購入価格 ¥3,020
同じロックオングリップでも、unauthorized(以下UA)のFULL THROTTLE(以下FT。レビューは下記リンクをご参照ください)とは対極に位置するかのような老舗の定番品。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3818&forum=12#forumpost11858今もってなおMade in USAにこだわり続ける、質実剛健な雰囲気をまとった一品です。
【グリップ部分】
FTとは真逆で、固くて太いグリップです。2,000km超の走行を経てもヤスリ目は健在(上の写真は新品の状態です)で、無類の耐摩耗性を誇っています。握り心地にまったくと言っていいほど変化がありません。この点でもFTとは、やはり対極にある感じです。ただし、ハーフワッフルタイプのものはあっという間にゴムがちぎれてしまいました。
【ロックリング】
クランプに関しては、FTよりもロックリングとハンドルバーの接触面が大きいようですので、バーへのダメージという点では若干不安が残ると言えるかもしれませんが、実際にはカーボンハンドルでも何のトラブルもなく使えています。
ロックリングはまったくの無地で、遊び心を排した硬派な印象を与えます。また、UAには水色やミントグリーンをはじめとして、ちょっとバイクに合わせにくいポップで奇抜な感じのカラーが多いのに対して、ODIはアルマイトの赤・金・青・緑などといった定番のカラーを揃えてくれています。ただ、細かいことを言ってしまうと、発色はそれほど美しくありません。
取り付けネジは、FTよりも一回り小さい2.5mm穴のものですので、なめないように注意が必要です。
【気になった点】
ODIのロゴが入った樹脂製のエンドキャップは脱落しやすく、実用に耐えるものではありませんでした。まあ、なんとも安っぽいキャップですので、元々使う気はありませんでしたが。
それから、ロックリングの溝とグリップ部分の突起を嵌め合わせるときに、かなり苦労した記憶があります。床に押し付けて、最後はバキッという感じで嵌まりましたが、下手をすると樹脂製の突起が割れてしまうのではないかと思いました。手元が狂わないように慎重に作業したほうがよさそうです。もっとも、これくらいガッチリ嵌まってないと、ガタが出やすくなるということなのかもしれません。
【総括】
FTとは甲乙付けがたく、結局は太めで固いものと、細めで柔らかいものと、どちらが好みかという問題に落ち着きそうです。ただ、ODIのグリップはずいぶん値が張る(UAの約2倍)ので、気軽に試すというわけにはいかないのが難点です。
私はと言うと、握り心地はUAのもののほうが好みなのですが、実際には硬派でどことなくメーカーの良心を感じさせる、ODIのものをメインで使ってしまっています。
また、最近のODIは、積極的に限定モデルや他メーカー(RACE FACE、Troy Lee Designsなど)とのコラボモデルも展開しており、グリップ選びの楽しさに花を添えてくれています。
価格評価→★★★☆☆ 高いけど、耐久性に優れる。
評 価→★★★★☆ グリップ感はUAのほうが好みだけど、ブランドの好感度が高い。実際良いものだし。
年 式→2010
実測重量→99g