購入価格 ¥3200
EASTONのラインナップで一番いいアルミステム。120mmのものを購入。
カタログ重量はサバを読んでいるが、無理のない範囲で十分に軽量。かつ精度も良く造られている。
クランプ面積が広く、カーボンハンドルもしっかり固定できる。
黒い梨地にロゴを印刷してある見た目は若干貧相であるが、それさえ気にしなければ優れたステムであると言える。
また、ステムの角度は10度。アヘッドステムでは最も一般的な6度のものと比べると明らかに角度がついている。
当然ながらこの分ハンドルが低く(ステムを裏返した場合は高く)なる。
ただ、このステムを購入し使用する上で注意点を2点。
まず第一に、実測長が5mm長いこと。
ステム軸線に沿った、コラム中心~ハンドル中心距離は実測125mmあった。
私は120mmで短く、130mmでは長いと思っていたため都合が良かったが、ピッタリ120mmだと信じて買うと失敗する。
なお、EASTON EC70は120mmのものは実測も120mm。
ステムはメーカーや製品によって長さが違うことがたまにあるので、EA90に限らず注意されたし。
できれば同メーカー同グレードで長さ違いを揃えておけると良いのだが、良質で値の張るステムをいくつも買うのは、余程この趣味にハマっていない限りは難しいか。
・・・ここのレビュワーの一部は平然と揃えていて、場合によっては同じパーツを2個も3個もストックしているのが珍しくも無いのだが。
もう一つ。このステムのハンドル固定方法は特徴的な方式なので、締め付け時に注意が必要。
上の画像で、ネジ穴の面が丸い部分(1)と平らな部分(2)がある。
まずステムにハンドルとフェイスプレートをセットし、ボルト4本のうち(1)側の2本を完全に締め切る。
次に、(2)のボルト2本を適正トルクで締め付けるという方式。
ボルト1本でハンドルを固定した、クローズドクランプのステムのような締め付け方だが、
この方法だとフェイスプレートとステムが平行になっているか確かめる必要がないため未熟な作業者でもミスが少なくなるはず。
また2本のボルトを緩めるだけでハンドル角度を調整できるなど、優れた固定方法だと思う。
通常のステムのようにボルトを締めてしまうとパーツ破損や固定力不足の原因にもなりうる。
面倒臭がらず説明書を読もう。
なお、ボルトは磁石にくっついた。たぶん鉄。
むしゃくしゃしたので全部チタンボルトに交換してみた。マイナス13g…
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆
カタログ重量→ 130g(実測重量 147g)
チタンボルト換装版→ 実測134g