購入価格: ¥324 (税込)
標準価格: ¥324 (税込)
『エネルギーの即効性と持続性を高いレベルで両立したエナジーバー。際立つのは即効性。口の中とパッケージがべたつくのが残念』
■ PowerBar ENERGIZE バニラ味
PowerBar “ENERGINE(エナジャイズ)”は、ロードレースのようなエンデュランス系スポーツで定番の補給食だ。多くのスポーツ店やスポーツバイク店で購入することができる。前回はチョコレート味を投稿したが、今回はバニラ味について書いてみたい。味の違いだけでなく、改めて考えたことや感じたことも付け加えたいと思う。
写真: PowerBar ENERGIZE バニラ味
■ 意外に甘さ控えめだが後口がべたつく
前回食べたチョコレート味は、チョコレートよりもずっと甘さは控えめではあるものの、果糖ぶどう糖液糖や砂糖の甘みが後口に残ってベタベタした。だから、水や甘みの強くないあっさりしたドリンクを摂取しないときついと思った。
後口の甘さの印象が強かったからか、バニラ味を食べてみると、意外に甘さは控えめだと感じた。砂糖を大量に使った菓子類よりもずっと甘みが弱い。ただ、後口がべた付くのはチョコレート味同様で、後追いのドリンクは必須。エネルギー源として果糖ぶどう糖液糖や砂糖を配合しているので、後口のべたつきは他の味でも感じそうな気がする。
バニラやチョコレートの味は、プロテインのフレーバーを連想させどこか人工的だ。味だけで評価するなら、Clif BarのEnergy BarやMuleBar、Honey StingerのWaffleの方がずっと美味しい。
写真: 思ったより甘くないが、後口はべたつく
■ やはり際立つのはエネルギーの即効性の高さ
上記のような吸収率の異なる糖質が配合された補給食を経験した上で、改めてPowerbarを摂取すると、エネルギーの即効性の高さが際立つ。サイトの説明によると、PowerBarに含まれる果糖ぶどう糖液糖は、果糖とブドウ糖を2:1に配合することによって吸収率を上げているとのこと。この配合はC2MAXと呼ばれ、PowerBarの特徴になっている。これならPowerBarで感じた即効性の高さも理解できる。
即効性が高いといっても、そこは定番の補給食。急激な血糖の上下を感じないのが良い。運動前にあんぱんや饅頭などの甘いものを摂取すると、インスリンショックを引き起こしてパフォーマンスが低下する可能性が高いが、Powerbarは果糖ぶどう糖液糖や砂糖の量を適切にコントロールし、運動直前の摂取でも問題ないように作ってある。
即効性ばかりを取り上げているが、もちろんメインはエネルギーの持続性の高さ。他のエナジーバーのよりは血糖値の上昇を感じるが、その後のエネルギーもしっかりと持続してくれる。Red Bull Energy Drinkのように急激に血糖が上昇した後に、突然エネルギーが切れることもない。持続性の高さは、オーツ麦フレークやライスパフといったGI値が低めの原材料が貢献しているようだ。
写真: 栄養成分表と原材料
■ 即効性の高さから距離を問わず使える
PowerBarのバニラ味を試したのは、今回も往復で50kmくらいの距離だ。普段、私は夕食の炭水化物の摂取量が少なめということもあって、ある程度しっかり食べて準備しないと、この程度の距離でも走行中にエネルギーの低下を感じることがある。PowerBarならエネルギーが少なくなったことによる疲れを取り、その後も集中力を持続して帰宅できる。
前回はロングライドにも使いたいと締めくくったが、このエネルギーの即効性の高さなら距離を問わず使いやすい。即効性と持久性を高いレベルで両立させ、約200kcalもカロリーが採れる。これなら、いつもよりちょっと短い距離を走るときでも安心だ。即効性が高い分、効き目を感じやすく、積極的にエネルギー源として使いたい人も多いはず。ただ、味は好みが分かれるし、食べた後のパッケージはベタついてカバンにしまいにくい点はちょっと残念。これらの点が久々のロングライドで採用に至らなかった理由だ。
図: PowerBarの良い点と悪い点
価格評価→★★★☆☆ (効果を考えれば高くはないが、もうちょっと安いと気軽に使いやすい)
評 価→★★★★☆ (即効性の高さを改めて高評価。ただ、パッケージのべたつきと後口の甘さは前回と変わらず)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→55g (202kcal)