購入価格 ¥4725
本体の鋭利な刃先をクラウンレースとクラウンレース台座の間に差し込んでいくことによってクラウンレースを浮き上がらせ外す工具です。
二本のボルトを締めていくことによって本体の間隔が狭まり刃先が入っていきます。刃先は下の写真のようになっていてかなり鋭利です、クラウンレースとフォークが相当ピッタリくっついていても刃先を差し込めると思います。
最大に締めた状態が下の写真です。
刃先とコラム(オーバーサイズ)の間にはほとんどすきまが無く、ボルトを締め切ってしまうのはかなり危険であることが分かります。
刃の部分の厚みは最大で約3.7mmなのでボルトを締めていくだけで浮かせられる量はそれ以下ということになります。圧入部(コラム付け根のちょっと太くなった部分)が非常に短い場合はボルトを締めこんでいくだけで外せますが大概はそういうわけにはいきません。取説(?)の紙には本体の穴にドライバーのような物を入れてハンマーで叩くみたいな絵が描いてありますが
実際に使ってみてこれはあまり現実的な方法ではないと思いました、それはなぜかというとボルトをめいいっぱい締めこんで外れない場合、それ以降はリムーバーがクラウンレースとクラウンレース台座に同時に接触していない状態なので水平方向、垂直方向に容易に動きます。そんな状態でドライバー当ててハンマーで叩いてもグラグラ動いてとても叩けたもんではないと思います。それにこの方法ですとハンマーで叩いている方の二点しか力が加わらないのでクラウンレースが斜めになったり変形したりしやすいのではないでしょうか。そこで私は下の写真のように
両手でリムーバーとフォークを保持して布やゴムを敷いた地面にコラムの上端をコンコンと打ちつけるようにして使っています。これだとクラウンレースに接触している四点同時に力が加わりますし、下の写真のようにクラウンレースがリムーバーの刃の斜面に接するようにすれば、
逆さにした状態で上から力がかかった場合、リムーバーは刃の斜面にそって外へ外へ動こうとするので刃先がコラムに接触する可能性も低いです(ですができるだけリムーバーの位置がずれないように手で保持する事は必要です)。
はめあいのきつい場合「コンコン」なんていう生やさしいもんではびくともしない場合もあり、そういうときはもう「ガーンッ、ガーンッ!」と叩きつける感じになります(スチールのクラウンレースや下玉押しはアルミに比べて堅いのでそういう場合が多いです)。その時「これは違うんじゃないか、俺はしてはいけないことをしてるんじゃないのか?」という思いがギュンギュンします。ですがその邪念(正論?)を振り払ってガンガンやっているとあるとき突然外れます。この突然外れるというのがくせ者でクラウンレースが外れた後、コントロールを失ったリムーバーが地面に落下するまでの間に刃先がコラムを傷つける危険性が高いです。また、こんな傷が付くこともあります(泣)。
カーボンコラムだとさすがにこの方法はまずいでしょうが金属のコラムだと問題ないと思います。外したクラウンレースが再使用不能になるほど損傷したこともないです。
安全確実に外せるというという工具でもないのであまり使いたくはないですが圧入部が長いやつだとマイナスドライバーでコンコンやって外すのもキツイのでしょうがなく使うという感じです。
価格評価→★★☆☆☆
評 価→★★★☆☆
<オプション>
年 式→
カタログ重量→ g(実測重量410g)