SRAM RIVAL RD
Sram Rival Rear Derailleur 購入価格£45.47 @ wiggle
実測重量186g。ちょっと雑なフィニッシュ、そこそこ軽いという点もFDと同様です。 為替変動を差し引いても、微妙に値が上がっていることにため息をつきたくなりますがまあそれはいいでしょう。絶対的にはまだ安い部類ですし。
RDもFD同様グレードを問わず構造が共通しています。どの段数でもワイアー巻き上げ・解除量3mm一定で変動しないExact Actuation搭載。パチパチと小気味良い変速フィールがありながら、調整が完璧でなくとも動作してしまう大らかさも健在です。Redはパンタグラフに使われているスプリングがチタン製でレートも異なるのか、若干動きが素早くクリック感が強いのですが、それ程大きな差ではなく変速の確実性に大きな差を生じさせるようなものではありません。ケージ・リンク等構成パーツのほとんどがアルミ製で上位グレードのものよりも頑丈に出来ている点は、ガンガン乗り倒すバイクに付けるには最高の性能かもしれません。
FD同様充実した機能を考慮すれば、少々野暮ったい外観と重量の外に不満になることはあまりないのではないでしょうか。ガイド・テンションプーリーともに結構大きめのカートリッジベアリング内蔵で駆動音はほとんどしません。ここをKCNCやTokenなどの軽量アルミプーリーに換えると10g以上落とせますが、ノイズが増えることもあるのでやるかどうかはお好みで。正直KCNCもTokenもセラミックベアリングはお勧めできません。スチールベアリングのほうでハズレを引いたことはないのですが、セラミックのほうは高い確率で酷い精度のものを掴まされる模様。ノーマルのベアリングはひょっとしたらロットごとに変動があるかもしれませんが、私のは日本製NSKのラバーシールが貼られていて回転もスムースでした。
SRAMのRDはホイール脱着に少々癖があり、乱暴に扱うとチェーンでRDケージをガリッと齧ってしまうことがあります。RedやForceはカーボンケージなので、新品をガリッとやってしまうとちょっとへこみます。コツはフロントをインナーに落としておき、RDのBナックルを掴んでハンガーピボットを後ろへクリッと回す要領で動かしてやること。ガイドプーリーとトップコグの間に十分なスペースが出来るので、ホイールを出し入れしやすくなります。テンションプーリー側のチェーンがスキュアーのナットに毎回引っかかるのにイラッときますが、キレたりせず指で除けてあげましょう。仕上げはまあ値段なりですが、結構良くできたいいRDだと思います。
価格評価→★★★★☆(安いと思います) 評 価→★★★★☆(機能的に劣る部分は無し) 年 式→2010 カタログ重量→188g(実測重量 186g)
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