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SRAM RED Double Tap Shifter スラム レッド ダブルタップ

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numero_nero  2009-5-29 15:49
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SRAM RED Double Tap Shifter スラム レッド ダブルタップ
購入価格 £252 @ Chain Reaction Cycles

いままで使ってきたUltegra ST-6500が頻繁にワイヤーを噛みこんでしまうように
なった為、乗り換えました。Redにしたのは、単純にDura-Ace 7900よりも大分
安くてUltegraと大して変わらない価格だったことと、大振りなブラケット(という
よりもニョキっと突き出した筐体)が邪魔臭くて、手がそれほど大きくない私にはブラ
ケットを握っている最中はブレーキレバーが実質使い物にならなかったこと、この2
点が乗り換えの理由です。

・STI→ダブルタップ、慣れるのにどれくらいかかる?

長年STIに慣れてしまうと、一本のレバーのみで全てをまかなうシステムに乗り換え
て再び慣れるまで、時間がかかるんじゃないかという懸念は確かにありましたが、結
論から言うと半日で慣れてしまいました。最初の数Kmこそ無意識にブレーキレバーを
横から抑えようとする動作が出ましたが、今では現行STIに戻すのはもう面倒臭いか
ら二度とイヤだと思う位馴染んでいます。2本レバーでの変速と比較すると、シフト
アップ・ダウンの度に微妙に掌や指の位置を変える必要が全く無いのは本当に楽で、
ダブルタップ最大の利点は重量なんかではなく、変速作業が圧倒的に楽である点だと
断言します。レバーの曲線・トラベル量・ブラケット形状も含めてSRAMが手指の無駄な
移動を徹底的に抑えることを念頭にデザインしてくれたことに感謝すらしたくなります。
ブレーキレバーとシフトレバーは独立してリーチ調整が可能なことも利点です。慣れると
ブレーキングしながらでも変速できます(する意味は無いでしょうけど)。
ブラケットの付け根(ハンドル側)形状は上下方向に若干長めでアールが緩く、ハンドル
形状によってはハンドルバーとの間に高さ3mm程の段差ができてしまうのが残念(Ergo
Novaは段差がつきましたが、Supernaturalは特に目立つ段差はつきませんでした)。
ブレーキレバーのタッチやコントロール性については、SRAM製を使っていないので
未評価としますが、レバー比は7800以前のShimanoとおそらく共通(21mmリム幅
が基準?)で、指の腹に沿って緩やかにアールのついたレバーはどこからでも指を掛け
やすいと感じました。

ちなみに純正ブラケットフードとバーテープのセット(お揃いの色)がレッド・ホワイト・
イエロー・ピンクの展開で別売りされています。最初についてくるのはブラックなのに、
なぜかブラックは無い(スモールパーツで出てはくるだろうけど)。テープは当然どこか
のOEMでごくありふれたもの。イーストンブランドで¥800円程度で売っているのと完全
に同じものでSRAMロゴが入っているだけです。Shimanoのフードがシリコンゴムっぽ
いのに対して、SRAMのフードはOakleyのテンプルやノーズボムに使っているのと同じ
ような、触ると少しベトッとした粘着質な感触があるものが使われています。

・変速フィール・スピード

FD・RDともにRedに替えはしましたが、チェーンリング、スプロケット、チェーンは
SRAM製ではない(Stronglight CT2 52x36T、Shimano CS-7800 12-21T、KMC X10
SLの構成)のでここでも正当な評価や比較はできません。が、一応チェーンラインとチェ
ーン規格は一応適合範囲に収めてありますので、その上で感じたことを。

まずRD側から。
ダブルタップは変速レバーのストローク量によってシフトアップ・ダウンが切り替わる構
造になっています。まず、ストローク0~10mm程度の範囲ではシフトアップ(ワイアー
が緩む)、さらに押し込むとクリック感が指に伝わりダウンに切り替わります。ここでレバ
ーから力を抜くと1速ダウン、さらに10mm程押し込むと2速、再びクリック感で3速
落とせます。ローギアを越えて変速させようとしてもレバーは動きますがパキン!という嫌
な感触が指に伝わるのみでワイアーは巻き取りません。ここで気になるのが、シフトアップ
→ダウンのシーケンスで動作するのなら、動作スピードに差が出たりシフトダウンの際にワ
イアーのテンションが一旦緩められるわけだから、チェーンが暴れる、あるいはガチャガチ
ャとノイズをたてるのではないかという疑問に思う方もいるかもしれません。そこで、スタ
ンドにかけた上で、わざと必要以上にゆっくり変速レバーを押し込むと確かにチェーンは一
旦トップ側に引っ張られ、その後ラグを伴っておもむろにロー側に移動します。しかし、実
走状態ではこの現象は全く感知できません。シフトアップとシフトダウンに要する時間の差
はあっても精々コンマ5秒以下(レバーストローク量の差が原因)で、シフトアップするかダ
ウンするかライダー側に躊躇がありでもしない限り、チェーンが盛大にノイズをたてたりミ
スシフトするといった事はありません。STIよりも変速完了時にレバーが伝えてくるクリッ
ク感がはっきりしているので、ミスシフトの回数はむしろ減ったように感じます。STIと比
べて、変速時指に伝わってくるフィードバックがはっきりしています。人差し指あるいは中
指一本でも楽に変速できるので重いのではなく、乾いた硬質な感触です。ただSTIの静かで
滑らかな変速フィールの方が好ましいと思う方も当然いることでしょうから、これは優劣で
はなく好みの問題でしょう。あとは、数千・数万kmと距離を重ねるうちに各部の摩耗がど
う進行していくのかが気になりますが、少なくとも3,000kmではどこかがヤレたような感
じは皆無です。

