購入価格 ¥2,600+税
「ツール・ド・フランス 七月の輪舞」
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5834&forum=84の姉妹編。
miaさんや私が期待したジロの写真集。
期待に違わず、素晴らしい写真集と言える。
ぐだぐだ言う前に、買って見ろ!
以上、結論。
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ジロと来たら誰をイメージする?
と、問うたならば、ある程度の年季が入った、あるいはサイクルロードレース歴に詳しい人ならば、
「マルコ・パンターニ」
と答えるのでは無かろうか?
長年サイクルロードレースを追い続けてきた砂田氏も同様のようで、表紙はハゲwの登坂姿。
そして、開いて目次の見開き写真もパンターニ。
表紙写真・目次写真に対する砂田氏のコメントを引用してみよう。
[表紙写真]マリア・ローザを着たパンターニはいっそう強く、他を全く寄せ付けずに上りを突き進む姿に世界中が興奮した。僕が取材してきた22年間で、自転車競技がもっとも熱いときだったかもしれない
1999 Stage 20:Predazzo-Madonna di Campiglio
[目次写真]このあとゴールのあるオローバの上りで、パンターニはチェーンを外して後れたにもかかわらず、先行していた選手を次々と抜き去っていく。マリア・ローザのワンマンショーに世界中が興奮した
1999 Stage 15:Racconigi-Oropa
パンターニ最後の飛翔、そして破滅への序曲と言える1999年のジロ。
これらの写真を表紙と目次に使ったことからは、砂田氏の思いが伝わってくる気がする。
そして、「薔薇色の輪舞」の最後に登場するのは、新城幸也。
恐らく、日本で一番速いサイクルロードレーサーだろう。
などと、あえて自分がここで書くまでも無く、皆さんご存知。
パンターニから新城を結ぶ線。
この線が、現在の砂田氏のジロ・デ・イタリアなのだろうか。
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ツールの写真集「七月の輪舞」に関して言うなら、自分の印象は「美しい」であった。
今回のジロの写真集、「美しい」のは確かだが、どこか「泥臭い」。
その秘密は、砂田氏が序文で書いている、「ジロに流れているのは庶民の血」と言う点にあると思う。
そして、その「泥臭さ」はとても心地良く熱い。
価格評価→★★★★★ 26,000円でもいい。なお、パンターニのポスター付き。
評 価→★★★★★ 必見必読。
※ ISBN978-4-86144-202-5