MAVIC Zxellium ゼリウム
購入価格 ¥25,000
今から9ヶ月ほど前の事。SIDI GENIUS5の中古を手に入れていた自分は、かかとのホールドの浅さになんとも言えん違和感を感じていた。あまりに酷く、インソールの踵付近を切り落とし、無理矢理ホールドを深くしていた程だ。勿論やっちゃいけないことなのは分かっていた、なので、近くのロードバイクショップやワイズロード、シルベストサイクル、ウエムラサイクルと当たれるところは全部当たり、とにかくシューズ選びに奔走していた…。 とにかく軽くて良くフィットして硬いものを。その一心で探した。
ある日、別件でオークションを見ていた時、ふとシューズの事を思い出し、いつの間にかロードシューズについて調べていた。シマノR260、スペシャS-WORKS、SIDIワイヤー、フィジークR1…と、とにかくハイエンドをむさぼり続けている自分。出品されている物は全て店頭売りの値段よりは安い。 しかし、どれもこれも必ず違和感を覚えるモデルばかりだった。SIDIは踵の事でいじめられる。とにかく抜けそう、それが第一印象だった。R260は、ラチェットの移動する量と甲の高さが合わず、少し締め付けるとかなり甲にくる。フィジークとS-WORKSに関しては、あろうことかクソッタレとさえ思ったほどだ。どこが均一だ、甲はスカスカだし横からぎちぎち締めてくるわで、全く足に合わない。フィジークは大人しくサドルだけ作っといてくれ頼むから。 そんなこんなで、どのシューズにもいま1つ購入意欲が出ず、諦めかけていた時、見慣れぬパンダカラーのシューズが目に飛び込んできた。これが、ZXELLIUM(以下、ゼリウム)との出会いである。MAVICは2015年に、MAVICうんたらかんたらUltimateとかいう、最近流行りのBOAシステムを搭載したシューズを出してきた事に際し、ゼリウムが投げ売りされていたのを見て、思わず衝動買いしてしまった。まさに、ほぼ半額売りなのだ。やめろという方が無理だ。予めサイズは確認していたので、問題は無かった。
ちなみにメイドインチャイナ。
私が確認した限りでは、ゼリウムにはカラーが3種類ある。トレードマークのイエロー、ほぼ真っ白、そして自分が買った、パンダカラー。 試着の時はBOAも良いなと思ってたが、自分はシューズは黒色とラチェット式が良いと思っている。はっきり言ってゼリウムの黄色は目立つ。シューズの性能と自分の脚力が釣り合ってない事を見抜かれると不味い(ww)から、地味な色なのは嬉しいことだ。また、BOAも結構良い値のするシステムだから、それだけでも良い物使ってると思われるのは個人的に良い気がしない。気にはなってるけど、私の足に合うBOAシステムの使い方をしたシューズは未だない。
結論から言うと、性能はピカイチなのだが、踵のホールドが甘いのと、拇指球周りの横幅の事をすっかり忘れていた。 踵のホールドは、加速時にダンシングをして明らかになった。踵がずれ、かなり上へ踵が移動してしまったのだ。解決策があるのか無いのか分からないため、何とかしたいがどうにも出来ない。このように、シューズは試着だけでは分からない事もあるから怖い。 横幅は、初めて履いた時に気付いて、しまったあ!と思った。手放そうかと考えもしたが、せっかくのハイエンドだしと思い、ドライヤーで温めて伸ばし、今も履いている。普通に乗る分には痛くはならない。常に痛くはないのが憎い、ずっと痛むなら、すぐ手放せるのに…。まあ、よく伸びる生地で助かったという事で。 私が買ったゼリウムには、MAXIという日本人足にも対応したモデルがあるのだが、私のは普通のモデル。ワールドサイクル曰く、MAVICの普通モデルは足の寸法がBの人に合うらしい。所謂、ヨーロッパ系の甲低横細な足。ところが、私の足はバリバリの日本人的な足の形をしており、甲高横広で、足幅に至っては105ミリと、全体的に細身なロードシューズにおいて、合うのはノースウェーブ、シマノワイド、SIDIワイドしか無い足をしている。なかなか辛い。
本当ならMAVICはアウトなので、次はノースウェーブかシマノに手を出してみたい。
価格評価→★★★★☆(ほぼ半額ならこんなもんだが、絶対値で見ると高い) 評 価→★★★☆☆(ハイエンドでこれは無いだろ…と思わされる事が多々ある) <オプション> 年 式→2012 カタログ重量→ ??g(実測重量500g、左右でね)
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