購入価格 ¥135,000
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デモンターブル(demontable)とは、自転車のフレームの中間にカップリングなどを取り付け、分割し小さく持ち運べるようにしたもの。省略してデモンタと呼ぶこともある。"Demontable"はフランス語で分割可能という意味である。
折り畳み自転車は、折りたたみ小さくしたり、走行可能な状態へ戻すことは簡単だが、ヒンジ部分の精度の問題や、折りたたみ機構による車体設計の制限などがあり、走行性能は落ちる。逆にデモンターブルは、分割・組み立ては面倒だが、分割式でない自転車とほぼ同じ走行性能を有する。
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(wikipedia デモンターブルより引用)
今回レビューするOSD3はデモンターブルのツーリング車になります。
このOSD3は結合パイプを用いた古典的な分割方式を採用しています。
フレームの分割方式はこれ以外にもBreak-away(例:Ritchey Break-away ROAD) 、BTCカップリング(例:SURLY TRAVELERS-CHECK)などがあります。
余談ですが、並木橋通りアオバ自転車店2巻の「3652日のデモンターブル」にOSD3と同じ分割方式のデモンターブルが登場しています。
●フレーム、コンポなど
フレームの材質はクロモリとハイテン鋼です。
フレーム重量は2,620g(480サイズ)とかなり重いですが、その分かなり頑丈に出来ています。
キャンプツーリングでも全く問題ないでしょう。
ダボ穴は前後エンドに2個ずつ、フロントフォーク中央、シートステーにあり、前後キャリアとドロヨケを同時に取り付けることが可能になっています。(フロントキャリアと前後ドロヨケは付属)
ステムはスレッドステム、ブレーキはカンチブレーキ、変速はWレバーを採用しており、完全にツーリング仕様の自転車となっています。
●輪行に関して
輪行の方法に関しては長くなるので別レビューにて解説しますが、分解も組み立ても10分程度で出来ます。
DAHONなどの折り畳み自転車では2~3分で済むので、それに比べると時間がかかります。
輪行袋に入れた時のサイズは75cm×75cm×20cm程度で、700Cの自転車の割にはコンパクトになります。
しかし、専用輪行袋は現在別売りとなっており、値段も高い(18,700円)です。
サイズもギリギリになっているのでリアキャリアやフロントサイドキャリアを付けた状態では袋に入れるのが難しいです。
●シフトワイヤーに関して
フレームが分割式になっている関係で、この自転車は分割式シフトワイヤーを採用しています。
普通のシフトワイヤーを使うことは可能ですが、フレーム分割をした輪行が出来なくなります。
この分割式シフトワイヤーはメーカーに注文しないと手に入らないので、予備を持っておいたほうがいいかもしれません。
あるいはシフトワイヤー分割用のパーツを利用するのも選択肢の一つでしょう。このパーツを使えば普通のシフトワイヤーが使用可能になります。
http://www.ikd21.co.jp/ikd/items/i1060.htmlなお、ブレーキワイヤーに関してはカンチブレーキと昔ながらのチドリを使っているので同様の問題は発生しません。
●まとめ
初めてのスポーツ車だったので他の自転車との比較は出来ませんが、概ね満足しています。
デモンターブルというギミックも面白いですし。
購入当時の私は完全な初心者だったので完成車を買いましたが、フレームのみを買って組んだほうがいいかもしれません。
WレバーにこだわりがなければSTIにする方が現実的ですし、前述したシフトワイヤー分割用のパーツを使えばSTIレバーのままフレーム分割が可能ですので。
2011年2月現在、後継のOSD7が販売されています。
価格評価→★★★★☆(まあ、こんなものではないかと)
評 価→★★★★★(手軽に買うことのできるデモンターブルなので)
年式 2007
フレーム重量→2,620g(480サイズ)