【概要】
神奈川県の津久井湖と山梨県の山中湖を結ぶコース。
距離は片道約43キロ。
山中湖へ向かって延々と昇りが続くので、トレーニングに使えます。
信号は恐ろしく少なく、都会に慣れた人間にとっては、どっかの秘境へ行くんですか?
と感じるほど。
【道路状態】
道幅や、路面状態は、てんでバラバラ。
広くて走りやすいところもあれば、狭かったり、ちょっと荒れているところもある。
ついでに、冬は路面が凍るらしいので、冬に通るのはお勧めしない。
それと予想ではあるが、風雨の強い翌日は、小枝があちこちに散乱している
と考えられるので、パンクには注意しましょう。
夏は暑くて登ってられん、秋は落ち葉があって危ない、冬は路面が凍るので
さらに危ない。ということで、お勧めの季節は春です。
下りの場合は、ブラインドコーナーが多数あるので、慣れないうちは、十分に
減速しましょう。
信号がほとんど無いので、信号待ちで水分補給する習慣があると、水分補給を
忘れがちです。意識して、水分補給しましょう。
自販機はそこそこにあるので、ボトルの水分切れは心配する必要ありません。
【景観】
道志川という清流のすぐ横を走っており、ときおり姿を見せる道志川がちょっと
いい感じではある。
しかし、感動するような景色はあまりなく、残念ながら全般的には今ひとつ。
仮に景観が良くても、コーナーが多いのと車がそこそこ通るので、景色に気をとられると
思わぬ事故になりかねません。
画像は、比較的良い場所で撮影したもの。
【斜度】
坂の斜度は、ヒルクライマーであれば、まったく問題ありません。
登り好きの人ならば、もの足りないぐらいの斜度が続いており、時おり下りが入ります。
たまに急坂があるが、距離は短いので、私のようにヒルクライムとは無縁の体型&バイクでも
大丈夫です。
ただし最後の最後に山伏峠があり、ここが最大の難所で、それまでとはうって変わって
急坂になります。
私のように、体重が重い身体には、きつ過ぎる。
それまでの昇りで、いい具合に体力を消耗している身体に、この仕打ち・・・
緩やかとはいえ登りが続き、距離もあるので、ある程度は走れる人向けのコースです。
間違えても初心者を連れていかないように。初心者を連れていくと、人間関係に大きなヒビが
入りかねません。
逆に言うと、脱初心者コースとも言えます。
【自転車以外の通行】
自動車も通りますし、大型トラックも通ります。
大型トラックは、安全に大きく避けながら走ってくれることが多いように感じます。
多いのがオートバイ。隊列を作って走っていくのに何度抜かれたやら。
意外だったのが歩行者がいること。ハイカーではなく、釣り人ですけどね。
昇っている途中は、道の左に清流が流れているので、釣り人も左を歩いており
こっちがハイスピードで昇っていない限りはぶつかる可能性は低いです。
バス停もあるので、いざというときは輪行で帰宅という選択肢もあるかと
思うんですが、バスが走っているを見たことがない。
土日は走っていないのか?
気になって、バスの時刻表を確認したら・・・
案の定、走ってねーよ。
【コース案内・見どころ】
距離は青山交差点を基点。
1.青山交差点(0.0km)
スタート地点である。
津久井湖方面から来た場合T字路を右折すると、道志みちの始まり。
2.さがみのバリ(2.2km)
走ってすぐに道の反対側に現れるお店「バグース」。
バリと言えばカエルである。
よって、カエル好きとしては、帰りに寄ってみようかと思うのだが、苦手な登りを
延々と走って、帰りにここへ着く頃には、疲れきっているのでまだ入ったことがない。
3.Yショップ(3.3km)
コンビニです。
入ったことありません。
4.○○の里(4.1km)
道路わきに、「つつじの里」「関所の里」etcと書かれた杭みたいなものが打ちつけられている、
謎の区間。
自宅から距離があるとはいえ、自分の地元の市内にこんなものがあることが、ちょっと恥ずかしい。
他の区間がカーブや、木々で視界が遮られているが、ここは視界が良好で、気持ちよい。
5.西沢大橋(5.9km)
結構立派な橋です。
6.セブンイレブン(6.4km)
ここを過ぎるとしばらくコンビニはありません。
食料補給するなら、ここで。
7.観音沢大橋(8.4km)
青い色の目立つ橋ですが、下りの途中にあるため、往路は見る間もなく一気に通り過ぎます。
8.平丸トンネル(10.3km)
普通の短いトンネルでございます。
手前がちょっときつい坂ですが、短いですし、序盤ということもあり、特に問題なくクリアできます。
この後が、ちょっと道幅が狭くなっています。
9.上野田大橋(12.6km)
一見、通り過ぎた西沢大橋と同じに見える。
設計者が同じなのであろうか?
