Shimano 7800 デュラエース10S

市場では79が出回り始め、レビューも増えつつあるので、78を追悼。
どういうわけか某サイスポ誌の某菊池氏に妙に嫌われている。
失敗作だとか、あわてて作ったとか。

まぁ製品の評価なんて人それぞれだし、とはいえシマノの大看板なんだからハズレの訳はない訳で。。

この78DURAの場合、そのモデルライフを通してツールドフランスを制し続けた事を忘れちゃいけない。
アームストロング・コンタドール・サストレの３人によって勝ち続けたこの10年間はDURAACEの黄金時代として語り継がれるかもしれない。
（アームストロングの前半は77だし、間にペレイロがカンパで一勝してるけどね）

デザイン的にはデビュー当時から物議を醸した「カブトガニ」クランクと、そそり立ったSTIレバーが特徴的であった。79のSTIが見慣れてくると、78は重そうに見えてくるだろうなぁ。

性能的には毎年モデルチェンジを繰り返すカンパや微妙にマイナーチェンジしたスラム勢に対して、モデル末期まで戦闘力を維持していたのは立派。
特にFDの変速の速さとブレーキの「効き」に関してはライバル達に完勝していた。
良く言われるクランクの堅さは素人には分からないが、この２点に関しては簡単に感じられると思う。

当方の場合ロード２台のうち一台がシマニョ～ロで、もう一台が78フルセット。
個人的には79は暫く見送り。もう暫くの間お付き合い頂こうと思う。

価格評価→★★★☆☆（しかしモデルチェンジの度値上げは勘弁）
評　　　価→★★★★★

79系が世の中に徐々に行き渡りつつある今日この頃ですが、5年にわたり私のロードで頑張る78系のインプレを…。

78系のコンポが主流の時にロードを始めたこともあり、この時代の105、66系アルテ、78系Duraと順当にアップグレードを繰り返して来ました。78系Duraの最大の特徴はやはりFDに代表される変速性能の工場でしょうか。特にFDは他のグレードを大きく引き離し、生き物のような「ヌルリ」とした滑らかな変速が可能です。下位グレートの変速機はワイヤーの力で無理やり変速している感触がありましたが、78系Duraは抵抗を感じさせない非常に滑らかな変速を実現してくれます。これはRDでも同様ですが、FDの方が顕著にこの特徴を感じられます。

エルゴノミクスデザインを本格的に取り入れたSTIレバーも素晴らしく、79系Duraになって太くなった胴体も手の大きくない自分には78系Duraのデザインがしっくり来るようです。あと指の短い自分でも指の「引っかかり」78系Duraは安心して下ハンを握って走ることができます。78系DuraはSTIレバー表面に特殊なフィニッシュ加工でもしているのでしょうか？？

ところで、これはシマノ製品全般に言えることですが、初期セッティングが非常に簡単です。自力で自転車のチューン・メンテをする人は、特にこの「説明書通りにやれば問題ない」という当たり前のことを当たり前にやってのけるシマノ製品にありがたさを感じるのではないかと思います。5年使っていますが、メンテのたびにシマノ製品の技術の高さ、耐久性の良さを実感できます。

78系Duraに満足していますので、79系Duraの導入はまだまだ先になりそうです。

価格評価→★★★★☆(You get what you pay for）
評　　　価→★★★★★(世界のフラッグシップモデル）