購入価格 ¥14000
6600アルテグラのSTIレバーから交換。
軽量化のためと、ブラケットの握り心地を試してみたかったため…
いや、買ってくれといわんばかりの価格で売っていたので購入。
☆取り付け
シフトワイヤーは購入時からセットされていたが、
あえて一度抜いて再び挿入してみた。前評判通りすごく大変。
ピッキングするがごとくワイヤをぐりぐりしてようやく通る。
使い古しのワイヤー再利用はかなり難しい。
RDに使ってたワイヤーをFDに使ったが、ワイヤーを通すのに苦労した。
一方ブレーキワイヤーは結構通しやすい。
シフトアウターはハンドル内側に沿わせるか外側にするかを選択可能。
今までSTIしか使ったことがなく、合計4本のワイヤをハンドルに沿わせる作業にワクワク。
☆調整
ブラケット位置は悩んだが、ハンドル肩のラインがまっすぐブラケット上部に繋がるようにしてみた。
なお、ハンドルはFSAのK-WING。
握った感じは良好。STIレバーよりしっくりした。
DTレバーのメリットのひとつが無段階のブレーキレバーリーチアジャスト。
レバーのツノの部分のフードをめくるとキャップボルトがコンニチワする。
3mmのキャップボルトで締めていと無段階にリーチを縮められる。
グローブのサイズはXLの私はレバーに指が届かないなんてことは無いんだが、手の小さい人はありがたいかも。
最近はシクロクロスよろしくブラケットを上向きに取り付けたバイクをよく見かけるが、
個人的な趣味として、前方に投げ出されたブレーキレバーは良くない、
レバーは真下にスッと伸びるのが美しいと思っているので、
ただ見た目のためだけにレバー位置を調整した。
・・・だが、レバーの向きに美学持ってるのは私くらいか?
調整法があまり知られてないがシフトレバーの初期位置も5段階に変更可能。
写真でピンク色に着色した偏心カムは、尖ったものを窪みにあて、
押し込んだ状態で回転できるようになっている。
結果、ブルーに着色したシフトレバー基部とエンゲージする位置が変わるというわけ。
変速の調整はあっけないほど簡単。
ワイヤー巻き取り量が大きい感覚。
張り調整の許容度はシマノの倍くらいに感じる。
ただし、ディレイラーのロー側可動範囲をあまり詰めすぎると
後述するローギヤでの空打ちができないので注意すること。
☆実走
レバーの実測重量は335g。500g近いSTIレバーからの交換で明らかにフロントが軽くなったのを感じる。
家からバイクを出すとき、いつものようにトップチューブを掴んでも水平に持ち上がらない。
そして驚いたのはハンドリングの変化。
レバーが軽くなってステアリング系の慣性モーメントが減ったのか、
それとも触覚ワイヤーがなくなってハンドルが自由に動きやすくなったのか、
バイクを倒しこむときのセルフステアが鋭い。
STIに慣れきった体でWレバーの自転車に乗ると
ステアの軽さに驚くという話を聞いたことがあったが、こういう事かと納得した。
ブレーキレバーはシマノ比でちょっと柔らかいかな?
ハードブレーキングで握りこむと少したわんでいる。
そして、シフト。
DTレバーの操作法はもう知っているだろうが、
レバーを押し込むとカチッという。
そこから戻したらシフトアップ、さらに押し込んだらシフトダウン。
ローギヤのときにシフトダウンしようとすると、パキン!と鳴って空打ちするようになっている。
なお、ディレイラー可動域調整に不備があると空打ちできず強制シフトアップになる。
1本のレバーを押したところから変速開始、戻すか押し込むかでアップダウンという操作系は、
最初こそ戸惑うものの、1日2日走ればすぐに慣れる。
以前、サイクルモードで初めてDTレバーに触れたときはフロント変速で戸惑ったが、
・どんなときでも、奥まで押しこめばアウター。
と思えばミスしなくなった。
ちなみにフロント変速はトリム装備。
前後方向には自由に動くレバーを一緒に握りこめば、下ハンドルを握りながら変速可能。
最初見たときはこんな機能いらないと思ったが、
やってみると意外と楽しい。
ハンドルを握りこんだ拳をひねるように動かすとシフトアップできる。
楽しいのでどんどんシフトアップしちゃうけど、握りこんだままではシフトダウンできないので注意。
欠点もいろいろ。
まず、多段シフトダウンが感覚がわかりにくい。
3段まで一気にシフトダウンできるんだけど、1段落としたのか2段落としたのか判別しにくい。
そしてシフトアップが重い。疲れてると特に。
テコの長さと力の入れやすさはブレーキレバーまるごと動かすSTIに分がある。
これに関連して、例えばヒイコラ坂道を登っているとき、
ギヤを落とそうとレバーを操作する。
しかしラチェットの爪がかかるまで操作できずに手を離してしまうと、あろうことか1段シフトアップする。
これじゃライバルどころか鬼コーチだ。
それでも、
大雑把な調整でも動くし、自由度も高い。
シマノのほうが精密で完成度は高いんだけど、
何故か操作していて楽しい。そんなダブルタップレバー。
価格評価→★★★★★ 爆安
評 価→★★★★☆ 鬼コーチがキツい…
年 式→2010
カタログ重量→ 320g(実測重量 335g)
ああ、そうだ。
白いフードはめちゃくちゃ汚れやすい。
標準のフードが黒いのにはやはりワケがあったw