購入価格 ¥75000
ホイールにはあまり拘りがなく、手組ホイールとかRS80-C24を使うくらいだったが、
高性能な完組クリンチャーホイールってどれくらい良いんだろ?と思って購入。こういう買い方が多いな…
どうせなら、一部で愛用者が絶賛しているチューブレスタイヤも試してみたかったので2-way fitを選択。
流石にRacing Zeroには手が届かず。は、ハブだけの違いですし…
アルミスポークが太いのを除けば、真っ黒で地味なホイール。近くで見ると、リムの切削やハブに品質の高さを感じるものの、遠目にはシマノR500に見えなくもない。ちょっと悲しい。
重量は前後で1500g少々。特に重くも軽くもなく、このクラスのホイールなら標準的なもの。
タイヤをGP4000Sに統一して、今まで履いていたシマノRS80-C24と乗り比べてみた。
アップダウンが繰り返す丘陵地の周回コースをRS80で走ってきて、ホイールをR1に交換してもう1周。
クイックを締めて走りだすと、すぐに硬さを実感した。RS80はスイスイ走る感覚だったが、R1は対照的に、蹴り飛ばすような加速。
とにかく、縦も横も駆動方向にも高剛性。道が下りから上りに変わるとき、アウターギヤに入れたままダンシングでぐいぐい踏んでもヨレずに応える。
重量は軽くはないが、剛性の鬼なのでヒルクライムも十二分にこなせる。
登り切ったら、かっ飛ばしてダウンヒル。ラインが膨らまないので上手くなった気分になる。
急加速、急制動、急旋回。ホイールに動的な大荷重が加わる状況で優秀さを実感する。
R1、R0、キシリウムSLなんかはアルミホイールの一つの到達点と言われるが、ここまでのものかと感動した。
欠点を挙げるなら乗り心地の悪さ。舗装の荒れや段差でゴツゴツと突き上げるし、振動も拾う。
じきに慣れたが、振動吸収性の良いRS80に戻すと、スローパンクしてるんじゃね?と心配になる乗り心地。
ハイペースで飛ばすなら問題にならないが、腰を落ち着けて長距離を走るとなかなか辛そう。
そこでチューブレスタイヤを投入。銘柄はFusion3。空気圧はいつもより1気圧ほど低めに設定。
狙い通り、弱点だった乗り心地が大幅に改善されて、完全無欠な感じに。
ケチをつけるなら、高速巡航性はリムハイトなり。40km/h巡航とかすると疲れます。というかFTP越えちゃうので維持できない。
購入から1年半ほど経ち、走行距離が5000kmほどに達したのでハブを分解。
玉当たり調整は一度行ったものの、グリス切れてフレーキング起こしてたらどうしよう…とビビりながら開けると、中は綺麗なもの。バラす必要は無かったかも。
カンパのハブは初めて扱ったが、非常に良く出来ている。レースも玉押しも交換可能だし、ボールはリテーナーに入っているので散らからない。
また、玉当たり調整はハブを組んだ状態でも、固定ボルトのついたナットを回すだけ。
調整ナットは走行に伴い緩んでくるので、たまにガタをチェックする必要があるが、非常に作業性が良い。
整備性を重視した造りには好感が持てた。
総括すると、高い次元で、バランスよく性能を高めたホイール。華奢な感じはしないので街乗りから練習から、レースまでこれ1本で戦える。
ただし、私は体重67kgでそれなりに踏むタイプなので、体重の軽い人は硬さのネガが目立つかも。
少し安く若干軽いクリンチャーモデルもあるが、硬いホイールにチューブレスタイヤの相性が抜群なので、買うなら2-way fitがおすすめ。
価格評価→★★★★☆ 値段以上に良い。
評 価→★★★★★ 普段履きからレースまで、万能に使える。
年 式→2012
実測重量 F640g R882g(シマノ9/10sフリー バルブ・クイックリリース含まず) 前後合計1522g クイック122g/前後 チューブレスバルブ7g/個