熱中症の話
購入価格 ¥タダでも要らん
簡単に熱中症になるokentaが来ましたよ。
かれこれ4年以上前になりますが、体育の授業で短距離走があり、意地になって久し振りに100mを3、4本全力でいきました。 最後は走らなくても良かったのですがタイムが伸びなかったので、インターバルを含んで最後まで走りきったのを覚えています。
たった50分の授業なので、補給もせず、また体育の教師もこの程度でおかしな事になる奴なんて居ないと思っていたんでしょうね。 何の注意の喚起も無く、熱中症のねの字も知らない自分は見事かかってしまいました。
授業が終わって10分ほどでしょうか、動悸が治まらずいつまでたっても炎天下の中うなされているような気分。 初夏でしたが蒸し暑く日陰が無かったのが原因かもしれません。 友人に気分が優れないから先に行ってくれと気持ちが緩んだ途端、その場にうずくまりました。 幸い近くに流しがあったので、吐けそうなら吐こうと水で冷やしながらリバースを試みますが、 この日の朝は何も食べなかったので、吐き出すものすらありません。ひたすら胃液が出るのみです。
休み時間が終わった頃なので、気分を悪くしてから30分程度でしょうか。 ようやく治まったのですが、その日は腑抜けになったような気分で過ごす事に。
時は変わってまた違う年の同じ時期。友人と食事に行こうと自転車を駆り出しました。 近場だったのでちょっとした坂を上り遠回りして行くことにしたんですが、それがトラブルの発端でした。 この頃、大した運動もしておらず自転車も埃を被る位でしたので、自身の運動機能も相当に下がっていたと思われます。
競争していたわけではなかったのですが、久し振りに風を切るのは心地よく、 距離にしても6㌔ほどだったので運動強度的には、マラソンより少し強いぐらいでした。
ある程度上るとあとは下るだけなので、目的地へ向けて一直線。あっという間にお店には到着。 しかし自転車を降りると途端に頭痛や変な痺れ、体が思うように動かない感じです。 冷たい物でも飲もうと、お茶を頂きましたがこれも今考えてみれば油に火を注いでいました。
お茶を数杯飲んだ後、突拍子も無い吐き気を催します。(食事中の方すみません) たくさん目に食べた朝ご飯を全てリバース。危うく店内にぶちまけるところでした。 その瞬間「ヤバイっ」と思って店の外に出たのですが、結局お店の方にも友人にも迷惑を掛けることになり、 その日は台無しになるかと思ったのですが、冷房の効いた店内で介抱されている内に症状が落ち着きました。
結局、帰ってからその子にも悪いことをしたと思い、近くのファーストフード店でお茶を濁したワケですが、 しっかりと覚えているこの2件で得られたことも色々あります。
まず熱中症そのものですが、身体をしっかり作るのは前提としてあっても、 自分の体をきちんとコントロールすることによって99%防ぐことが出来ます。 その証拠に、先日も梅雨明けの炎天下をぶっ通しで走ってました。
危ないのは知らず知らずのうちに、強度の高い運動をしてしまうこと。 もし状況が状況であれば、短時間でも熱中症になるのは簡単です。 その運動が実際に、自分の体に対してどれくらいの負担を掛けているか、なんて相当な熟練者かその道の人しか把握できません。
強度の高い運動をしたいときは階段のように少しずつ上げていくこと。 自分の場合はこれで8割方、防ぐ事が出来ます。
あと意外と知られていないのが、運動前の水分摂取です。 乗り出して欲することを意識してからでは遅いんですね。ある種、ハンガーノックと一緒です。 物の本によると自転車など持久系のスポーツの場合、だいたい300mlを目安に摂取しておく事が望ましいと。
この2つをしっかり守り、尚且つ積極給水を心がければ、身体が「よし、動くぞ」モードに入っているので、 炎天下の道を走ってもそう頻繁に熱中症にはなりません。 (もちろん帽子やヘルメットなど、頭を日差しから守る物は最低限必要ですが)
でもどうしても気分が悪くなっちゃうときってありますよね。 例えば長い上り坂、それも林のカーテンが無かったりすると。
そんな時自分は、サッと自転車を降り日陰の中を歩きます。グルグル回っても良いです。 徐々に心拍を落ち着けることが重要じゃないかと。 そしてある程度下がってきたら、安全な場所に座ってとにかく楽な態勢を取ります。横になってはダメ。
ここで大事なのは、急に「大量の水分」を摂らない事。 状況としては身体がダメージを受けて弱っている状態なので、もし胃の中に何かを入れても処理できないと突き返されるんです。 これが自分の場合、吐いてしまう原因でした。 冷やすために被ったり、氷で太い血管を冷やすのはOKですが、急に飲むのはNGです。
後は10分なり30分なり、症状によって様々ですが落ち着くのを待ちます。 そしてここでやっと水分補給。お茶や水、スポドリなんかをゆっくりと。ドリンクもあまりに冷た過ぎるのはNG。胃を弱らせてしまいます。
ここまで気をつけておけば、もしかかっても軽度で済むか、救急車沙汰になるのは稀かと思います。
ダラダラと書きましたがこんな感じです。 熱中症って一度かかると、次が起きやすいと聞きますが、正にその通りでした。 なのでこうやって気を付けることを習慣付け、今では暑くても元気に走れています。 意識すれば軟弱な僕でも防げるということを少しでも知ってもらえれば嬉しいです。
価格評価→☆☆☆☆☆(何度も言う、タダでも要らん) 評 価→★☆☆☆☆(学ぶことは多かった)
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