購入価格 ¥9,800
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http://www.kuwahara-bike.com/kbw/index.php?option=com_content&view=article&id=136:ksp851&catid=50:kindshock&Itemid=80&lang=jaMTBで走っていると、サドルを上げたり下げたりするシーンがある。
登る時には勿論高いほうが楽だし、下る時は下げないと大事な大事な福袋をしとどに打付けてしまう事もある。
KIND SHOCK KSP-851はその手間を手元のリモートで操作してやろう、というコンセプトアイテムなのだ。
実はこういう製品は他にもあり、Rockshox Reverb Dropper Seatpost
やCrankbrothers Joplinがそうだ。
しかしながら27.2mmのシートポストサイズはKINDSHOCKかX-Fusion Hilo Adjustable Seatpost位で、しかも他製品はKINDSHOCKの倍以上の価格なのである。
勿論その差は重量等に反映されていたりするのだが…
KSP-851は前述の通りリモートレバーが付いている。
このレバーが無いタイプもあり(KSP-850)軽さを追求するのであればそちらか、最新のiシリーズを選ぶと良いだろう。
シートポストとしてはその構造以外は至って普通。
角度調整は1本のボルトでとなる。
ここはちょっと調整がし難いと感じた。
写真では解りにくくて申し訳ないが、伸ばした状態と縮めた状態。
トレイル量は100mmとされている。
実際これだけの違いは大きくて、XCのように登りと下りが複雑にある場所では便利だと思う。
リモートレバー。
このレバーはODI製グリップのロックリングと共用出来るようになっている。
こういう細かい部分は意外と大事だったりするのだ。
さて、実際の使用感だが、まぁ何と言うかとにかく固い。
初期の馴染みが出て来るまでは乗車したまま下げる事が出来ない位だ。
これはまぁある意味仕方が無いのかもしれないが、当初は実に失敗したのではないかという感じで一杯になった程だ。
次に重量が非常に重いという事。
シートポストで約700gになるが、普通のポストからすれば相当な重さだ。
これはその分楽になるという事で幾らか我慢出来るが、やはり軽量化に拘ったバイクにこの重量というのは考えてしまう部分である。
そんな感じだが、実際に上げ下げがスムーズになれば快適であり、降りてシートポストを云々考えなくていいのはかなり助かる。
シングルトラック等でいちいち降りて上げ下げしているとモチベーションも下がってしまいがちなので、そういう意味ではいいと思う。
とりあえず試してみたい人にはこの価格なら試そうという気に少しはなるかもしれない。
価格評価→★★★☆☆(他メーカーの物からすれば安いが、絶対的価格としては安くは無いだろう)
評 価→★★★★☆(初期の渋さがどうにも…)
<オプション>
年 式→2010
カタログ重量→ 640g