購入価格 ¥4,780
メインで使用するポンプを買い替え時に、シンプルな見た目とクラシック感に惹かれ購入。
この価格帯では、デザインに関してLEZYNEを超えるものは無いのではなかろうか。
シンプルでいて、しかし主張する、昨今の派手ハデな自転車界とは真逆のスタンス。
昔の細身ラグドフレームや、クラシックカーに準ずるものを感じる。
購入のきっかけとなった点でこのポンプの特徴の一つに、木製ハンドルがある。
高級感があり、冬場などでも温かみを感じるし、レーザー焼印でLEZYNEロゴが彫ってあるなど非常に凝ったものになっている。
また、内側のシャフトが極太になっており、ポンピングの際のロスが少なく、高圧時でもスムースなポンピングが可能である。
LEZYNE製品の特長に「CNC」切削というものがあるが、これは切削部品は少ないようだ。
台座はロゴが彫られた鋳鉄、パイプ部分もスチールで出来は申し分ないのだが、機械好きには少々物足りないかもしれない。
またゲージダイヤル内部のシルバーの部分はヘアライン加工されたアルミで高級感がある。
しかし、ゲージの透明な上面カバー部はポリカーボネイト製で、ガラスのような深みがない。ここは価格相応か。
金色のヘッド部品は外して反転することで、仏式と米式のバルブに対応する。
ともにネジ込み式で、バルブを傷めず確実に空気を入れることができる。
仏式の場合、付属のスリップフィット・アタッチメントを使用すると差し込むだけで使用可能なヘッドにできる。
しかし、このアタッチメントは実用している8barまで入れようとすると空気漏れを起こしてしまうため、
バルブに押し込みながら片手でポンピングしなければならない、出来のあまりよくないものであった。
当方では脱着の手間やポンピングの不便さから、すぐにKCNC ポンプコネクターに変更した。
ポンプヘッド部をヒラメやKCNCに交換する際、ホースを切らなくても六角レンチで純正ヘッドを外すことができる。
4mmの六角レンチで左の内側の部品を外すと、写真右のように分解することができる。
なお参考までにホースの外径は8.44mm、内径は4.0mmであった。
ポンプの性能であるが、LEZYNEではロード用と設定しているため、700×23cのタイヤにてポンピング回数を測った。
なお空気圧はポンプ付属のゲージにて。
21回 6bar
24回 7bar
27回 8bar
31回 9bar
携帯用でないため、あまり重要視されない点かもしれないが参考までに。
11bar対応のポンプであるが、細身のデザインに反してシャフトが太いおかげか剛性が非常に高く、
11barまで全く苦もなくスムースに入る。この点はTOPEAK製品と比べると圧倒的であると感じた。
全体的に高級感があり、見た目も性能もコストパフォーマンスは非常に優れている製品だと感じる。
気になる点として、スリップフィットは正直使い物にならない、またねじ込み式もゴムシールのおかげか締めづらいため、
ポンプヘッドを変える事を前提とした使い方が向いている。
価格評価→★★★★☆(デザイン・性能では価格を考えたら満足)
評 価→★★★★☆(ポンプ自体は良いが、口金の出来が好みではない)
ポンプヘッドの台座であるが、上部突起が少しエッジが鋭いようで傷がつきやすい。
当方ではビニルテープを巻き、保護と滑りにくさの対策をした。
KCNC ポンプコネクターも問題なく装着可能。