購入価格 約¥83,000円(Wiggle)
完成車についていた Shimano WH-RS20 から交換です。初心者のため他のホイールは知りません。
ホイールのアップグレードを画策していた時、次のホイールのイメージは下記の様なものでした。
・セミディープリム(35mm程度)
・重量はそこそこ軽く
・アルミまたはカーボンコンポジット
・クリンチャー
最初は WH-7900-C35-CL (当時未発表)を考えていましたが、発表後の重量が予想より重く、躊躇していました。
Wiggleを眺めていたところ、Rolf Prima という見慣れぬメーカの Vigor というホイールを発見しました。
よく調べてみると、ペアードスポークという特許を持っていること、現在はボントレガー傘下などが分かりました。
そして、当のボントレガーは既にペアードスポークを止めていました。
ペアードスポークの理論に興味が湧いたことと、海外のレビューで悪い評価が少なかったこと、
見た目のはったりが効くことなどから、購入を検討しました。
(日本語のレビューは発見することが出来ませんでした)
さて同社の Vigor には、無印・SL・RSという3つのモデルがあります。
SLは軽いライダー向けとのことで、軽いほうが良いと考えこれに決定しました。(当方61Kg)
■スペック・各部説明等
リムハイト: 34mm
スポーク数: 14F/16R
ハンドメイドのためか、ホイール職人の名前と前後・左右の初期振れの数値が同封されていました。
Paired Spokes:
特徴的なスポークレイアウト。リム側のスポーク間隔は外-外で13mm。
スポークは幅2mm、厚み0.9mm? のブレード形状です。
TdF3.4 Hub:
前後ハブはチタンボディの自社製。シールドベアリングタイプです。
Differential Flange Diameter:
ペダリング時にカセット側と反対側のスポークにかかるテンションを同一にするため、大型のフランジを装備。
リムテープは自社ロゴのものがあらかじめ取り付けてありました。
付属のクイックリリースはスチール製。Wiggleの記述(チタン)は間違い。
回した感触はスムースです。ロゴ入り。
■レビュー
普段は街中と荒川周辺を走っています。
シュワルベ Ultremo R.1の組み合わせです。
RS20 & シュワルベ Durano Sとの比較になります。
・購入当時の印象
漕ぎ出しでは軽さを感じるものの、大きな差は感じられません。
ですがペダリングを続けていくと、スムーズな回転に自身のペダリングが巧くなった気がしました。
巡航速度からダンシングして+10km/h加速するような場合には、明らかに体感加速が向上しました。
スポーク数が少なくハイテンションのため、路面からのショックはそれなりに伝わります。
コーナリング時はRS20より踏ん張り感があり、安心してコーナーへアプローチできます。
・エアロ効果について
私のような貧脚がホイールのエアロ効果の恩恵を最も受けると考えられるのが、向かい風のときです。
荒川では、時に40Km/hで走行しつつ無風状態という追い風になります。それが逆風となると・・・。
RS20の場合は明らかにホイール部で空気をはらむ感じがしていましたが、Vigor SLではそれがなくエアロ効果を体感できました。
リムハイトとスポーク数、ブレード形状がそのまま貢献している感じです。
反面、リムハイトに比例して横風には煽られるようになります。
RolfのUKサイトに空洞実験の結果がありますが、進入角度によって大きく抵抗が変化するため、体感として影響されやすいと想定します。
http://www.rolfprimawheels.co.uk/aerodynamicsZipp404などは角度による差が少ないようですね。
1200km走行後、購入当時は静かだったフリーハブのラチェット音は、それなりに大きくなりました。
きちんと見ていませんが、目立った振れは発生していないようです。
意図はしていなかったのですが、スポーク間隔が広いため収納に使用しているMINOURA DS-2000への設置がとても容易になりました。
■総評
Rolf組が好きな人には勿論お勧め、アルミクリンチャーセミディープリムを探しているなら候補の一つへ。
個人的には自分の要望スペックを満たし、且つ他で見かけないユニークさとスポークが少なく見えるルックスに満足です。
ところで当時はWiggleに在庫が無く、お気に入りに放り込んでいたところ、一つだけ在庫が発生。
もしかして在庫無しでお気に入りにあるものをチェックしてる?
価格評価→★★★★★ 国内販売は無いので
評 価→★★★★☆ スペック・価格なりの良さ
<オプション>
年 式→2011
カタログ重量→1,450g(実測重量未測定)