10.両国屋&超急カーブ(14.4km)
嫌でも目に入る看板。
目立とう精神あふれる商魂が感じられます。
休憩したことはないのですが、食料補給できるかもしれません。
ここまでくると、相模原市を抜けて、道志村に入ったことになります。
両国屋を過ぎた直後にある坂道の途中の路面に「超急カーブ」とペイントされていて、
思わず「どんなカーブやねん!」とツッコミを入れてしまう。
超急坂じゃなくて、良かったと思う。
カーブをゆるやかにする工事が行われるらしく、いずれは超急カーブもなくなるかも
しれません。
坂の途中で、それまで通ってきた道が少しだけ見えます。
11.水汲み場(17.4km)
往路は道の反対側にあり、しかも下りの途中にあるので、見逃すことが多い。
車で来て、ポリタンクに水を入れる人がいます。
というか、車以外は見かけないが・・・
12.久保吊橋(19.1km)
残念ながら、あまり怖くない。
幅がそこそこにあり、揺れ方が縦揺れのせいです。
横揺れの吊り橋を自転車で走ると、目の前で橋がダイナミックに左右に逃げるので
生きた心地がしません。
この橋は縦揺れといっても、清流を見ようとして、下を覗くとやっぱり怖い。
下流には別の吊り橋があるらしい。
別に渡る必要はないので、ご安心を。
それとトイレがありますが、汚いと思われるので、入ったことはありません。
12.笹久保トンネル(19.6km)
このあたりから分かりやすいランドマークは少なくなり、ひたすら前進あるのみです。
13.二里塚(21.8km)
駐車スペースと大きな地図があるが、他には何もない休憩地点。
14.トイレ(26.2km)
普通の公衆トイレです。
ここのトイレを使うなら、あとちょっと我慢して、道の駅まで行った方がよいと思います。
この辺りは、釣り人が歩いていたりします。
スタミナラーメン貴純の近くだったと思います。
15.Yショップ(29.7km)
またもYショップ。
16.道の駅(30.1km)
休憩ポイント。
キレイなトイレもあるし、荷物を持つ余裕があれば、お土産も買えます。
特産品はクレソン。クレソンを使ったウドンなどが置いてある。
酒まんじゅうを喰って、糖分補給できます。
ここまでで疲れた人は無理せずに、引き返しましょう。
17.Yショップ(33.7km)
またまたYショップ。
Yショップ率高いな~。
18.山伏峠(35.2km~38.7kmぐらいの区間)
最大の難所。
昇りに慣れていない人は、道の駅で休憩して、道の駅からはスローペースで体力を温存しておくこと。
逆に体力が残っていれば、距離はさほどでもないので、一気に昇ることも可能。
途中に2回長い直線があるのだが、初めて行ったときは、残りの距離が分からないこともあり、
この直線を見て心が折れかけました。
2回目の長い直線を終えて、さらに左右に曲がりながら登坂し、左にUターンするカーブを
超えると峠越えは終了し、山伏トンネルに到着します。
初めて行った時、ケイデンスが50を切り、時速は10キロ前後でヨロヨロと昇って
ました。
その横を二人組みのロードが、会話しながら、時速15キロぐらいで昇っていった・・・
すげぇ~。
いや、俺がダメ過ぎんのか?
19.ローソン(42.1km)
下りの途中にあり、ただ通り過ぎるだけ・・・
20、平野交差点(43.0km)
山伏峠を越えて、バビューンと一気に下れば本コースの終点です。
交差点を左右でも、正面のわき道でも、適当に進めば山中湖へ出れます。
体力のある人は1周どうぞ。
さすがに、ここまで来ると、富士山が近い。
ちなみに交差点のすぐ右にYショップ、左にセブンイレブンがある。
【その他】
自宅から、山中湖まで往復すると135キロ以上あり、私の体力には丁度よい距離です。
周回するのではないので、飽きにくいというのも良いです。
しかも、MTBで昇るので、いい具合に体力がつきます。
走っているのは、ほぼロードバイクです。
私のようにMTBで走っているのは、見かけたことはありません。
驚いたのは、ピストバイクが走っていたこと。
エアインテークの無いヘルメットを被っている人がいたんで、もしや、と思って見たら、
ハンドルのドロップが極端に低く、シングルギアでした。
あれで坂を昇るとは、信じられん。
津久井湖まで来るのが大変だという人も多いと思いますが、津久井湖まで来て
まだまだ体力も時間もあるぜ、という人にはお勧めのコースです。
道志みちそのものは良いのですが、そこへ至る津久井湖周辺の道が渋滞しやすく
走りにくいのが、ちょっと難点。
ヤビツから、裏ヤビツに抜けてくるルートもありますが、そっちは別の意味で問題外。
【番外】
城山ダム方面に帰る場合は、お土産に「ブランデーせんべい」をどうぞ。
会社で配ったら、「なにこれ?」「うわっ、マズ!」と、悪い意味で評判でした。
価格評価→無し
評 価→★★★★☆
<オプション>
年 式→2011春の情報です。