[チェーン工具] BBB チェーンチェッカー

購入価格 ￥600

前から欲しかったけど、何故か持っていなかったアイテム。
見た目はただの薄い鉄板に見えるが、実は超高精度で加工されており(おまけ参照)、わずかなチェーンの伸びも漏らさず検知する…のだろう。



使用方法は簡単。上の写真で、工具左上のカギ状のでっぱりをチェーンにひっかけ、工具全体をチェーンに沿わせる。
右下の突起がリンク間に入らなければまだ大丈夫。入ればチェーンが伸びていると判断できる。

突起は両側にあって、0.75%と1.0%の伸びをチェックできる。
0.75%伸びでそろそろ交換時期。1.0%でチェーン交換、と考えれば良いか。



この写真では1.0%側のゲージが完全に入っているため、1%以上チェーンが伸びており交換時期であることがわかる。

減ったチェーンを使い続けていても案外普通に使える。
だが、それは同時にスプロケットをより磨耗させるため、変速不良や歯飛びで交換する頃には手遅れになっていることが多い。
スプロケはチェーンの倍以上と高価であるし、ホイールを複数使い回すことも考えるとたまにチェーンの伸びをチェックするに越したことはない。

そろそろ交換かなと思いながらも使い続けた結果、
よく使う19T、17T(ローから4,5枚目)はかなり減ってしまった。



余談だが、こまめな注油を心がけることでチェーンの伸びはかなり抑えられるそうだ。
チェーンをキコキコ鳴らして走るのは論外としても、普段からメンテナンスすることで寿命を伸ばせる。


☆おまけ

どれくらいの精度なのか計算してみた。このゲージは9リンク間の距離を測定し伸びを調べる。
自転車のチェーンは12.7mmピッチなので9リンクで12.7*9=114.3mm
これが0.75%伸びていたら115.16mm
1.0%伸びていたら115.44mm。
超高精度って表現は撤回。工業製品なら、これくらいの精度は普通でしょ。
それでも、こういうゲージを用いることで、定規やらノギスでチェーンの長さを測るよりは遥かに簡単、正確に伸びを確かめられる。
重整備をしない人でも、普段のメンテナンスの目安に持っているといいんじゃないかな。これ。

価格評価→★★★★☆　この手の工具の中では安値
評　　　価→★★★★★　簡単測定

購入価格: ￥756 (税込)
標準価格: ￥756 (税込)

『チェーンの摩耗を簡単にチェックできるコスパに優れた工具』



■ チェーンを交換する前に手に入れた工具
私がチェーンを交換するのは、コンポーネントの換装したり、上位グレードのチェーンを使いたくなった時や、年末のオーバーホールのときなどだ。これまでは変速の不調や歯飛びを感じる前に早めに交換してきたが、現在クロスバイクに使っているチェーンは、今までよりもやや長めに使っている。

だから、そろそろチェーンを交換しようと思ったが、その前に専用工具でチェーンの伸びをチェックすることにした。今回、私が手に入れた工具は、「BBB チェーンチェッカー」という。「BBB チェーンチェッカー」というものだ。チェーンを交換する時期に達しているかどうかは、これがあればすぐにわかるらしい。


BBB チェーンチェッカー





■ この種の工具としてはリーズナブル
BBB チェーンチェッカーは、チェーンの摩耗を簡単にチェックできる工具だ。この工具の台紙には、チェーンが0.75%伸びたらそろそろ交換、1.0%伸びたら交換することとある。この工具の片側は0.75%のチェーンの伸び、もう片側が1.0%の伸びに合わせたつくりになっており、両端の突起がリンクのローラー間に完全に入りきったら、チェーンを交換したほうがいいということになる。

同様の工具は数多く販売されており、メーカーによって工具の名称が異なる。BBBのチェーンチェッカーは、こうした工具としてはリーズナブルだ。その分、切断面の粗さがやや目立つが、交換の大体の目安を知るだけなら、この程度の加工精度でも十分ということなのだろう。

　
チェーンの伸び率を表す数字 (左)
イラストのように工具がチェーンにすっぽり入ったら交換時期 (右)





■ 3台の自転車で伸びをチェック
チェーンの伸びをチェックしたのは、以下の3台の自転車だ。

①GIANT SUITTO2のチェーン: SHIMANO CN-HG40
まずは、交換して間もないクロスバイクのチェーンの伸びをチェックしてみた。当然、チェーンチェッカーがチェーンに入りきることはない。


交換して間もないCN-HG40。当然、交換時期には達していない。



②GIANT SEEK R3のチェーン: SHIMANO CN-HG95」
チェーンの使用期間は1年4か月程度で、変速のフィーリングも特に問題なく歯飛びも発生していない。もうそろそろ交換時期に差しかかっていると思いきや、1.0%だけでなく0.75%の方も入りきることはなかった。チェーンの位置を何度も変えて試してみたが、結果は同じだった。

これはDEORE XTグレードであるCN-HG95の耐久性のおかげかもしれないが、走行距離が短さやあまり強く踏み込まないことが影響していると私は考えている。


約1年4か月使ったCN-HG95。CN-HG40よりはチェーンに深く入っている



③GIANT FIXER Rのチェーン: KMC K710 SL GOLD
FIXERにはシングルスピード用の厚歯のチェーンを使用している。シングルスピードなので当然変速はしないが、厚歯と薄歯のピッチは同じなので、このチェーンチェッカーでどの程度伸びているか試してみた。3年半使用したチェーンだが、意外にも1.0%も0.75%も問題なし。走行距離はクロスバイクよりもさらに短いものの、加速や坂で強く踏み込む分、チェーンチェッカーがすっぽり入ると思っていた。

これはBMX用でもあるK710 SLの肉厚のプレートが効いているのかもしれない。ただ、チェーンの伸びは全体で均一ではなかった。これは憶測でしかないが、固定ギアでは力のかかる位置がいつも同じであることや、元々チェーンの張りがやや不均一であることなどが関係しているのかもしれない。尚、チェーンが伸びたら、外れないように張りなおす必要がある。


長く使っているK710 SL。CN-HG95よりもさらにチェーンに深く入っている





■ チェーンの交換はちょっと延期
BBB チェーンチェッカーは、コストパフォーマンスに優れた工具だ。以前から興味があった工具だが、こんなに使い方が簡単で、もっと早く手に入れればよかったと思っている。しかも、数百円で手に入るのだからうれしい。

この工具のおかげで、クロスバイクのチェーンはまだ使えるということがわかったが、早めに交換したほうが気持ちいい変速フィーリングを味わえるはずだ。だから、交換することには変わりないが、予定を年末まで引き延ばすくらいならきっと大丈夫だろう。自分の都合のいいタイミングでチェーンを交換するのに、この工具はとても役に立ったと思う。



価格評価→★★★★★ (コストパフォーマンスに優れている)
評　　価→★★★★★ (簡単にチェーンの伸びをチェックできる)
<オプション>
年　　　　式→　ー
重　　　　量→35g