購入価格 約¥2100
少し前まで、写真を撮るというのはお父さんの専売特許であった。
露出を合わせる、ピントを合わせる、フィルムを巻き上げる、
全て手動であり、簡単に手を出せるものでは無かった。
さらに、室内で撮るとなると、X接点とかガイドナンバーとか
さらに機械に弱い女性を幻惑するような小難しい言葉が並んでいた
しかし、今も昔も会社人間で休日しか写真を撮れないお父さんに
頼っては市場が広がらない。メーカーは、女子供でも使えるカメラを
目指して、ピッカリコニカ(オートフラッシュ)、ジャスピンコニカ
(オートフォーカス)、オートボーイ(巻き上げ、巻き戻し自動)と
進化して、使い捨てカメラを経て、3才のガキまでカメラ目線で
ポーズを取る、今のデジカメ、携帯全盛時代を迎えたわけである
翻って、自転車ではどうだろうか?ROAD乗りというと、ちょっと
前までオッサンと相場が決まっていたものが、最近はヘルメットから
ポニーテールをなびかせた女性もちらほら見かけるように
なってきた。この風潮を積極的に利用して、奥様を巻き込んで
ご夫婦でROADで遠出される方も時々お見受けするようになった。
(その方が、新しいフレームとかすんなり買えるという
ご主人の思惑が見え隠れしているが‥)
ところが、最初はこわごわだった奥方のほうが慣れてくると、
旦那が会社に行っている間に、近所の『お友達』を巻き込んで
あっちへ行こう、こっちへ行こうといつのまにかご主人より
距離を走るようになっていたりする。そうなると、いきおい
メンテナンスも自分でやる必要がある
『ちょっと!このガタガタするの何とかなんないの!』と旦那に
この前の日曜日にラテックスのチューブに代えさせたのはいいが、
お友達と出かけようと思ったら、タイヤがペコペコで、空気を
いれるのは何とかできたんだけど、このデジタルの圧力計の
使い方が分かんな~い!といったことになりがちである
前置きが長くなったが、エアチェッカーなどという商品は、
デジタル製品が多くなった昨今のものは特に、典型的な
オトコモノであり、使用説明書をしっかり読んで、
2~3個しかないボタンを、モードを変え、表示される単位を変換し、
空気を抜き、と様々に使い分ける必要がある。
SKSはドイツのメーカーである。ドイツ製というと、日本では
精密ではあるが、女性にはチト扱いが難しいのでは?というイメージが
あるが、あにはからんや。現代ドイツはフェミニズムの国であり、
使用説明書が無くても誰でもすぐ使えなくては売れないらしいのである
まず、ボタンが2つしかない。大きいほうのシルバーの丸いボタンを
押すと、ピッと音がして起動する。そうしたら、90度回転する
先端部分をバルブに入れてやると、またピッと音がして圧力をpsiで
表示する。(ここでボタンをもう1回押すと、bar表示になる。)
画面は自動的にバックライトが点灯するので、ロングライドで
明け方に出発なんていう時も、使いやすい
この機械は、操作を簡単にするために、あえてモード分けはしていない。
圧力が高ければ、オレンジ色のエア抜きボタンを押すと、01-02barずつ
圧力が下がるので、大雑把に見繕ってエアを抜き、本体を一度
引き抜いてもう一度セットすると、リセットされて新しい圧力値が
表示されるのである。
エア抜きボタンは、慣れれば大体 0.1 bar単位で圧力が下げられる
ようになる。下げすぎちゃったら、もう一度空気入れてね!
という考え方なのである
偉そうにレビューを書いているが、購入して最初にこの仕掛けに
気がついた時は「やっちまった!」とガックリした。しかし、
使ってみると意外と使えるのである。ナルホドね。これはこれで
使いやすいじゃんと感心した次第。お勧めです。
日本での価格が驚きのスペシャルプライスなのだけが気に食わない。
海外での価格はパナとほぼ同等である
説明が遅れたが、最初にある写真は、右側に大きさ比較用に
猫目 HL-EL135 を置いてある。コンパクトなのが分かる
下の写真のようなひも付きの収納袋が付属するので、
今はポンプに付属の圧力計に袋を引っ掛けて収納している
どこやらのメーカーのように、仏式バルブはネジ式タイプにのみ対応
なんてこともない。ただ、本体をしっかりバルブに密着させてやる
必要がある。
価格評価→★★☆☆☆(内外価格差が無くなれば4つ★でも)
評 価→★★★★★(使用説明書必要なし。使いやすい)
米式/仏式バルブ用
サイズ:114×35×20mm
重量:45g