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Henashi 2011-2-6 15:31
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[ROAD] TNi 7005MKⅡ フレーム
購入価格 ¥18,000円(新古品) 通常は新品30000円程度。
よくも悪くも、「安いアルミフレーム」の基準かと。
TNiは"自転車界のユニクロ"とか言われたりもするが、ある意味ユニクロと似ていると思う点がある。それは使い手に残酷な現実を突きつける点だ。
ユニクロで言うところの「あれ、モデルはかっこいいのに、俺が着ると...orz」と同じような感覚をTNi 7005MKⅡは突きつけてくる。すなわち
「速い人は、これでも十分に速い。」
と。スピードで言えば、このフレームとカーボンフレームの間に、ママチャリとESCAPE R3ほどの差はない。 例えが難しいのだけれど、高級オーディオという分類で言えばBOSE社のようなイメージ。上を求める人からすると論外かもだけど、一般人的には十分ですよという辺り。
個人的に、最初の一台となると特に若い人には{このフレームセット+ホイールWH-R500+コンポ105}あたりがオススメ。 ポジション出しとホイールの調整をしっかりして、自分にあったサドルとそれなりのタイヤを履かせれば、あとは気を使わずに乗りまくれるというメリットが残る。そのため、実用車的なロードを求めている人なら今でも選択肢として十分に考えられるモデル。
ただし他の人も指摘しているように、完成車レベルとなると、他社の旧モデル在庫なんかのほうが安かったりすることもある。「手元に旧車のパーツがある」「ひたすらシンプルなのがいい」という人が特にオススメできる対象となるのだけれど、そうなるとあんまり万人向けではないような気もするかな...。
乗り心地:ザ・アルミと言う素直な反応だが、タイヤやチューブの調整やスポークテンションでけっこうまったりさせられる。 見た目:TNiロゴはステッカーなので、つけなければとてもシンプルなのができる。
自分の場合は設定サドル高がだいたい86cmなので、XXLサイズフレームなのに弱虫ペダルの御堂筋君のやつみたいな見た目になったのが懐かしい。不慮の事故で大破してしまい(コンビニに止めていたら、おじいさんの車が突っ込んでポッキリ。)、XXLサイズが手に入らなかったのでその後は別フレームとなったが、今でも悪いイメージはない。
価格評価→★★★★☆(←中華カーボンの台頭でやや霞むけれど、安心感ではこちらに軍配があがるかも?) 評 価→★★★★☆(←価格を考えれば、何の文句もない。)
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heta-ray 2011-2-25 15:49
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[ROAD] TNi 7005MKⅡ フレーム
お財布の味方の代表格。 数年前までは15万円でフル105完成車といえばこれしかできなかったのではないでしょうか?(2011年2月現在では選択肢が増えましたが) 初心者一台目や街乗り等予備用として組むなど、利用方法もたくさんあると思います。
価格を考えるととても良い出来で、十分にスポーツバイクの楽しさを味わうことができます。 カーボンフレームと違い雑に扱っても安心、盗難の可能性も低いでしょう。 わかりにくい例えですがロードバイク版ママチャリ的な存在です。
問題点としては扱っている(常備している)お店があまり見当たらないことでしょうか? このバイクを知らずに吊るしのバイクを駆ってしまうのはもったいないことです。
価格評価→★★★★★(お買い得) 評 価→★★★★☆(今では同様の価格でもっといいのがありそう)
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sosu 2014-8-17 0:22
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[ROAD] TNi 7005MKⅡ フレーム
