[Race & Event] BRM1002埼玉600アタック日本海
参加費用 ¥1100
最近ブルベが流行っているそうだ。 確かに200、300Kは以前より賑わっている。 頑張れば完走できる距離なのだろう。
だが、400、600Kになると全然違ってくる。 速そうな人は、速い。 普通のおじさんも、速い。 女性も、速い。 とにかく皆、速いのである。
距離が長くなると、当然荷物も増えてくる。 私の場合は、タイヤ1本、チューブ3本、輪行袋、補給食、合羽(防寒)、 ブレーキシュー(船ごと)、着替え等々でフロントとサドルバックがパンパンだ。 荷物が少ない人もいるが、 ワイヤー類まで持参している「便利屋さんor神様」みたいな方もいる。
最初、724アタック北信600に挑戦するも、力不足であえなくリタイア。 この暑さ、今年のジロ・デ・イタリアの泥、水、落車に匹敵すると勝手に思っている。
2回目は、1002アタック日本海600に参加。 完走するには、もっともっと練習が必要ってことで、特訓しました。 9月に峠150~200Kを5本も走り、 大嫌いなド平坦サイクリングコースで100K無休憩を2本、 体重を3K落として、完璧な状態でブルベに臨んだのです。 それはもう、ブルベ完走と同時に結婚生活も破綻しそうな勢いでした。
当日 埼玉県越生スタート→渋川→魚沼→栃尾→弥彦→寺泊→長岡→中野→須坂→嬬恋→高崎→越生ゴール。 獲得標高が6000mを超えるが、登りは嫌いではない。むしろ好き! ライトは信頼のLight&Motion社のseca900を使用。
登りのタイムロスを平地と下りでいかに補うかが、ブルベ完走の鍵と言える。 数ヶ所あるPCポイントに間に合わなきゃいけないし、仮眠もとらなきゃならない。 考えることが色々あって、忙しいのだ。 時間計算を間違えて、タイムアウトで泣いた人を何人も知っている。
7時スタート ブルベのスタートはとってもユルーイ。 装備をチェックしてもらい、のんびりスタートして行く。 これから40時間近く走るのだから、あくせくしても仕様がないのだ。
PC1(渋川)まで約83K 曇り空が嬉しい。 運良く10人ほどのトレインに便乗させて頂き、30K越えで強力に引っ張られる。 「これって600Kの速度じゃないよな。」と後方から声があがる。 PC1に到着した時、6時スタート組がまだ休憩している最中であった。 三国峠に向けて貯金がたっぷり出来ました。けど疲れた・・・・・。
PC2(魚沼)まで約200K スキー場を横目に眺めながら、 「ここって、普通は新幹線で来る場所じゃないのかしらん。」と感慨に耽る。 「昔、彼氏とスキーに来たよな。振られちゃったけど。」などと、 感傷に浸っていたら、友人に置いて行かれ慌てて追っかけた。
PC3(弥彦)まで約269K 途中、道に迷うも、後続のライダーの助けを得てルート復帰。 そろそろコンビニ食に飽きてきたが、レストランでゆっくり食事する余裕もない。
PC4(長岡)まで約307K もう真夜中。寺泊港のターミナルを過ぎてからは闇夜だ。 日本海を走っているが何も見えない。せっかくここまで来たのに残念。 ここら辺りから、バス停(屋根&ベンチ付き)で仮眠を取る参加者の姿を 頻繁に見かけるようになった。 長岡のビジネスホテルを予約している参加者も沢山いた。 私達は、ホテルに泊まるのは時間的に無理と諦めていたのですが、 それが仇となってしまった。 後々何回も仮眠をとる羽目になったのです。 短くても質の良い睡眠を確保すべきだと痛感しました。
PC5(中野)まで約426K 夜明けの美しさに感動して、私の走りには元気が出てきた。 が・・後を振り向けば、友人の自転車が蛇行している。居眠り・・・・。 話しかけるも、何かチンプンカンプンな返事が返ってくるのみ。 途中の道の駅で休憩。洗顔と歯磨きで気分を一新。 ものすごい向かい風に苦労したのはこの区間だったような。
榛名通過チェックまで 約528K 今回のブルベ一番の苦しみ所だった。400K走ったあとの菅平は、そりゃまぁ大変。 押している人も多かったが、私はすこぶる調子が良く、一気に頂上に到達。 鳥居峠は強風と寒さで震え上がる。 嬬恋村の緩い登り、ああいう登りは大嫌いだ。 二度上峠は何度も来た道だったので、登りも下りも順調にこなす。
越生フィニッシュ・約600.5K 再び夜がやってきた。 越生まで黙々とペダルを踏み9時過ぎにゴール。所要時間約38時間。
観光も出来ず、名産品を食べることも出来ず、食事はコンビニ食のみ。 ただただ黙々と決まったコースを走るだけ。 でも、凄く楽しかった。
価格評価→★★★★★ 1100円で40時間も楽しめます。 評 価→★★★★★ 人間て、600Kも走れるんだ。 <オプション> 年 式→ カタログ重量→ g(実測重量 g)
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