購入価格 ¥150,000前後だった(定価は18万)
neo-cot カーボン
未だに私の主戦機である。
これもショップの奥に不良在庫として暫く置いてあったものを5年ほど前に購入
90年代にNeoCotフレーム(クロモリ)を世に問うたBS開発陣が素材をカーボンに替えて登場させた実験的フレーム
実際のところ採算が合わないという理由でディスコンになったとか。
その後に国外生産に切り替えてアンカーカーボンがスタートする。
最後の1年は併売されてた筈で、当時は上位モデルがネオコット、下位モデルがアンカーカーボンという位置づけだったので
コイツの直接の子孫はRHMかな?
因みにその開発陣の一員が転職を経て今GDRの開発を行っている
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5652&forum=49なので直接の子孫はコッチかも知れない。
ロードバイクにおけるカーボンフレームの歴史を見ると、
・クロモリフレームのパイプをより軽量なカーボンに置き換えることにより軽量化を図る(~90年代)
・上をベースに大径化や形状の変更を行い、カーボンならではの軽量化と剛性との両立を図る(~00年代)
・クロモリフレームの呪縛から離れて一からカーボン素材でのフレーム形状を作り出す(←今ココ)
てな感じ、かいな?
うちのネオコカーボンは第一世代と第二世代の端境に生まれたフレームと言える
クロモリをカーボンに置き換える手法で行けば、先人であるアマンダを超えることは出来ない。
80年代に既に80tグレードのカーボンを採用し、実験を積み重ねてきたアマンダは偉大である。
一方、現代では代表的にはサーベロとか、ジャイのTCRとか、あるいはピナレロの左右非対称とか
カーボンだからこそできる手法が試されているし、実績を上げている。
どの手法が正しいという訳ではなく、それぞれが個性を持っているという方が近いのではないか。
その中でこの先進的であったネオコカーボンの子孫がアンカーRHM/RMZあるいはGDR、これらが極端な形状を取らずにトラディショナルなフレーム形状を採用し続けている点は興味深い。
さて肝心のフレーム性能インプレに移る。
○
1.必要十分な重量
重量的にはカタログ値でフレーム単体1300前後だった筈なので、今の時代のフレームとしては「普通」のジャンルに入る。
軽い訳ではないが、決定的な短所となる程でもない。
そこそこ軽量なパーツと組み合わせれば7kg台には入って来るのでレース用機材として十分と言える。
2.長距離走行を楽しくさせる振動吸収性
乗り味は古風である。コレの以前はネオコットのクロモリフレームに載っていたが、感じは似ている。
ただしバネ感はあっちが上。しなりはクロモリより若干遅れてくる。
振動吸収性は極上である。
しかしながら私の場合フォークをEASTONの90SLに差し替えてあるので、フォークの性能によるものとも思われるが。
×
1.剛性感の不安
誤解があっては困るのだが、私の脚力程度ではこのフレームの剛性には全く不満が無い。
激坂のダンシングも、スプリント練習のモガキもしっかり付いて来てくれる。
しかし最新のフレームと比較するのは酷だろう。
2.特殊サイズ
シートピラー経が25.2mm これは探すのに苦労する。
またフレーム経がクロモリと同等なので、FDの直付台座アダプターなんぞは中々見つからない。
バンド用FDも当然厳しい
フォークだってヘッド経がノーマルサイズである。もう絶滅危惧。
3.もう古い
補修パーツもないし、カーボンフレームは補修が難しい。
とは言え最新の超軽量カーボンと比較すれば丈夫な筈。
あと何年かは持ってもらわないと困る。
※まとめ
総じて長距離走行に向いている。
自転車競技は概ね走る距離に応じて強くなる。
だから強くなりたければ多く走らなければならない。(ただし距離が全てと言う訳ではない。)
ので少々剛性的に不安があろうが、長距離乗れるロードバイクは一つの正義。
古いんだからある程度仕方ないが、パーツ類で苦労する。
でもそれを含めても、自分にはコイツが合っている。気に入った相棒である。
価格評価→N/A(←旧車なので評価しない)
評 価→★★★★★(←俺的評価)