追加レビューですが、 2010年当時は剣みたいな形状のカーボンストレートフォークが付いていた。 折り目の1つ1つが大きくて見た目は気に入っていた。 でもこれが突き上げが非常にキツく長距離は乗れたものではない。 翌年モデルからはベントフォークに変更されていた。 これは、不評だったせいなのか不明、後年のモデルもベントになったりストレートになったりしているが、同じものではないとは思う。 私も適当なカーボンベントフォーク(台湾の業者が出品していたPRO-LITEのOEMフォーク)に変更したところ、乗り心地が劇的に改善した。 私の場合ストックのフォークだと舗装があまり良くないところの下りが段差の衝撃が気になって遅かった。 ただこれは乗り手のスキル次第?でどうとでもなる要素かもしれない。 このフォークが2010モデルにしか装着されていなかったのであれば、 それはこのフレーム自体のレビューとはあまり関係のないものになりますね。
尻の方の突き上げに関してもハンパないので、パッドの厚くて重いサドルとか 振動吸収系のシートポストすら付けたいぐらいだった。
走行性能に関しては良い。良く走る。ガッチガチな為、ダイレクト感あふれる反応をしてくれます。 もちょっと高価な完成車に乗り換えたところでヒルクラのタイムが向上したりはしなかったので、十分な性能でしょう。 100kmぐらいまでの距離で使うならアリ。 振動吸収性は最低レベルと評して良いぐらいと思う。 段差や路面凹凸でのこのフレームから発する擬音は「ズギャンッ!!」「ガィィン!!」という感じですw このフレームで振動吸収性を向上するためのパーツに1万円以上お金を掛けるのもバカバカしいです。 タイヤを太くしてみるのも良いかもしれません。 細いタイヤを組み合わせると更にカチカチ山の三角木馬状態ですね。 特にパヴェ(石畳)ではもうハンドルを握る手が痺れまくりで何かの罰ゲームのようでした。 MTBもリジッドフォーク化して振動が酷くなったと思ったけどタイヤが26×1.5なのでこれよりだいぶマシです。
このフレームは自動車に例えると、足回りをガチガチに固めた走り屋仕様の中量級スポーツカー(車両価格は安い)、そんな印象ですw そういった車って、乗ってて疲れるでしょう?それと同じ事かと。
ヘッドチューブも短いので、コラムスペーサーをたくさん入れないと落差が付きまくります。 なので、体の硬い初心者には全くオススメできません。 (完全なる首長竜の日がまさに訪れるかもしれませんw) 低いポジションに慣れる為とか屋外保管で雑に扱う平日練習や通勤通学用、ローラー台用とかに1台組んでみるか、みたいな用途が一番合っていると思います。 あと、微スローピングモデルでちょっと大きいフレームになるとほぼホリゾンタルになります。
とにかく絶対に向いてないと思うのがロングライド系の用途だと思いますのでそれ以外なら。 これでロングライド出来る人は、車体を選ばない、ロングライド向きな人、と思います。 各社色々考えてこのようなただ硬くて頑丈で重いだけのフレームにならないように 色々考えてフレームを作っており、それがコスト高に繋がっていると思います。 逆に考えると、このフレームが安価な理由はそれなんです。
現在のフレームの状況ですが、塗装なんかもそれなりなので雑に扱ってたこともありロゴシールの部分とかも含め軽くヒビ割れています。 塗装の質自体は5万円とかで売ってる安ロードとかとあまり変わらない印象です。
ただの丸いパイプを組み合わせただけのアルミフレームですから、 見た目的は飽きが来やすいかもしれません。
フレームの下ごしらえは私はヘッドしかやってもらってないけど特に問題は発生していません。 購入先では現在BB周りの下ごしらえは無料サービス中になってましたので、 精度が出てて容易な作業なのでサービスしてるのか、 精度が出てないので強制的に施工してるのか 価格競争的にやっているのか不明。 私はクランクは2回交換してますがいずれも問題なし。
でも、ヘッドは長さがあるしネジも切ってないので、仕上げないと元々の精度が出てなかったらベアリングがナナメに付いちゃう(インテグラル)でしょう、 そりゃいくらなんでもやらんのは支障あるのでは? ただその仕上げも、誰がやるのか・・・で差がついたりするでしょうけども。
まとめると ■おっさんはやめたほうが? ■お金のなくて体力馬鹿な若者向け ■ローラー台用に ■通勤・通学・練習等短距離用に ■ファッションバイク製作用 ■屋外保管でも惜しくはない価格 ■フレーム買って自転車を組むというのを一度やってみたかった人に
こんな印象でした。
価格評価→★★★★★ 評 価→★★★☆☆
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omegamega 2017-3-13 2:39
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[ROAD] TNi 7005MKⅡ フレーム
