購入価格 27,000程度
■ナビ性能
はっきり言って微妙です。
先日東京→大阪の長距離ツーリングで利用したのですが、、、
自転車走行不可のバイパスや、はては有料道まで平気で連れていかれたりと散々でした。
自転車モードを謳っておきながらそんな有様なので、ちょっといかがなものかと思います。
「自転車走行可能かどうか」のデータも持たずに「自転車モード」とはあきれます。
それと、自転車モードにもかかわらず、平然と「右側車線を走行してください」と言われたりします。(自転車って右折レーン入っていいの??)
交差点なら歩行者信号渡ってやり過ごせますが、国道の分岐車線なんかで言われても、道なりに行くしかないです。
さすがに慣れましたが、最初は「ちょ、ムリムリ・・」と突っ込みを入れてました。
また、どうも「高低差」を全く考慮していないようで、猛烈な坂道に誘導されることが何度かありました。
自転車にとって坂は最も避けるべき対象なので、可能であれば考慮してほしいところです。
・・と、いうわけで、このナビ”だけ”を頼りに走行するのは非常に「無謀」です。(無理ではないけど・・)
ただ、「現在地がリアルタイムで把握できる」というのは、初めての土地では非常に心強いです。
上記をふまえ、自分は以下のような使い方をしています。
1.大まかな走行ルート(「○号線で行く」程度)を事前に紙の地図で決めておく(印刷して持っていく)
2.NAV-Uにルート検索をさせてみる。
3.ルートを大まかに確認して、あまりにもとんでもルート(有料道とか)な場合は、適当な経由地を設定して修正する。
[↑ここまで準備]
4.走行中、基本的に「自分で考えたルート」を優先する。(リルートは早いので、どんどんリルートさせる)
5.余裕があれば、NAV-Uのルートを一応確認してみて、よさそうならそっちを走ってみる。
(「平行した道で、車が少なそう」とか。「眺めがよさそう」とか)
なんだかあまり役に立ってないような書き方になりましたが、やはり位置がわかるのは大きいです。
自分としては、これなしで見知らぬ土地には行きたくないくらい気に入ってます。
■バッテリー
コイツを使う上で最大の問題は、なんといっても「バッテリーの確保」です。本体内蔵のバッテリーは全然持ちません。ホントに。
通常モードだと数十分でバッテリー表示が欠け始め、ものの2、3時間程度でバッテリー切れです。最初故障かと思ったくらい。それくらいみるみる減っていきます。
一応「スーパースタミナモード」なるものも装備されていますが、「画面が常時表示されない」というのは、自分の使い方(「位置把握」)という目的からすると非常に使いにくいです。
満足に使うには何かしらの外部電源が「必須」です。
自分は、「eneloop mobile booster」というのに、USB→5Vケーブルをつなげて使っています。
(
http://products.jp.sanyo.com/products/kbc/KBC-L2BS/index.html)こいつは不思議なくらいよく持つバッテリーで、NAV-Uにつないで、通常モードで実測5時間以上余裕で持ちます。
コードの取り回しが多少面倒ですが、自分はフロントバックにつけたマップケースにバッテリーを入れて、そこからコードを伸ばしています。
とにかく、購入を検討されている方は、同時に何らかのバッテリーを購入するのが必須と考えてもらっていいと思います。
外部バッテリーなしでは使い物にならないので・・・
■操作性
割と最悪です。
基本的にボタン類はほとんどなく、タッチパデルで操作するのですが、この反応がすこぶる悪いです。
特に地図のスクロールが最悪で、全く思った通りに動いてくれず、ストレスがたまります。
ボタンは「メニュー」と「現在地」の二つの意味もなく大きなボタンがついています。
これらはもっと小さくして、十字キーでも付けてくれたほうがよっぽど使いやすいと思います。
■その他使い勝手
・地図サイト(PetaMap)との連動
Sonyがやっている地図サイトと連携できるようになっています。
が、非常に残念なことに、「自分で作ったルートのインポート」が行えません。
どうも次期機種(NAV-U37)から可能になるようですが、この機種ではできません。
自分でルートを作れないんじゃ、Webサイトなんてあっても意味ない気がします・・・。
ルートのインポートができるのと出来ないのとでは、使い勝手に大きな違いがあるので、次期機種を待つのも手です。
(2011/5現在、次期機種は震災の影響で発売が延期されています)
・液晶の見え方
日中でも問題なく視認できるレベルです。
次期機種では半透過液晶が採用されるようなので、さらに良くなるかもしれません。
・動画・音楽再生機能
使ってません。
といいますか、ナビにこれらの機能を求めている人がいるのか非常に疑問。
機能を削って安くしてもらったほうがありがたい。
・自転車へのマウント
自転車対応を前面に押しておきながら、自転車用のマウントが別売です。しかも高い!!(4000円くらい)
まあマウントの出来自体はしっかりしているんですが、いかんせん高いです。
※添付の画像が自転車へのマウント方法です。ステムにライト用の拡張ホルダ(MINOURA LH-50 BESSO)を無理やりくっつけてます。
※
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000O3APNU/ref=oss_product■総評
購入を迷っている方がいるとしたら、「買い」だと思います。
ツーリングに出かけた時に、自分の居場所が確実に把握できているというのは、何事にも代えがたい安心感があります。
バッテリーの問題や、ナビ性能の限界を把握したうえで、過分な期待をせずに導入すれば、幸せになれるはずです。
価格評価→★★★★☆(マウントパーツが別売とはいただけない)
評 価→★★★★☆(自転車モードをもっと実用的に・・)