購入価格 ¥21,000
珍しいローテク系ビンディングシューズ。
1976年のモデルを再現したものだとか。
アッパーとアウトソールの組み合わせによって11バリエーションがあり、価格もまちまち。
ハイエンドはカンガルー革に3つ穴クリート対応カーボンソール仕様で¥35,700也。
購入したのはスエードのアッパーにSPD対応のラバーソールを組み合わせた仕様。
MTB系SPDシューズと比べるとアッパーの素材が薄く、足全体の包まれ感に乏しい。
引き足を使う際にアッパー裏のクッションの差を感じる。
反面、かかとやくるぶし周辺はしっかりクッションが貼られており、ホールド性は悪くない。
アウトソールはクリート周辺部が厚く、クリートが出っ張らない。
ソールは自転車用にちゃんと硬くなっているので、踏んだ力をペダルに伝えやすい。
また、つま先が反った形状のためクリート部の厚さの割に歩きやすいが、つま先部のソールが若干薄すぎるように感じた。
アッパーにパンチングホールがあるとはいえ、本革なので通気性は悪い。
また、インソールが薄いためかミッドソールの形状が足裏に伝わるのが気になった。
上記、不満点を含めて色々並べたけれど、ぶっちゃけてしまえばこのシューズはデザインがすべて。
従来のMTB系やフィットネス系シューズとは違う、トラッドなデザインのシューズでビンディング対応、というところに価値がある。
性能的にはコンフォートでもなければレーシーでもない(カーボンソール仕様はレーシーかもしれないが)
それでも、このデザインの為なら少々の不満は許せるという人がいるのだろう(自分だ)
ちなみにこの商品、日本代理店の要望によるジャパンフィットモデルだとか。
価格を考えると数が売れるものではないと思うが、カラーバリエーションを揃え、2つ穴と3つ穴の両方をラインアップした代理店には頭が下がる。
願わくば、追従するメーカーが出てトラッド系ビンディングシューズ市場が出来るといいなぁ。
余談になるが、シューズメーカーのヴィットリアはタイヤメーカーのヴィットリアとは別会社なので注意されたし。
価格評価→★★☆☆☆ 普段履きに使うには高い
評 価→★★★★☆ デザインは最高。機能面で-1
実測重量→ 913g(クリート込み)