購入価格 ¥ 31700 (BBタップ&フェイスカット/ヘッドフェイスカット/コラム切断費用込)
■結論
お安くフル機能を持つアルミロードバイク。 他と比較してしまうと性能面での見劣りはあるものの、変な仕様はほぼない。何より安く、たくさんの利用実績がある。これでロードの基本が学べました
■購入に至るまで
2014年の年末、当時はクロスバイクでホイールを交換したり50kmオーバー走ったりしてました。例によってズブズブと自転車沼の気配を感じ、自転車置場のために引っ越しをし、ロードバイクをお迎えする準備が整いました
とはいえ、これと言ったロードバイクメーカーがあるわけでもなく、どちらかといえば「ロードバイクを組んでみたい」欲が高かったのです。いろいろネットで調べていくと、フレームセットは上級者が求めるもので当然グレードが高いものであり、かと言って適当な型落ちを買うのもイマイチピンと来ず。安くてホリゾンタルのがいいなあと思いつつもあまりなく… そんな時に見つけたのがこのTNI 7005mk2でした。安い、(ほぼ)ホリゾンタル、好みのじみーな単色、そしてcbnanashiを始め多くのウェブサイトで語られる実績。安心して組み立てられる予感がしました
■組み立て
105(5800)コンポとRS-31ホイールをメインに組みました。 FDはバンドタイプ、BBはBSAとやや古いながら非常に一般的。古典的な規格で作られていると、情報がウェブに溢れているだけでなく、専用工具が安く入手できるのもメリットですね。 ワイヤーも全部外出し。シマノ・ディーラーマニュアルpdfを見ながら作業すれば問題なく出来ます。アウターケーブル周辺は手付けると後戻りが出来ないのでドキドキでしたが、無事なんとかなりました。
塗装は一色でしたので、ビニールテープを巻いて差し色を入れる程度にしました
■走った感じ
硬い。硬いです。 「硬さ」は自分のイメージでは「ペダルの入力に自転車の推進力が連動する具合」と「路面の衝撃を伝える度合い」の2つが大きくあると考えてますが、このフレームは両方あります。
前者は踏んだ感じがそのまま出る感触になり、スポーツバイクらしい鋭い加速が出来て楽しいです。ただ、踏み込みを受け付けるクランク角度の狭さも、この硬さ故か出てしまっており、受け付ける角度以外で踏み込むと足を消費するだけに終わります。軽めのトルクでケイデンス高めに回すのが良い感じですね。平坦であれば、速度が乗ってからの巡航は気持ちいいです 一方、トルクの掛かる低ケイデンスが苦手です。つまり上りではコレが顕著で、ペダリングがミスれば疲れる割に進まない、最適なペダリングのためにケイデンスを下げられず疲れるという、どうしようもない状況になってしまいます。可能ならコンパクト、シクロ用のクランクに、28T以上のスプロケがあると山向けかと思います
後者はそのまま乗り心地、お尻と足の疲労につながります。フォークも硬く、アスファルトの違いから砂利道までまんべんなくロードノイズを広い、あらゆる段差で抜重を要求しますが、それ故に路面を気をつけるクセができるでしょう。 下り坂ではフレームが激しく振動を拾うため、コントロールのために速度を落とさねばなりません。上り下りとも苦手ですね…
逆に、硬さ故にパーツ交換がよりわかりやすいメリットもあります。例えばタイヤの硬さ、空気圧、サドル、シートポストの交換は、乗り心地の変化がハッキリわかります。メカいじりをする人にとっては、これは楽しいフィードバックでしょう
■感想
何も変哲もない、マニュアル通り作って走れる。いろいろマイナスのクセは多いですが、基本に忠実なロードバイクがこの値段で買える、というのがやはり素晴らしいでしょう。多くのユーザの使用レポートがウェブで見ることができる実績、というのが強みです。
欠点、ケイデンスの受付レンジの狭さはペダリング技術を鍛え、乗り心地の悪さは乗り手の技術向上やパーツいじりの原動力になるでしょう。
購入組み立てから2年、このフレームのおかげで一通りの自転車メンテができるようになり、30km/h巡航ができるようになり、ヒルクライムもして、1日200kmもこの自転車で走れるようになりました。
価格評価→★★★★★(価格分は楽しい) 評 価→★★★★☆(性能面はオーナーのがんばりでカバー) <オプション> 年 式→ 2015 カタログ重量→ 1520+530g(実測重量 1487+577g)
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