追記
iLinkだけではなくNokonもだが、タッチはしっかりするのだが引きがゴリゴリする欠点を感じていた。
前にも増してゴリゴリしてきたのでワイヤーを抜いて様子を見ると、ライナーがぼろぼろになって穴が開いていた。
どうやら、ハンドルに沿わせていて曲げのきつい部分で関節の角に強くワイヤーが擦れていたようだ。
とりあえずTiogaの新品ライナーに交換してみたが、曲げのきつい部分のライナーがすぐに潰れてしまう。
このままではまたすぐに穴が開く。そこで本格的にフィーリング改善をやってみることにした。
まずはNokonのように、ハンドルに沿わせる部分を別パーツに。Flexieのスパイラルチューブ部分を流用してハンドルに沿わせる。
Vブレーキバナナの部品を使いつつiLinkに接続し、再試験。
しかし最初はスルスル動くものの、力いっぱいブレーキレバーを握るとすぐにゴリゴリ。
ライナーを抜いて観察すると、曲げ部分のみならずスパイラルチューブ部分のライナーも傷んでいた。
ブレーキワイヤーの圧力で表面のでこぼこが転写され、これがゴリゴリ感の原因になっているようだ。
Tiogaのライナーは薄く硬く痛みやすい。余り物のNokonライナーを使うと若干良くなる。しかし高い上に入手性が悪いんだコレ。
また、アリゲーター等から販売されている、表面が磨かれて平滑になったスリックケーブルを用いるとかなりスムーズな引きになる。
次にピースに手をつける。ひとつひとつ、角をすべて処理していった。ドリル穴のバリ取りの要領で、太目のドリルの先端をぐりぐり押し当てて地道に面取り。
これは結構改善され、曲げのきつくない部分では十分に使えるように。なおNokonのピースでも同様に効果があった。
トップチューブからリヤブレーキまでのアウターはiLinkを使用している。
特にシングルピボットキャリパーブレーキやVブレーキでは、アウターワイヤーの弾性が片効きの原因になるため有効。
きちんと処理した場合、Nokonのほうがしなやかに曲げやすくゴリゴリ感も少ないため、シクロクロスのフロントミニVブレーキにはNokonを使用してみた。
Vブレーキはキャリパーブレーキに比べるとタッチが柔らかいが、多関節アウターケーシングを使用することでブレーキタッチが硬くなった。
価格がべらぼうに高く、重量面でのメリットはほとんど無く、ライナー交換を考えるとランニングコストも大して安くない。
さらにピースを1個1個削らないと満足できる・・・いや、我慢できる引きにならないことを考えると、積極的に使うべきではないと思った。
このパーツを使うべきときはシングルピボットブレーキやVブレーキを使っていて、柔軟で縮みにくいアウターケーシングが欲しい時、後はドレスアップ用途だろうか。
価格評価→★★☆☆☆
評 価→★★☆☆☆