FD側には特に記すべきことは無いように思います。
動作原理はRD側と同じで、STIと比べてインナー→アウター変速時に若干動作が重いかな?
という程度。トリム機能がインナーにしか備わっていないので、アウターxロー側2枚を組
み合わせるとFDインナープレートとチェーンが干渉して音を発しますが、この組み合わせは
チェーンへの負担と摩擦によるロスを考えると避けるべきだし、使うメリットも特にないと
思いますので、私は欠点だと思いません。Redクランク使用時でも歯数構成によってはイン
ナーxトップ側2枚でもアウターリングとチェーンが擦れると聞きますが、これも同様に欠
点と断じることはできないと思います。このこととは別にFDに改善の余地があるのは事実で
すが、レバー側に特に不備な点は無いと思います。

次に、付属のシフトケーブルセットは単体で買うと非常にお高いGore Ride-Onなのです
が、タッチが不明瞭な上にフリクションも大きいように感じます。ワイアーにルブは一切
使うなと取説に明記されていますが、Wako’sのスーパーシリコングリスとフッ素105の
を2つを試したところ、若干の改善が見られました。シリコングリスの方が当然粘度が高
く持ちはいいはずですが、Gore Ride-Onは一種のテフロンコーティングなので105の方
が親和性は高いかもしれません。しかしどちらも結局満足できなかったので、UNEX Ultra
CompressorとJagwire Ripcordに替えました(UNEXのキットに付属するアルミ削りだし
エンドキャップは太すぎてXなので、ブラス製5mm径のものを使用)。これは大正解で、
パチンパチンと小気味よく正確に動作してくれます。ダブルタップを使う方には手放しで
お勧めします。Gore Ride-Onは要らないからその分価格を下げて欲しいところ。リア・
フロント共にアウターワイアーのルーティングが選択できるよう、2つ溝が切られています。
どちらを使っても変速フィールや速度に大きな差は無いと思いますので、アウターワイアー
の硬さやハンドル形状で使い分ければいいと思います。

・サービス性と重量のトレードオフ

実測重量は、付属のシフトワイアー2本込みで316g。もとがST-6500(実測498g)だ
ったので最初はハンドル周りが異様に軽くなったのを感じましたが、すぐに慣れて意識
しなくなりました。実はこのシフトワイアーの交換がかなり面倒で、ブラケット内側の
ちょうど真ん中あたりから通さなければならないので、フードを完全に取り外さないと
実質交換不可能だと思います。しかも、ブラケット内部でレバー側からステアリングコ
ラム方向へ時計周りにワイアーが走る構造になっている上、ワイアーの遊びも最小限に
抑えられているので、一度カットしてしまったワイアーの使いまわしは引っかかって事
実上無理です。ワイアーを通すのは本当に面倒くさいので、できればブラケットごとハ
ンドルから外したほうが作業時間を短縮できると思います。ディレーラーのワイアーク
ランプを緩めたら古ワイアーを引っこ抜いて、新しいのを差し込みはい出来上がり!だっ
たST-6500とは大違いで手間がかかります。まぁ、極限まで部品点数を減らして軽量化
しようとした意図が明確に見て取れるので、少々のサービス性の差には目を瞑らなけれ
ばならないのかもしれません。一方ブレーキワイアーの交換はこんな大事にはならず、
ST-6500とのサービス性の差はありません。完全分解にはまだ手を出していませんが、
STIとは違ってユーザーにとって完全なブラックボックス、という訳ではないようです。
3ヶ月3,000kmをカバーして、今のところ分解清掃や何かを交換したりする必要は感じ
られません。シフトワイアー交換は、バーテープ交換と同じタイミングで行うのが良さ
そうです。

・総評

カーボンやチタン合金を惜しげもなく使った結果の重量に目が行きがちですが、エルゴノミ
クスが素晴らしい点にこそSRAMの存在意義があると感じます。

変速性能に関して直接STIと厳密な比較をしたわけではありませんし、私のセットアップはS
RAMが意図した構成とは大分異なったものを使用しているので、優劣を語ることはアンフェア
でしょう。どちらを使ったところで速くなったり遅くなったりするわけではありませんから、
手に馴染んで使いやすい方を選べばいいと思います。Redのリーチアジャストと突起の少ない
デザインは、自分の小振りな掌に合わせるのに非常に都合が良いと感じましたが、逆にSTIの
コブがあるほうが力を入れやすいと感じる方もいることでしょう。質感は6500のプラスチック
的チープさと比べるとまだましなのですが、7800と比べるとそこはかとなく安っぽい…動作感
ではなく外観についてなのですが、カーボンの仕上げはぞんざいで到底¥81,900の値札に見合う
質感ではありません。もっとも海外での実売価格は現在¥40,000前後となっているようです。
Redのダブルタップを使っていて不満はほとんどありませんが、現行モデルはForce以下のグレ
ードとレバー形状・内部機構とも殆ど同一ですから、そちらを選択しておけばわずかな重量差
以外に失うものはなさそうです。次期Forceも発表されてRedとの差がますます少なくなったし、
今年のTourかInter BikeあたりでRed後継モデル発表がありそうな予感がしますし…

価格評価→★★★★☆(¥35,000位までなら妥当かと。はちまんも要求するのはどうかしている)
評   価→★★★★☆(特に文句はありませんがForce以下との差は重量だけなので)
年   式→2009
カタログ重量→ 280g(実測重量 315g、シフトワイアー2本込み)


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