Campagnolo ZONDA 2-Way Fit 2013
購入価格 ¥40,000(@PBK)
某巨大掲示板で信者を増やしているカンパニョーロの中堅ホイール。当方シマノコンポの為、シマニョーロへの抵抗はゼロではなかったが、BORA ONE 35の購入を機にG3の魅力に取りつかれ、練習用にと興味を持っていた。BORAを購入間もないにも関わらず、PBKで激安だったのを発見!妻の冷たい視線を一身に受けつつポチっと購入。
比較対象はこれまで練習用ホイールとして使用していたFULCRUM RACING3 2Way-Fit 2011モデルになります。タイヤは元々使用していたHUTCHINSON ATOM GALACTIK 700X23Cを移植しての評価ですので、純粋にホイールのみの評価です。大きい変化点はRrホイールのG3パターン化とフリー側のラージフランジ化になりますので、2013モデルの購入を検討している方の一助になれば幸いです。 ライダーのスペックですが、ロード歴4年の173cm/75kg(練習不足です、ハイ)、年間走行距離は3000~5000km程度、使用ホイール履歴はR500⇒R3⇒KYSRIUM SR(TU)⇒BORA ONE 35(TU)、荒川CRメイン(時折皇居)の典型的休日ホビーライダーですので、初心者の寝言程度に聞き流して頂ければと思います。
まずホイール単品を見て比較すると前輪については切削加工部も変化は感じられません。ハブの回転性はZONDAの方がゴリ感も少なく良好でした。ハブのステッカーはFULCRUMの方がロゴの赤色が差し色になって好みですね(カンパの羽マークは・・・地味です)。後輪に目を移しますと、やはりG3スポークはカッコいい!MEGA G3なるラージフランジは肉抜き部分も含め、中級レベルのホイールとは思えない造形美です。こちらもハブの回転は良好な印象でした(当たり個体でしょうか)。なお、2013モデルからZONDAはクリンチャーモデルが台湾、2Way-Fitがイタリアで組まれている様ですが、自分の物もイタリア製でした。
実際の走行感ですが、平地を30km/h前後の巡行では第一印象はあまり変わらないと感じました。あまり変わらないな~、なんて考えていましたが距離を乗り込むと大きいところで2点変化を感じました。 ・(特に)登りのダンシング時(高トルク時)の掛かりが良い ・向かい風の抵抗感が少ない 掛かりの部分はリヤホイールのハブが太くなった様なフィーリングで、MEGA化したフランジが効いているのだと思います。にも関わらず足への反発はRACING3と変わらないかややマイルドで、ついつい無駄なダンシングを繰り返してしまいます(5~8%の勾配くらいまでですが)。私の体重でも剛性不足は感じられず、RACING3よりもフィーリングは良好です。 抵抗感の部分は所有しているBORA ONE 35でも同様のフィーリングで、向かい風時のライダー下方を流れる空気の流れがスムーズに感じます。乗り心地は元々チューブレス化に伴いチューブラー並みの快適性になっているせいか、あまり差は感じませんでした。言うなれば路面からの入力も、ペダルからの入力に対しても全体的にマイルドな感じがします。とはいってもダルさを感じる事もなく、自分程度の脚力にはマッチしているのではないかと感じます。これがG3マジックというやつなのでしょうか?
総評ですが、トップレンジの性能は感じさせつつ、大きな不満がある訳でもないという絶妙な性能のホイールという位置づけだと思います。MEGA G3化に伴い、ややFULCRUMの剛性感の方向性に近づいたのかな~という印象ですが、そこはG3スポークパターンの魅力はスポイルされておらず、カンパの仕上げに感心してしまいます。 完組車付属のホイールから交換を検討した際には、まず第一候補にお勧めしたいホイールですね。このホイールをベンチマークに次のホイールの方向性を検討するというのが、ホイール沼を回避する一つの近道なのかもしれません。トップレンジのホイール購入後も練習用として長きに渡って活躍してくれることでしょう。
投資に対し十分な回収ができ、満足いく買い物が出来ました。
価格評価→★★★★★(2Way-Fitで¥40,000以下は安すぎる、日本定価なら★-1) 評 価→★★★★★(ZONDA教に入信したくもなりますわ) <オプション> 年 式→2013 カタログ重量→1570g(実測重量1595 g)
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