追記
購入から2年強経っているが、なんだかんだで現在も使用中。
結局純正ヘッドは使いにくかったのでKCNCの物に交換して使用しているが、非常に使い易く感じている。木のハンドルは非常に剛性が高くしならないので、これに慣れると柔らかいプラスチックのハンドルのポンプは不安定すぎて使えない。
消耗品類は一切交換していないが、ほとんどメンテフリーな状態で現在も好調に動いている。前回のレビューの通り初期には若干底付近で引っかかりがあったが、今では一切感じられず、極めてスムース。底付き感こそ強いものの、吐出量や耐久性を考慮するとポンプとしては非常に優秀な性能だと思う。
ただ一点気になったのが、エアゲージのずれ。購入時に計測していないので経年によるものなのか、取扱の不備によるものなのか、はたまた最初からずれていたのかは分からないが、少し前に購入したSKSのデジタルエアゲージで計測するとポンプの方が0.5Bar高く表示されていた。測定方法はポンプ付属かデジタルエアゲージしかないのでどちらが正しいのかは分からないのだが、何となくデジタルエアゲージの方が正しいような気がするのでキャリブレーションしようと試みたものの、どうも正式な方法は無いようだ。本国の説明書では一度メーター部分を剥ぎ取って新品に交換する、という方法が一応提示されているものの、入手方法も分からなければキャリブレーションできるのかどうかも分からないため、かなり適当だが自己流でキャリブレーションを行ってみた。
とりあえず、本体と枠の隙間にマイナスドライバーを突っ込んで外し、針を触れる状態にする。この際あまり強く抉ると枠が変形するので、極力優しく外す方が良い。
私の場合はポンプがプラス側にずれていた(と見なした)ので、マイナスに補正するためゼロを通り越させてマイナス方向(反時計回り)に強引に針を回転させる。途中まではスムースに回っていくが、止まるポイントがあるので、止まるポイントからさらに慎重にマイナス方向に回すとずれるような感触が伝わる。これでひとまずマイナス方向に針がずれたので、一旦ゼロに戻して空気を入れ、別のエアチェッカーで測定してポンプ側と合致しているか確認する。
私の場合は1回でぴったり合ったが、もし行き過ぎていた場合はプラス方向にずらす事でプラス補正できるので、これを繰り返していけばキャリブレーションは完了。最後は外した枠とウインドウを嵌めれば出来上がりとなる。
恐らくあまりポンプに優しくないので、あくまで自己責任で行って欲しいが、この方法で私の場合は解決した。
一時期はゲージのずれが気になって買い換えも検討していたが、これで当分は使えるだろう。上位モデルに比べれば仕上げやデザインは劣るが、当時の価格を考えるとかなりコストパフォーマンスは良い。ヘッドが使いにくく感じるが、交換すれば非常に使い易いポンプになったので、ヘッドの交換を前提にするなら丁度良い改造ベースになると思う。
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★★☆