モン・ファロンは、フランス・プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏に位置する、
地中海沿いの町トゥーロン(Toulon)にある標高584mの山です。
山頂へは時計回りに一周する一方通行の道を登ることとなり、登坂距離5.5km、標高差は494m、平均9%の勾配があります。
パリ-ニースや地中海一周レース(Tour Méditerranéen)において山頂ゴール地点としてたびたび取り入れられている山です。
今回のヒルクライムはトゥーロン駅前からスタート。
駅の背後にはモン・ファロンが見えていました。
登りは山の西側からの道。
登り始めて1kmを過ぎた付近には最大勾配11%の区間があります。
いよいよ山頂への一本道へと入ると、それまで綺麗だった路面は荒れ、道幅は狭くなります。
林の中の比較的単調な山道をしばらく走ると、辺りの木々はまばらになりしだいに視界が開けてきました。
トゥーロンの町並みを見下ろしながら登る道です。
地中海沿岸特有の石灰岩の岩肌を縫う、勾配9%前後の坂が続きます。
標高500mほどまで一気に登るとそこにはロープーウェイ乗り場と、レストランがありました。
景勝地でもあるこの山にやってくる一般の観光客は、真っ赤なゴンドラに乗って登ってきています。
また、トゥーロンは第二次世界大戦中に行われたドラグーン作戦時の舞台となった土地であり、
山の頂上にはその時代の戦車や大砲が展示されています。
現在でもトゥーロンは軍艦が港に滞在する軍港となっています。
さて、下りは山の東側からトゥーロンの町へと下るわけですが、
登りと違い谷間の林の中のつづら折りを下る部分が多いです。
それでもある程度下ってくると再び町を見渡せる道となってきます。
駅前から一周18km程度の手軽に登れるヒルクライムコースとしてお勧めです。
景観→★★★★★
登坂距離→★★★☆☆
平均勾配→★★★★☆