購入価格 ¥630
いわゆるハイカー用の熊除け鈴です。
私のヤツは、必要の無いときは無闇に鳴らないように、メッシュのカバーが付いてます。
こいつを鳴らしていると、近くの熊がモスキート音を聞いた若者のように口から泡を吹いて悶絶するという、動物愛護団体から訴えられそうな、まさに悪魔の鈴である。
私は悪魔の鈴をハンドルバーに配備しています。
そして、サイクリングロードでハイイログマと遭遇する危険から我が身を守るべく、サイクリングロードに入ると、いち早く安全装置を解除して迎撃態勢を整えます。
「来るなら来てみろクマ公め!こっちには悪魔の鈴がついてるんだ、返り討ちにしてやるぜ!!
ふははははっっ」
「お母さん、あの人笑ってるよ。大人っていいね」
「しっ!!見ちゃいけません。感染ったらどうするんですか!」
サイクリングロードを時速30キロ程度で巡航していると、悪魔の鈴が効いており、クマ共が視界に入るよりも前に悶絶するため、ハイイログマはおろか、リラックマにすら遭遇したことはありません。
さすがは悪魔の鈴、効果絶大です。
しかし、自転車+悪魔の鈴の組み合わせにも弱点があります。
なんと、足を回していないと、鈴が鳴らないのです。
歩行者を除ける際に、足を止めて惰性で走っていると、まったくといっていいほど悪魔の鈴が効力を発揮しません。
これは、いったい何たることだ?
欠陥商品か?
それともサイクリストが足を動かし続けるようにと、製作者が意図的に仕込んだのであろうか。
さらに分かったことがあり、足をキレイに回していると、音が鳴りません。
ペダリングが乱れていると、
・上半身が揺れて、それが腕・ハンドル経由で悪魔の鈴に伝わる。
・ペダリングのムラが、微妙な加速・減速となり、自転車全体の振動が悪魔の鈴に伝わる。
の理由により、悪魔の鈴が鳴っていると推測されます。
しかし、キレイなペダリングを心がけると、鈴が鳴りません。
これは、いったい?
分かった、分かったぞ!!
この悪魔の鈴を作ったのは、とっても性格の悪い自転車乗りに違いない!
私には見えたぞ、悪魔の計略が!
<悪魔の計略 ケースA>
自転車乗りが悪魔の鈴を買う
↓
キレイなペダリングをすると鳴らない
↓
わざとペダリングを乱す
↓
みんなのスキルが落ちる分、相対的に製作者のスキルが上がる
<悪魔の計略 ケースB>
自転車乗りが悪魔の鈴を買う
↓
キレイなペダリングをすると鳴らない
↓
ペダリングはキレイなまま
↓
悪魔の鈴が効かないので、リラックマに襲われて、サイクリスト生命を絶たれ、製作者のライバルが減る
「ううむ、どう転んでも製作者が利するようになっているとは、まさに悪魔の計略と呼ぶにふさわしい。
しかも、購入しやすい価格設定までしてあるとは、やってくれるじゃねぇか」
「お父さん、あの人、自転車に話しかけてるよ。自転車が友達なんだね」
「こら、指さすんじゃない!知り合いと思われたら、どうするんだ」
冗談はさておいて、このベアーベルなるアイテム。
実は自分のペダリングが乱れているかどうかの、判断に使えるのです。
美しいペダリングをしていればベルは鳴りません。
しかし、ペダリングに余分な力が入ったりするとベルが鳴りまくります。
実際、サイクリングロードで歩行者やジョガーを追い抜くときに、惰性で走ろうとして足を止めると、ベアーベルは鳴らないので、いまいち使えね~と思っていました。
しかし、落ち着いて考えると、同じような速度で、鳴ったり鳴らなかったりするのは、なんでだろう?
と疑問が出てきました。
そして、ベルが鳴るのは、上半身が揺れて、その振動をベルが拾うからだと分かりました。
さらに、ペダルを踏む力だけが強い、脈動するようなガチャ踏みもダメのようです。
3本ローラーに乗れるような人であれば、路面が荒れていない限りは鳴らないと思います。
一人で走っていると、ペダリングが乱れているかどうかのチェックは難しいのですが、これを使えば、ペダリングが乱れると分かるかもしれません。
私はというと、まだまだベルが鳴りまくりです。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆(対人ベルとしては、いまいち)