購入価格 ¥4200円 (芯出し)
¥26250円 (剥離+塗装)
ハンドメイド工房のケルビムでフレームを再塗装しました。
芯出しと標準的な塗装で、税込みお値段は上記の通りです。
青色のフレーム単品を、ダンボール箱に入れて宅急便で送ってから、正月をはさんで2か月弱。赤色に変身を遂げた新品同様のフレームが戻ってきました。毎度のことながら、さすがスチール。
昔と比べると塗装のお値段が上がっているのは致し方ないところ。しかし、文字等は再塗装前の様式を踏襲するように依頼したのですが、ダウンチューブのCHERUBIMロゴに大径チューブ用の大きいモノが使われてしまっています。これは全くの予想外で、本来の上品な風合いが一気に崩れ去っていて、ちょっと参ったな~、ではあります。まあ、やり直しを依頼すれば当然やってもらえるのですが、また1か月以上待つことになりますので、やめておきました。新規オーダー品だったら即刻、返送しているところです。
全体としては、出来栄えはまずまず。
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このフレームはケルビムR3です。
1988年の夏に作ってもらったものですが、ずーっと乗り続けて、今年で24年目に突入します。
ところで最近、ケルビムではR2という型番が、トラディショナルで流麗なラグドフレームとして復活しています。ちょっと工芸品のような趣で実にカッコよく、なかなかいいお値段になっていますが、私がオーダーした当時のR2は確か、69000円、ロストワックスラグのR3は71000円だったと記憶しています。R2、R3は長く、ケルビムを代表するロードフレームでした。フォーククラウンはケルビムのオリジナル。このR3はシートサイズ、シート角度、トップサイズ、ハンガーダウンを提示し、先代の今野仁さんと相談して、若干の変更を受けて製作されています。
当時はまだ7段フリー(!)の時代で、リアエンド幅は126mmでしたが、前々回の再塗装時の1998年に130mmに拡幅してもらっています(拡幅修正工事は超カンタン)。オーダーしてから23年、新品購入時の塗装も含めると、今回の塗装は5回目。(塗装の強度を考えると、ちょっと頻度多すぎ!普通なら10年毎、もしくは3万キロ毎程度で十分でしょう・・・)
パール白 → パール白 → 青 → 青地に雲 → ケルビムレッド → ?
雨天走行もお構いなしで使ってきましたが、毎回、新品のようになって戻ってきてしまいます。スチールフレームは本当に長く使うことができますが、自分だけが年老いていく感じで、ちょっと恐いくらいですね(笑)。
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ハンドメイドのよさというのはたくさんあると思いますが、例えば、
① 製作可能なジオメトリなら何でも設定できる
② 自分でジオメトリを指定できる
③ 再塗装でいつまで経っても新品
④ 一見、とんでもない破損でも意外と修理が可能
⑤ ビルダーさんの知識や経験を聞くことができる
等の点を挙げることができます。(今回みたいにデカールが大きくなっていたり、なんていうこともあるので、余計なことに気を使わなければならないことも時にはありますが・・・)
結局、単に好きだから乗っているというだけの私にとっては、これらのアドバンテージがあまりにも大きすぎて、最新鋭のカーボンマシンに試乗しても、これは欲しいなあ、という意欲がサッパリ沸いてきません。 ~とか言っておきながら一昨年の年末に、じっくり調整して試乗する機会を得たGDR Meteor Speedでは一瞬、フレームを購入する自分を妄想(笑)。
しかし、オーダーした人が皆、これだけ長く乗り続けてしまうと、ケルビムさんも微妙な心境になってしまうかも?
というわけで、再び新品になってしまった1988年のケルビムR3。パーツを組み付けながら思うのは、今までありがとう!そして、これからもよろしく!・・・です。10年後には、最後の再塗装に出して、デカールを元に戻せるよう、がんばって乗り続けるつもりです。
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(以下、脱線)
ケルビムは80年台初頭から、PCを使ったジオメトリチェックソフトを稼動させており、迅速なジオメトリ検討が可能でした。20インチ用小径フレームをオーダーした2001年の年末以降、店舗に行っていないので、現在どうなっているのか知らないのですが、ジオメトリチェックソフトの機能は自分も欲しいなあ、と思いました。学生時代に雑誌広告で見て以来、面倒なのでずーっとホッタラカシでしたが、1998年頃、似たような機能をエクセルで自作して、今でも便利に使っています。
○次に購入しようと思っているロードのジオメトリを、いま乗っているロードと比較してみたい
○ジオメトリを自分で決めてオーダーしてみたい
○ヘッド角度を1度変えたら、フロントセンターはどのくらい変わるのか知りたい
○サドルを今よりも1.5センチ位後ろに引きたいのだが、シート角度を何度にすればいいんだ?
○スローピング角度が2度だと、トップチューブはどれだけ短くなるのか?
○トレイルを50mmに設定したいのだが、どうすりゃいいの?
○ロードと同じようなフィーリングの小径車のジオメトリってどうすればいいんだ?
○ステムライズが10度と7度でハンドルの遠さは何mm違ってくる?
○チェンが完全に水平になるための前後のギヤ歯数とBBダウン量の関係を知りたい
○ハンドルリーチがドロップで、えーとぉ、・・・ あ゙―っ、わかんねぇよ!!
なんてことを不覚にも妄想してしまうCBNレビュワーさんにも使ってもらえるようにと思い、整備中です。
・・・し、しかし、何と言っても所詮、自分のためだけに作ったエクセルファイル。自分のためだけにカスタマイズされた珍妙な計算シートですから、他人が使うときの使いやすさなんて一切考慮していない。というわけで、なかなか整備が進みません(っていうか放置気味)。リリースできるんか??
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あ、そういえば、エンドはカンパだった ~ 創業者、今野仁さんのサインデカールが鎮座
価格評価→★★★☆☆(塗装料金はお手ごろ)
評 価→★★★☆☆(デカいデカールで減点)
心 情→★★★★★(たくさんの思い出をありがとう!)
年 式→料金2011、製作年代1988
□□□□□ 1988年のR3車両・・・人生は短い・・・の巻 □□□□□
クランク ・・・ シュパーブプロ (美形!)
アウター ・・・ スギノ75 46T (うれしい歯数!)
インナー ・・・ シュパーブプロ 38T (フツー!)
フリー ・・・ シュパーブプロ 12,13,14,15,16,18,22 (7段!)
ハブ ・・・ シュパーブプロ (美形!)
リム ・・・ アラヤ プロスタッフ400 (GP4日本版)
FD ・・・ シュパーブプロ (美形だが、ちとヤワ)
RD ・・・ デュラ7401 (スゴイ!)
ペダル ・・・ シマノPD-7410 (頑強!)
ブレーキレバー ・・・ 600アルテグラ (フツー!)
ブレーキ ・・・ シュパーブプロ (驚愕のバネ内臓!で美形だが効きはトホホ)
サドル ・・・ ベルナールイノーターボ (ド定番!)
シートピラー ・・・ 日東65 Crystal (サイコー!)
バー ・・・ 日東Mod.155 (クリテリウムバー)
ステム ・・・ 日東パール120mm (クレオパトラの夢)