購入価格 £9.99(@SJS Cycles)約1500円弱
アメリカのBlackburnというメーカーのライト。
乾電池から充電できる超軽量リアフラッシャーである。以前ショップで見かけて気になっていたが、国内定価3000円以上では買う気にならず。UKのSJS Cyclesでセール品として出ていたので購入。ちなみにこの製品はフロント用もある。
まず中身確認。これが箱。裏のイラストでどんな製品かわかります。
中に入っているものはこれ。本体とマウント用ベルクロと充電キット。
充電キットはこんなふうになっています。中からコード類を引き出して・・・
金属部分がマグネットでくっつきます。
こんなふうに乾電池から充電します。Ni-MHも対応。充電が開始すると右側のLED2個がよわ~く点滅します(部屋が明るいとわからないかも)。充電完了で消灯する仕組み。
結構明るいです。モードは「点灯>点滅>ランダム点滅」の三つで、消灯後は2、3秒待たないと再度スイッチが入らないのは仕様かな?
で、マウントですが、本体裏に金属製クリップがあります。これを好きなところに引っ掛けるのですが、このクリップものすごく固くて隙間ができません。薄いものに引っ掛けようとすると、相手が切れかねません。写真のように、レザインのサドルバッグループにひっかけるのはちょっと難しい。入らないんです。これは誤算だった。クリップが柔らかすぎると走行中に落ちる可能性もあるけど、「ボーイ、これなら絶対落ちないゼ」という超アメリカン仕様にも困ったものだ。
そんな時のために付属のベルクロストラップを使用するわけです。「ボーイ、ユーの好みで好きなように使っていいんだぜ」というアメリカンな気配り。「俺たちにはケチャップだけじゃなく、マスタードもあるんだぜ。文化の多様性は大事にしなくちゃな」と言わんばかりである(合衆国における「多様な好み」は往々にしてこの程度であることが多い)。
点灯は6時間、点滅は12時間らしいが、机の上で点灯したまま放置していたら8時間後も十分明るかった。点滅モードなら相当持つだろう。充電に必要なのは乾電池で、AAAからは一回弱、AAから三回、C Cell(単二)から15回、D Cell(単一)から30回充電可能、とある。9V電池は使用不可。
留意点として、初回使用時にはパワーボタンを20秒以上長押しして「デモモード」を解除しておく必要がある(でないと、ライトがすぐ消える)らしいのだが、私の固体ではそんな操作をする必要がなかった(20秒後に「点灯が消えたらデモモードが解除されたことになる」らしいが、消灯からボタン長押しでも点灯はしないし、点灯・点滅から20秒長押しでもライトは消えない)。
さて、このライトの評価だが・・・よくわかんないよコレw
17gの超軽量で乾電池充電できるのが売りみたいだけど、超軽量フラッシャーなら、実測15gでUSBで充電できるユニコのORION(
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5665&forum=89)がある現在、このライトの存在意義はあるだろうか。どうしても乾電池でないと困るシチュエーションはあるだろうか。USB充電は確かに近くにPCがないと不便だが・・・PCを持たずに長旅をする人で、電池交換は面倒だしエコでもない、という人なら選択肢になりうる。なりうるけど、どうもピンとこない。そういう長旅をする人はエネループが入るような、もっと大き目のライトを使うような気がする。この手の超軽量フラッシャーを必要とするのは、普通のロード乗りか、自転車通勤の人では。となると、やはりUSBで充電できるORIONに軍配が上がってしまう。
Bikeguy(ユニコ)のORIONやGEMINIに比べるとベルクロがちょっとだけ応用がききそうだけど、どうしてもBlackburn Fleaでないと、という点が見当たらない。明るさの点でもBikeguy ORIONとほぼ同じ(LEDが四つ正面配置されているので視認性は非常に高く、明るさ的には申し分ないと思う)。長所としては、公称ランタイムがBikeguy ORIONより点灯・点滅とも各30分づつ長い点である(正確な実測はしていないので実際は不明)。
いろんな意味で微妙な製品。もしアメリカのBlackburnの人に、
「どうだボーイ、このライトは乾電池充電できるんだぜ、グレートだろ?」と聞かれたら、
「イ・・・イエー、ザッツ・グレート」と多少うろたえながら、内心「どこがグレートなんだ?」と思いつつ返事するしかない感じだ。
「なあ、ジューシーなハンバーガーって最高だと思わないか? ビールを飲みながらシカゴ・カブスの試合を見るのは最高だろ?」とアメリカ人に聞かれたら、「イエー・ユーアーライト」と返事しないといけないのにちょっと似ている。
これはそういうライトだ(どんなライトだw)
もっとも、「乾電池充電だとこんな時助かる! それでいてこの軽さとマウントの自由性は最高!」という方がおられたら、ぜひレビューを読みたいと思う。ヘルメットにつけたり、バックパックにクリップでつける人にはいいかもしれない。
価格評価→★★★☆☆ 国内定価は高いと思います
評 価→★★★☆☆ 悪い製品ではない。非常に明るいが、それも現在では普通。いい時代になった。
カタログ重量→ 17g