粕尾峠は栃木県鹿沼市と日光市足尾町の境界に位置する峠です。JR鹿沼駅付近の標高150mあたりからアプローチすると、緩々と登坂して粕尾峠入口の1番カーブが760m、峠が1100m、その先の前日光高原の井戸湿原の入り口が1330mです。それほどキツイところもなくお手頃です。で、前日光はいわゆる奥日光とは違い、とても地味。上りきって、「あれれ?」なんていうことになるかも?です。
下のルートは、大越路峠の蕎麦屋『大越路』を起点としてみました。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=d9263b3867ee5874b5fe975443d26a8bまず、この蕎麦屋。人気店です。美味い蕎麦屋が少なからず存在するらしい栃木路です。しかし、私はここの蕎麦、あまり好みではありませんでした。
大越路峠はトンネルの上のプチ峠。あっという間に越えて少し下ると、地場物産店があります。ここを左折して、県道15号を思川の清流にそって緩々と上ります。
「バンガロロ山ノ神入」・・・違うんです。「バンガロ、山ノ神入口」です。
いきなり第一カーブが出現。峠道の始まりです。
走ったのは2007年5月3日ですが、第29カーブあたりの木々はまだ冬の風景です。
350mほど登坂してあっという間に峠。
ここで右折して前日光高原のハイランドロッジ方面を目指します。ここからは、ちょっときついところがあります。あ、それから妙にきれいな二車線道路が途中にあったりして興ざめ。ハイランドロッジに到着しますが、どうも釈然としないものを感じてしまうかも、です。
というわけで、砂利気味の道を自転車を押したり乗ったりしてさらに上へ。(ここから先はクルマがはいれません)。
この画像は別の日です。
(2008.6.28)
途中で母親と一緒の20歳前くらいの若者が歩いていたのですが、若者に自転車のことを聞かれました。
「自転車で上ってきたんですか?」
いわゆる知的障害者の若者でした。お母さん曰く、「この子はこの前、自転車で上ろうとして山の神で引き返してきたんですよ」、と。彼は延々と私に質問してきましたが、いちいち答えていると、いつまでたっても終わらない我が子の質問に呆れたお母さんは先に行ってしまいました。「じゃ、次はここまで自転車で上ってこいよな」と言って別れました。
もう少し行くと井戸湿原の入り口です。
ここで自転車を放置して徒歩。SPDシューズは便利だなー。こんな場所で自転車なんて盗まれませんので、施錠はしません。というかそもそも鍵を携行していないし、サイクリングで施錠したことがありません。
10分ほど下ったあたりが湿原のなかほど。さすがに1300mの標高だと涼しい~(寒い)。
雲行きがちょっと怪しいので帰るか?湿原から這い上がって自転車に戻ろうとすると今度は、放置自転車を見たのか、子供連れの若奥さんが私の恰好を見て、「あら~自転車に乗って山も歩いて大変ですね」、と。あっどうも~と笑って返すしかない。自転車に戻ると今度は、ジーと自転車を見ている初老のおばさんとその娘さん。案の定、話しかけられた。おばさまは「自転車がなんだか色もきれいで楽しそうねえ」、と言って、ヘンな小径車に興味津々のようだった。「膝にやさしいからおばさんもいかがですか?」といったら笑っていた。
長年、自転車に乗っていて想うのですが、仲間と走るときよりも、一人で走っているときのほうが、自転車に乗っていない人に話しかけられることが随分多いような気がします。それも愉しみだったりします。
そういえばどのあたりだったか、県道15号には夫婦地蔵がありました。
評 価→★★★☆☆