購入価格 約2600円
見た目がどうしても嫌だったが、雨上がりに2回もズボンがドロドロになったため仕方なく購入。wiggleでそれなりにまともで安価なもの、と探して辿り着いた。このVavertのフルフェンダーには2種類、Roadと自分が購入したHybridがある。前者は20-28mmまで、後者は32-40mmまでとなっている。現在クロスバイクには23mmのタイヤを履かせているため、本来ならばRoadを選択すべきだったが、将来的にもう少し太いタイヤを履くかもしれない、と欲張ってHybridを購入してしまった。後に後悔することになる。
素材はポリカーボネートなので、比較的軽いフェンダーだと思う。ブラックxブルーを選択したが、ブラックに塗る際にラインの部分だけ塗らないでおいて後からブルーに塗ってあるようで、クリアブルーで思ったよりも綺麗だった。素材の関係でつやつやなので、ワックス系のケミカルを塗ると異常なほど艶が出る。
写真を見ると、青空が反射しているのが良く分かる。迂闊に至近距離で写真を撮ると、バッチリ自分が写り込んでしまう。
組み付けはシンプルだが、意外とてこずってしまった。取説を読めば誰でも分かると思うが、リアのブレーキ穴にボルトオンする部分の説明は不親切だと思った。”本来はそこはネジ穴になっています、だから付属のボルトで適当にとめて下さい” といった内容であるが、生憎このSirrusはリアにもキャリパーブレーキが付けられるようネジ穴は切られていないため、付属のボルトではとめる事ができない。幸い丁度良い長さのボルトとナットがあったので、下からボルトを入れてキャリパーブレーキと同じ要領で固定することができたが、ボルトなんて持ってないよ、という人はそこで一旦作業中断になってしまう。
フロントも同じような内容なので、これもボルトとナットで対処したが、前から見たときにフォーク前面にナットがあるのは美しくない気がしたので、ボルトヘッドが前面に来るように固定した。
そして、最大の難関がV字に伸びる固定ステーである。確認を取った訳ではないが、恐らくRoadとHybridの差はこれの長さで、太いタイヤ向けに作ってあるため23mmに装着すると盛大に余ってしまう。長いところでは5cm以上余っており、フロントに至ってはダウンチューブと干渉してステアリングが切れない状態になってしまった。仕方なくカットするものの、この細さのステンレス棒は切りにくいことこの上ない。ハックソーで半分まで切れ込みを入れて、後は折り曲げて破断させ、やすりで断面を整えた。この際断面が変な形になったり、折った辺りが曲がると、フェンダー本体に固定するためのボルトが通らなくなるため、あまり無理をせず慎重に作業した方がよいだろう。
そうしてやっと装着が完了したものの、リアのマッドフラップが邪魔でバイクが垂直に立てられない。廊下の狭い部分を立てて通していたのた大変不便な上、ちょっとでもマッドフラップが地面にこするとゴムなので引っ掛かってしまう。取り外そうにもなぜかリベット止めなので下手にいじれない。どうしようかと思案しながらこじってみると、どうやらどちらも破壊せずに取れるような設計になっているようで、きれいに取る事ができた。内側(フレーム側)に引っ張るようにこじると簡単に取れるので、邪魔だと思う人は挑戦してみると良いだろう。
こうして無事に使用できる状況までこじつけたものの、その後長らく雨上がりに乗るシチュエーションに遭遇していない。ただ、大きな水溜りにわざと突っ込んでみた限りではフレーム・服・靴に泥はねは確認できなかったので、フェンダーとして十分な性能を持っているのだろう。
見た目はちょっと残念になるが、実用車には必需品だと思う。きちんとタイヤの太さに合わせて選べば安くてお勧めの一品。
価格評価→★★★★★(サイズ、内容のわりに安い)
評 価→★★★★☆(色々なフレームに対応できるようもう少しボルトを増やして欲しい)