購入価格: じっくり選んだので無駄な出費は少なかった
『フレームに色味を合わせた単色のカラーコーディネートは、パーツの選択肢が狭まるが、完成後の満足感は非常に高い』
■ フレームに色味を合わせた単色のカラーコーディネート
私が所有するGIANT DEFY1 DISCは、フレームとフォークが単色のライトブルーで仕上げられている。スポーツカーのようなパール系のブルーが使われており、光の加減によってキラキラときれいに輝く。DEFY1 DISCのブルーが引き立つように、私は単色でカラーコーディネートし、取り付けるパーツやアクセサリーの色味もできるだけ合わせることにした。
だが、色味を合わせてカラーコーディネートするのはとても難しい。市販されているパーツやアクセサリーの多くは、必ずしも自分の自転車の色味に合っているわけではなく、選べるものは限られてくるからだ。色味を考慮せずに単色でカラーコーディネートするのはかんたんだが、自転車の一部の色味が強くなったり、ゴチャゴチャとした印象になる場合もある。
購入直後のGIANT DEFY1 DISC
■ 実際のパーツやアクセサリー選び
実際に取り付けるパーツやアクセサリーを選ぶ際には、実物で色味を確認するのが一番いいが、ネットの画像検索も役に立つ。色は光の加減によって濃くも薄くもなるので、商品画像と実物の色味は異なることも多い。しっかりと色味を把握すれば、失敗して余分な出費がかかることも少なくなる。だが、アルマイトカラーは、光の反射で色味が大きく変わるため、ネットの商品画像では色味の把握が難しい。
fabricのようにメジャーなパーツなら色味の確認がたやすい
中国製のシリコンカバーは、画像検索での情報が極端に少なかった(左)
ブルーアルマイトのGIANTのトップキャップは、商品画像よりも青みが強い(右)
■ 取り付け可能な色味の差
塗装、樹脂、ゴム、スコッチカルなどは、ブルーの色味が少々異なっても、屋外で光が当たることで色味はほぼ一致することが多い。さらに、取り付けたパーツやアクセサリーがフレームやフォークから離れるほど、色味の差はわからなくなる。アルマイトカラーは光の反射で色味が大きく変わるが、できるだけ薄いブルーを選べば、比較的色味を合わせやすいようだ。
ブルーの色味が少々異なっても、光が当たれば色味がほぼ一致する
■ 面積
サドルやバーテープといった、自転車全体を占める面積が大きい部分は、カラーコーディネートの視覚効果が絶大だ。面積の大きい部分の色味を合わせることで、カラーコーディネートの完成度も高まる。また、ブルーの色味が異なるパーツであっても、自転車全体に占める面積が小さいなら、色味の差が目立ちにくいので取り入れることも可能だ。ホイールも面積の大きなパーツだが、同色にすると単調でのっぺりとした印象になるので、特に何もいじっていない。面積小さい場合でも、ブルーを増やしすぎるとクドくなる場合がある。大切なのは全体のバランスだ。
面積の大きい部分は視覚効果が大きい(左)、このサドルのブルーの色味は合っていたが、ブルーの面積が小さかった(右)
ボトルとRWSのブルーは青みが強いが、面積が小さいので色味の差がわかりにくい
■ スコッチカル(カッティングシート)
スコッチカルはカラーコーディネートに有効だが、貼り付ける面積が大きくなると、貼り付けるパーツの表面処理との質感の差が目立ちやすい。パーツのロゴの下にスコッチカルで細いラインを入れるだけなら質感の差が目立ちにくいし、小さい割には視覚効果が高く、カラーコーディネートの完成度も高まる。
スコッチカルで細いラインを入れるのも効果的
■ 塗装
カラーコーディネートの完成度を高めるため、パーツやアクセサリーを塗装するのもひとつの方法だ。Mr.カラーのような模型用のラッカー塗料は、ラインナップが豊富なので好みの色味が見つかりやすく、きれいに塗ることもたやすい。私はベルとスピード&ケイデンスセンサーをMr.カラースプレーで塗装し、UVカットのクリアースプレーで仕上げているが、1年以上使っても紫外線で退色しないことを確認している。
ベルやスピード&ケイデンスセンサーを塗装
サイコンのブラケットを塗装したこともある(左)、バーエンドキャップをエナメル塗料でスミ入れ(右)
■ パーツのニコイチ
カラーコーディネートのために、パーツをニコイチするという方法もある。DEFY1 DISCに取り付けている、D-FUSE SL COMPOSITE SEATPOSTのサドルクランプの色はブラックだったが、クロスバイクに使っているGIANT CONNECT SL SEAT POSTのブルーのサドルクランプと取り替えることでカラーコーディネートを実現した。
カラーコーディネートのためにサドルクランプを取り替えた
■ ブラックとホワイト
全体的にブラックを占める面積が大きいと、自転車が見た目に重たい印象になるが、ブラックをブルーに置き換えることである程度解消される。ブルーで単色のカラーコーディネートではあるが、ホイールは例外としてロゴをホワイトのままにしている。ホイールまで同色にすると単調になるというのは前述したとおりだが、見た目に重たい印象を避けるためでもある。つまり、ブラックとホワイトは明るさの調整役で、ホワイトを増やしすぎると単色のカラーコーディネートの完成度が下がるので、できればブラックを減らす方向で取り組んだ方がいい。
以前のDEFY1 DISCは、バーテープとサドルのブラックが見た目を重たい印象にしていた
■ 総評
フレームの色味に合わせて、単色でカラーコーディネートしようとすると、パーツやアクセサリーの選択肢が少なくなる。さらに、性能まで求めるとますます選択肢は狭まる。ネットの商品画像と実物の色味が異なる場合もあり、フレームと同じ色味のパーツやアクセサリーを探すのは非常に難しい。ただ、フレームに色味がだいたい合っていれば、屋外ではほぼ色味は一致する可能性が高い。アルマイトカラーは光の反射が大きく、商品画像と実物の色味の差が大きいため、慎重に選ぶ必要がある。
じっくりとパーツやアクセサリーを選んだだけあって、個人的には大満足のカラーコーディネートになった。このまま完成車として販売されていたような雰囲気というか、GIANT DEFY1 DISC LIMITED EDITIONみたいな限定仕様・特別仕様っぽい感じにはなったと思う。実はカラーコーディネートのアイデアはまだあるが、これは機会があれば発表したい。
カラーコーディネート後のGIANT DEFY1 DISC
価格評価→★★★☆☆ (じっくり選べば、無駄な出費は少ない)
評 価→★★★★★ (我ながらうまくいった)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー