購入価格 $160 (Transitionsレンズのみ) @ eBay
Transitions SOLFX用のClear Black Iridium Photochromic Ventedレンズを購入しました。このレンズは本来単体販売されていません(フレームとセットのみ、$260)が、外した新品レンズがたまたま売りに出ていました。フレームは以前Jawboneレビューで出したAsian Fitの04-209Jで、今回のレンズと組み合わせると26-211Jとして販売されているものと全く同じ構成になります。購入する際EuropeanとAsian Fitでフレーム形状が違うのでレンズのカットも異なるのかとふと思いましたが、ダメだったら転売すりゃいいやとFitに関して確認せずに購入したところ問題なく装着できたので、レンズは共用なのだろうと思われます。その他フレームについては特に追加する情報はありません。
レンズを製造しているメーカー名をとってTransitionsと呼んでいますが、紫外線に反応してティントが変化する調光レンズです。最も強く反応している状態で透過率10%、反応していない状態で66%だそうです。参考までにそれぞれの数値に近いレンズを挙げるとBlack Iridiumが9%、コーティングのないPersimmonが62%ですから、かなり幅広く変化するレンズということになります。ベースになっているのはクリアーレンズで、Black Iridiumコートがかかっています。
とりあえず屋内と快晴の屋外で撮影した写真です。
肉眼での見え方と比べると僅かに暗く映ってしまっている気もしますが、概ねこんな感じです。変化のスピードは10秒程度で、なんとなく猫の瞳孔の変化を連想します。実際にかけていると明るさがほぼ一定に保たれるので違和感を感じさせず、変化していることをまるっきり意識させません。
路上での見え方について。クリアーレンズですがミラーコートしてあることもあって、最も光を通す状態でも薄いスモークフィルムがかかったような見え方です。日没直後でもしばらくはかけたままで大丈夫ですが、とっぷり暮れて暗くなったら危険です。その他の状況は本当にうまく対応してくれます。快晴、雨天、薄曇り、低い確度から刺してくる早朝の強い朝日、木立が茂る薄暗い峠、ナトリウムランプに照らされたトンネル、夕暮れetc…まだ試せていないのは降雪時と雪の積もった路面くらいですが、かけっぱなしで強い違和感を感じたことはありません。唯一感じる不満は、青が強く残る色調くらい。裸眼状態とほぼ同じニュートラルレンズなので、強い光の中では路面の状態がちょっと見えにくく疲れやすく感じます。が、Iridiumコートがかかっているしティントもかなり濃くなるので(Slate Iridiumよりも暗くなる)強烈なまぶしさを感じるわけではなく、すごく不満ということではありません。元がクリアーレンズで光が少ない時の見え方を追求した結果のトレードオフですから、これはもう致し方ないことでしょう。眩しくなった時の性能を重視するならば、PersimmonベースやVR50などコントラストレンズベースの調光レンズのほうが良いのでしょうが、それらのレンズは暗くなった時クリアーレンズに劣ることになります。真夏や一日中強い日差しに曝されることが予め分かっている時のためにティントの濃いコントラストレンズを別途用意し、天候の変化が読みにくい時にこのレンズを使うようにする、というのがこのレンズを活用する組み合わせじゃないでしょうか。
このレンズを買ったおかげで、もともとフレームに付属していたClearとSlate Iridiumの存在意義が完全に失われてしまいました。この2枚を組み合わせて使うよりも圧倒的に便利だし高性能です。むしろ透過率10-15%位のコントラストレンズか偏光レンズがあった方がいい。SilverのJawboneが欲しい方は、ちょっと高いけど最初からこのレンズが入っているものを買うことをお勧めします。
価格評価→★★★★☆(1枚で1.5役以上果たすし、調光レンズとしてはそう高くもない)
評 価→★★★★★(すごく便利なレンズ)