸びの測定はBBB チェーンチェッカーで行い、0.75%伸びたことを確認してからチェーンを交換し、ミッシングリンクも使用を終えた。今回の測定では、チェーンの大部分はチェーンチェッカーを強めに押し込まなければ入らなかった。だが、測定する二点の間にミッシングリンクがある、もしくは、二点の片方がミッシングリンクの場合は、かんたんにチェーンチェッカーが入った。ひとつのチェーンに対して数回ミッシングリンクを交換していることも考慮すると、チェーンよりもミッシングリンクの方が伸びやすいのかもしれない。
ミッシングリンクが間にあると、チェーンチェッカーがかんたんに入る(右)
ミッシングリンクに挿入するとスカスカ。伸びは1%には達していないが、0.75%以上はある(右)
■ いろいろな意味で早めの交換がオススメ
ミッシングリンクをちょっと長めに使って感じたことは、安全性以外の理由も含めて、早めに交換した方がいいということだった。着脱を繰り返せばかんたんに外れやすくなり、長く使い続ければコーティングがはがれて錆びやすくなる。また、ミッシングリンクもチェーンと同様に摩耗によって伸びるようで、変速性能やペダリングにも影響する可能性もある。メーカーが推奨するように着脱回数は3〜5回程度にとどめ、コーティングのはがれや伸びが出る前に交換した方がいいだろう。
価格評価→★★★★☆ (着脱回数にもよるが、ひとつのチェーンに対して数回の交換が必要)
評 価→★★★★★ (チェーンの洗浄に便利。一度もトラブルが生じたことがないが交換は早めに)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー