[ROAD] TNi 7005MKⅡ フレーム
購入価格 ¥ 31700 (BBタップ&フェイスカット/ヘッドフェイスカット/コラム切断費用込)
■結論
お安くフル機能を持つアルミロードバイク。 他と比較してしまうと性能面での見劣りはあるものの、変な仕様はほぼない。何より安く、たくさんの利用実績がある。これでロードの基本が学べました
■購入に至るまで
2014年の年末、当時はクロスバイクでホイールを交換したり50kmオーバー走ったりしてました。例によってズブズブと自転車沼の気配を感じ、自転車置場のために引っ越しをし、ロードバイクをお迎えする準備が整いました
とはいえ、これと言ったロードバイクメーカーがあるわけでもなく、どちらかといえば「ロードバイクを組んでみたい」欲が高かったのです。いろいろネットで調べていくと、フレームセットは上級者が求めるもので当然グレードが高いものであり、かと言って適当な型落ちを買うのもイマイチピンと来ず。安くてホリゾンタルのがいいなあと思いつつもあまりなく… そんな時に見つけたのがこのTNI 7005mk2でした。安い、(ほぼ)ホリゾンタル、好みのじみーな単色、そしてcbnanashiを始め多くのウェブサイトで語られる実績。安心して組み立てられる予感がしました
■組み立て
105(5800)コンポとRS-31ホイールをメインに組みました。 FDはバンドタイプ、BBはBSAとやや古いながら非常に一般的。古典的な規格で作られていると、情報がウェブに溢れているだけでなく、専用工具が安く入手できるのもメリットですね。 ワイヤーも全部外出し。シマノ・ディーラーマニュアルpdfを見ながら作業すれば問題なく出来ます。アウターケーブル周辺は手付けると後戻りが出来ないのでドキドキでしたが、無事なんとかなりました。
塗装は一色でしたので、ビニールテープを巻いて差し色を入れる程度にしました
■走った感じ
硬い。硬いです。 「硬さ」は自分のイメージでは「ペダルの入力に自転車の推進力が連動する具合」と「路面の衝撃を伝える度合い」の2つが大きくあると考えてますが、このフレームは両方あります。
前者は踏んだ感じがそのまま出る感触になり、スポーツバイクらしい鋭い加速が出来て楽しいです。ただ、踏み込みを受け付けるクランク角度の狭さも、この硬さ故か出てしまっており、受け付ける角度以外で踏み込むと足を消費するだけに終わります。軽めのトルクでケイデンス高めに回すのが良い感じですね。平坦であれば、速度が乗ってからの巡航は気持ちいいです 一方、トルクの掛かる低ケイデンスが苦手です。つまり上りではコレが顕著で、ペダリングがミスれば疲れる割に進まない、最適なペダリングのためにケイデンスを下げられず疲れるという、どうしようもない状況になってしまいます。可能ならコンパクト、シクロ用のクランクに、28T以上のスプロケがあると山向けかと思います
後者はそのまま乗り心地、お尻と足の疲労につながります。フォークも硬く、アスファルトの違いから砂利道までまんべんなくロードノイズを広い、あらゆる段差で抜重を要求しますが、それ故に路面を気をつけるクセができるでしょう。 下り坂ではフレームが激しく振動を拾うため、コントロールのために速度を落とさねばなりません。上り下りとも苦手ですね…
逆に、硬さ故にパーツ交換がよりわかりやすいメリットもあります。例えばタイヤの硬さ、空気圧、サドル、シートポストの交換は、乗り心地の変化がハッキリわかります。メカいじりをする人にとっては、これは楽しいフィードバックでしょう
■感想
何も変哲もない、マニュアル通り作って走れる。いろいろマイナスのクセは多いですが、基本に忠実なロードバイクがこの値段で買える、というのがやはり素晴らしいでしょう。多くのユーザの使用レポートがウェブで見ることができる実績、というのが強みです。
欠点、ケイデンスの受付レンジの狭さはペダリング技術を鍛え、乗り心地の悪さは乗り手の技術向上やパーツいじりの原動力になるでしょう。
購入組み立てから2年、このフレームのおかげで一通りの自転車メンテができるようになり、30km/h巡航ができるようになり、ヒルクライムもして、1日200kmもこの自転車で走れるようになりました。
価格評価→★★★★★(価格分は楽しい) 評 価→★★★★☆(性能面はオーナーのがんばりでカバー) <オプション> 年 式→ 2015 カタログ重量→ 1520+530g(実測重量 1487+577g)
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