購入価格 ¥18000@CRC特売
RIVALのダブルタップを折ってしまい、セール中だったこともあり勢いで購入してしまう。
シマノ、スラムは使っていたがカンパだけは所有したことがなかったので、これを機に導入。
変速系はEQUAL-PULLEYを使ってシマノ系のドライブトレインを使用。
ブラケットは上面がハンドルとフラットになり、手の収まりは上々。
ハンドルの肩部分から無段階に手の位置を変えられるイメージだが、
親指が収まる位置にリリースレバーが生えているのがちょっと邪魔。
くねくねしたブレーキレバーはどのポジションでも引きやすいのだが、
私は手が大きいのでブレーキレバー形状の違いが気になったことはない。
形状を変更した実用上の意味があったかどうかは分からずじまい。
親指でリリースレバーを押す構造だが、ブラケットを握っているときは多少指を動かす必要がある。
ハンドル肩を握っている状態ではリリースレバー上に親指が位置するのでそのまま押せる。
下ハン握っていると、手首をひねるようにして指を伸ばして届く程度。
ワイヤー巻き上げはブレーキレバー手前にあるレバー。
ダブルタップレバーよろしくこのレバーだけ手前に引き寄せられる。
全体的に、シマノに比べ操作性に劣る。
変速の感触はカチカチとしていてインデックスWレバーそのもの。
いかにもメカを動かしている感覚がある。
大雑把に言うと、エルゴパワーはインデックス付きのWレバーをブラケットにぶち込んで、
巻き取り、リリース方向のラチェット付きレバーを2本つけたような構造をしている。
構造的にはSTIレバーよりもむしろ、バーコンとかコマンドシフター、サムシフターの仲間であり、
フレームに張ったワイヤーを手で掴んで引っ張るとインデックスがカチカチ動いてワイヤーが緩む。
それで大丈夫かと思ったけど、Wレバーもワイヤー引っ張ったらレバー動くし、それで実用上は問題ないんだから大丈夫なんだろうw
シマノから移行すると驚くが、内部のメカが丸見えである。
写真左に見えているのは巻き上げレバーとラチェットリング、
ブラケットカバーのスリットに覗くのはリリースレバーが掛かるラチェットリング。
この間にインデックス機構が入っており、
ラチェットリング、インデックス機構、プーリーには1本のシャフトが通っている。
メカ的には単純で、分解整備は素人でも可能。メンテナンス性の良さは評価できる。
というか、複雑なイタリア製品とか使いたくない。
個人的に良いと思ったのがフロント変速。
細かくインデックスが刻まれており、レバー操作に従ってカチカチとワイヤーを巻き上げ・解放する構造をしている。
アウターからインナーに落とすとき、STIなどはバチンと勢い良くディレイラーが動き、チェーンを落としてしまうことがある。
そのためチェーンウォッチャーを使っていたが、
エルゴパワーに換えてからはゆっくりFDを動かせるのでチェーンを落とすことが無くなった。
例えるならば、シマノのフロントシフトダウンはベレッタM92Fピストルのデコッキングのようにバチン!と落ちるが、
エルゴはSIG P226のデコックのようにレバーと同期してゆっくり動かせる。‥例えがわかりにくいか。
なお、クリックは6箇所あるが、フロントダブルなら3クリック程度しか使わない。
これならトリプルクランクでも十分使えそう。
操作性にちょっと不満があるものの、操っていて楽しいし、351gという重量はこの製品を使う十分な理由になる。
価格評価→★★★★☆ 安く買えたので
評 価→★★★☆☆ とはいえ客観的に手放しで褒められるものではない。
実測重量 351g