購入価格: ¥2,557 (税込) ※サイクリング・エクスプレス
標準価格: ¥3,045 (税込)
『ただただ美しい… 小さな締め付けトルクで確実に固定できる機能美のシートクランプ』
■見た目重視で選んだシートクランプ
シートクランプに求められるものは確実な固定力だと思うが、GIANT FIXER Rに付いてきたKalloyのものでも問題なかったこともあって、シートクランプは今まで手をつけてなかったパーツだ。激しい乗り方をするわけではないので、固定力はどれを選んでも多分問題ないだろうと考え、見た目重視で選んだのがThomson Seatpost Collarだ。
・Thomson Seatpost Collar 31.8mm Black。イラスト入りのポーチが高級感と期待感を高める。
■高い加工精度とアルマイト処理の美しさ
ポーチから取り出したシートクランプは、アルミ削りだしの加工精度の高さ、美しいアルマイトの表面処理が芸術レベル…というのは言い過ぎか。ロゴのデザインはシンプルで、小さくさりげなく付いているだけだ。あくまで作りの美しさで存在をアピールする。
実際に取り付けてみると、自転車に与える高級感は想像以上。黒くて目立ちにくいパーツなのかと思いきや、造形美による圧倒的な存在感は隠しきれない。同じくらいの高さにあるChris Kingのヘッドパーツと相まって、自転車の品の良さをますます高めてくれる。
・遠目では分かりにくい小さなパーツだが、目の前で見た時の存在感は大きい。
■小さな締め付けトルクでも確実に固定
説明書には「組み立てにはトルクレンチが必要。締め付けが緩すぎてもきつすぎても失敗する」とある。一般的なシートクランプの締め付けトルクは5~7Nmくらいだった思うが、Thomsonは2.8Nmとかなり低い。Thomsonのシートクランプが大きな固定力を生み出すことができるため、締め付け過ぎるとフレームやシートポストにダメージを与えてしまうこのことだ。
以上の点に気をつけて取り付けを行った。とはいえ、トルクレンチを持っていないので、手加減で慎重に締め付けた。FIXER純正のシートクランプよりもずっと弱めに締め付け、シートポストを左右に捻る等して動かないかを念入りにチェックした。
こんなに弱い締め付けなのに、実際の走行でサドルがガクンと下がることもなくしっかりと固定されている。なんだか不思議だ。部分によって厚みを変えた形状、シートクランプにねじ切りしない別部品による固定方法等、小さな力で固定できるように計算された結果なのだろう。尚、カーボンフレームには前後逆向きに取り付けるよう指示されている。
・左 : 締め付けトルクの表示 。
中央: 本体にねじ切りされずナット止めになっている。
右 : 応力集中を防ぐオフセットデザイン。
■機能美という言葉がふさわしい
シートクランプは走行中には存在感を感じない地味なパーツだ。だからこそ、自転車から降りた時に自分の目を楽しませてくれる美しさがあると嬉しい。Thomson Seatpost Collarは機能美という言葉がふさわしく、見た目と性能を両立する優秀な自転車部品のひとつだと思う。さすが航空部品の信頼性と強度設計に基づいて作られるだけのことはある。固定力で選んでも見た目で選んでも大きな満足が得られるオススメパーツだ。
価格評価→★★★★☆ (納得の値段)
評 価→★★★★★ (素晴らしい機能美。文句のつけどころがない)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→27g