初代 ロックショックス/ROCKSHOX
購入価格 ¥80000くらい
クラウンもブレースもフォークレッグも真っ黒。ここでピンクでお世辞にもかっこ良いとは言えない書体のロゴで「ロックショックス」と書いてある。精度なんか期待してはいけない、なんつったってこの世で最初のマウンテンバイク用サスペンションなんだから、、
インターネットの黎明期、大学の研究室で夜な夜なカンブリアバイクス等のサイトで価格をチェック。当時はドルも高かったから貧乏学生にはかなり大きな買い物だった。そこで、ワーキングホリデーでカナダに行くという友人になけなしの小遣いを渡し個人輸入を画策するも、なんとそいつが、僕が渡したお金も使い込んでロッキーマウンテンのブリザード買ってきたんで購入を断念。翌年も継続モデルになったからダイヤコンペ(吉貝)から購入。まだまだレースの世界では様子見な気分もあり、完全なキワモノパーツでしたが個人的には忘れがたいものです。
当時よくいく林道の馬の背あたりに、キャメルトップが三連になった様なセクションがあり、勢いよく突っ込んでいくと大抵一つ目で突き刺さって転倒してしまっていたところが、こいつをのシェークダウンではクリアできた。とはいってもそれは一つ目だけのことで、二つ目で突き刺さって転倒。血まみれになって「やっぱサスはすげえ」と一緒に走っていた友人とかわりばんこに斜面に突き刺さって笑ってました。
僕は当時北国に済んでいたので、とっぷり日が暮れるのは夏だと夜の8時過ぎ、そこまで山にいた訳ではありませんが、帰路の林道は真っ暗だったので、6-7時くらいまでは馬の背あたりにいたと思う。翌朝(当然北国の夏は朝も早い)我慢しきれずに早朝3時におきてまだ薄暗い舗装路を林道に向けて出発、授業の始業前に一発トレイルを流そうかとおもっての信号待ち、ふとフォークをみるともうオイル漏れしてました。
速攻で開店前のショップに行き。始業と同時にフォークの件を話すも当時はシール類の在庫もなくなおってくるまで二ヶ月弱待つはめになりました。で、修理したら速攻で後継のMag20が発売されて悔しい思いをした。そんなほろ苦い思い出がこのフォークにはあります。
しかしなんにせよ、イノベーティブなものには素人もうならす「勢い」みたいなもんがある訳で、当然出始めなので不都合もいろいろあったものの、その後の機材の進歩と一緒に自分も勉強させてもらったと素直に思います。いわば教科書の様なものです。
ストロークは多分2cmちょっと、うごきもお世辞にもよいとは言えない。個人的にはその後のMag21あたりがよかった。あとショ-ワのグラビエも、、これは後述。
価格評価→★★★☆☆(値段をどうこういうものじゃありません) 評 価→★★★★★(プライスレス) <オプション> 年 式→1989だったと思う カタログ重量→12kg弱
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