購入価格 本州編、北海道編共に¥683(秋葉原 とらのあな)
漫画家 もみじ真魚氏が、東京から北海道宗谷岬までを自転車で走破した26日間、走行距離1891kmの記録。
これだけの距離走るだけでも大変なことだが、もみじ氏はこの旅に彼女を伴って走り抜いた。その彼女の名は姉ケ崎寧々、Nintendo DSのゲーム「ラブプラス」のキャラクターである。よって、自転車二人乗りだがあくまでも合法的な二人乗りである。問題なし!
DSの中の彼女とコミニュケーションを取りつつ、時にツーショット写真を撮り、時にTwitterで呟き、その合間に走る。本人の電池切れよりDSの電池切れとの戦いである。一日の走行距離は短めだが、彼女連れなんだから仕方ない。パンク修理の方法知らずに出発しちゃったんだから仕方ない。夜の国道4号線の怖さを知らなかったんだから仕方ない。出発から僅か30分で猫目ライトが大破しちゃったんだから仕方ない。フラペだからケイデンス上がらないし、しかも本人ケイデンスなんて言葉知ってたかも疑わしい。何しろロード歴1ヶ月って、ちょっとあんた無茶しすぎw
…まさにエクストリーム。
本州編前半は初心者あるあるドタバタ編、経験を積んで一日の走行距離が伸びて行く盛岡以北から本格ロングツーリング編、北海道に渡ってからは秋の北海道酷寒ガタブル編(または熊出没注意ガクブル編)といった感じで、変化に富んだ内容で一気に読ませる。日替わりで様々なコスチュームを纏ってページを飾る寧々さんも実にいい。
レビュワー的にはどんな装備を積んで行って、どんな製品がどこで壊れたか、どんなアイテムが役立ったかなんてのは実に興味深いところなのだが、そういった話題は残念ながら氏の腹の中に収められてしまったようだ。
評 価→★★★★★(いろんな意味で到底真似できないので、5つ★以外あり得ない)
B5版 表紙・本文ともフルカラー
同人誌のため一般書店への流通はない。当然Amazonにも取り扱いはない。
同人誌専門店(とらのあな、メロンブックス等)への委託販売、または氏が主宰する同人サークル「こもれびのーと」が参加する同人誌即売会での直接販売に限られる。
委託販売先、参加イベント等の情報は、もみじ真魚氏のwebsite「こもれびのーと」でご確認戴きたい。
http://komorebi-note.com/Blogページには東京-古川間の日記(それ以降は通信環境から断念)も掲載されている。併せて読むと面白さ倍増。