購入価格 ¥13,000ほど(成型料込)
自転車で力がかかるスポットといえばお尻と足の裏だと思う。
サドル沼があるのであれば、インソール沼だってあっても良いと思う。
以前紹介したアドバンスドフットで念願のバイク用インソールを作った。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6545&forum=125オーダーに興味のある人も多いと思うのでレポート兼レビューをしておこうと思う。
まずは前知識としてこちらを見ておくと良いかもしれない。
http://sidas.co.jp/about/fitting.php----できるまで----
まず、足のサイズを正確に計測する。
何気に自分の足のサイズを勘違いしている人も少なくない。
多くの人は合わない靴を履いているため大きめに勘違いしていることも多い。
私自身26.5程度しかないのだが、普段履いている靴は28cmだ。
なので幅広だと思っていた。
が、そうではないことを指摘されて驚いた。
基本的なデータを取りながら、問診というべきか、雑談で現状を問われていく。
そして次にポドスコープなるものを用いて足裏接地部の特徴などを見ていく。
ようは透明の板の下から特殊なライトでもって、接地部を観察しやすくなる機械だ。
ここで、問診中に出なかった腰が悪い事や、自分でも知らなかった踵のバランスの悪さを指摘される。
指摘されてみると、思い当たる節が山ほどでてきて「なるほど」と唸らされた。
次に足圧分布計測器で足裏圧力分布や重心バランスなどを計測していく。
データとして、今まで自分で感じていた気持ちの悪さ
-私の場合、拇指球に体重をかけすぎていた-
がデータとしてどんどん出てくる。
勿論データから導かれたものであることは解るが、なんだかよくあたる占いをされているような怖さを感じる。
そしてこちら側がやることとしては最後となる、バキュームマシンを用いての足の型取りだ。
上記の計測結果をふまえ、重心や足の角度調整をしつつ足の型を取っていく。
ここで「お。」と驚いたことがあった。
自転車はどうしても足の前半分に体重をかけるイメージがあったため、
そちらの型が重要なのかと思いきや、アーチや踵周辺の方が大事そうなのだ。
この型取りさえ終わってしまえばあとは成型されていくのを眺めるばかりだ。
----できてから----
さて、出来上がったからには使ってみなければならない。
最初に驚いたのはホールド感の高さだ。
さすがにアーチとヒールの型をばっちり取ったのは伊達ではない。
足が靴に面白いほど固定される。
きちんと足に馴染むおかげで、いままでよりベルクロをきつく締めることもでき、よりホールド感があがる。
走ってみて次に驚いたのが足の裏の痺れの無さだ。
私自身ビンディングシューズを履いてからさんざんこの足の裏の痺れに悩まされていた。
足圧がインソールによって分散され、一部に負担のかかるようなことが減ったのだろう。
かなり痺れが軽減された。
その後かれこれ1000kmほど走るのに使用した。
足が慣れるのか、インソールが若干変形するのか、アーチ部の圧迫感のようなものは薄れた。
「タイムが減った!」とか「身長が伸びた!」とか「彼女ができた!」とかいう劇的な変化は無いが
特に足裏の疲れは減り、特に長距離ライドの苦痛が減った。
ただ、いいことばかりではない。
曖昧さが無くなったせいであろうか、クリートの位置調整がシビアになった。
今まであまり位置調整に気を使っていなかったのだが
(恐らく靴の中で足が多少動くので、自分で微調整をしていたのだろう)
がっちり固定されてしまう以上、位置調整をしないと気持ちが悪い。
気持ちが悪いですめばいいが下手すると怪我の原因になりかねない。
ということで纏めるとこんな感じ
【良い点】
ホールド感が増した
足裏痺れが減った
【悪い点】
曖昧さが無くなった
決して安い買い物ではないが、サドルに投資するのと同等の価値があると思う。
私にとっては無くてはならないものになりそうだ。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★★★