購入価格 ¥4011
私がレビューさせてもらったXpertのクラウンレースリムーバーは
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8442&forum=82「セパレーター」という軸に圧入されたベアリングを外す汎用工具と同じものだということをnumero_neroさんに教えていただき、そちらの方が使い勝手が良さそうだったので、購入してみました。最初はセパレーターだけを購入してXpertのリムーバーと同じようにして使おうと思っていたのですがプーラーと併用することによってクラウンレースリムーバーとして非常に有効な工具になるのではないかと思いセパレーターとプーラーのセットを購入しました。四千円から五千円ほどでヤフオクに大量に出品されているので入手は容易です。
現物はタテ27cmヨコ37cm厚み8cmほどのプラスチック製のアタッシュケースのような物に収納され、ケース込みで4.8kg位あり、届いたときはそのデカさと重さにびびりました。
銀色の物がセパレーターで大小二つ入っています、それ以外のものがセパレーターを引っ張り上げるプーラーになります。説明書のような物は一切入っていませんが動画サイトを探すと使用法を解説した動画などもあるのでそちらを参考にしても良いかもしれません。
セパレーター(小さい方)にクラウンレースをあてがってみたのですが
クラウンレースの円弧とセパレーターの刃の部分の円弧が一致していないのでクラウンレースとクラウンレース台座の間にセパレーターを差し込もうとするとセパレーターの薄い刃の部分ではなくその前後の厚みがある部分を押し込むことになるのでかなり入りにくく、アルミなどのクラウンレースだと豪快に削れてしまう恐れがあります(お分かりいただけますでしょうか。説明ヘタでスイマセン、写真で何とか察してください)。地味ですが結構大きな問題だと思います。なので刃の部分の形状を削って修正するかXpertやグランジのリムーバーのような刃の部分がまっすぐな入りやすい物でクラウンレースを1.5~2mmくらい浮かしてからこのセパレーターに交換して使うのが良いと思います。
フォークにセットするとこうなります。
支柱はセパレーターに切られたネジ穴にねじ込むようになっていて確実に固定できます。
また支柱の両端にはオネジとメネジが切られていてねじ込むことによって連結できるようになっており
組み合わせによっていろいろな長さのコラムに対応できます。最大で30cm位のコラムまでいけそうです。
上の写真のようにセットしてセンターボルト(プーラーに付いている長いボルト)を締めこんでいくと(フォークにはトップキャップを付けてセンターボルトの先端がトップキャップのボルトの六角穴に嵌まるようにするとちょうど良いです)セパレーターが引っ張り上げられてクラウンレースが外れます。
アルミ製のクラウンレース、鉄製の下玉押し、両方試してみましたがどちらもそんなに力は必要なく、あっさり外れました。
これですとコラムに衝撃が加わったり、傷が付くこともないのでカーボンコラムのフォークにも良いのではないでしょうか。
セパレーターの刃先形状の問題はありますがそれを除けばクラウンレースリムーバーとしてとても有効な工具だと思いました、自転車用工具として売られていてもおかしくないです。
グランジやXpertのリムーバーとこれを両方買っても一万円しないわけですからアマチュアの自転車愛好家にとって三万以上もするホーザンのC-440などよりは現実的な選択肢ではないでしょうか。
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★★☆
<オプション>
年 式→
カタログ重量→ g(実測重量4.8kg)