購入価格 ¥4,530
サスポンプ兼用で、High Volume・High Pressureを切り替えることにより、最大20気圧・300PSIまで対応するポンプ。
方式としてはクランクブラザーズの携帯ポンプと同じだが、遥かに高圧まで入れられるのがポイント。
以前から、高圧チューブラータイヤ、例えばVittoria Corsa Evo CXを16気圧で使用している場合、パンク時のエアをどうするかと言う話はあり、
そこでサスポンプを使うと言う方法があったことはあった。
20気圧以上に対応しているサスポンプなら楽勝で入れられるからだ。
但し、大方の予想通り、この場合涙目になるくらいにポンピングをしなくてはならない。
(あと、米式→仏式のコンバートアダプターを手に入れなくてはならない)
※ 普通は携帯ポンプで出来るだけ入れてからCO2ボンベで仕上げだろうか?高圧チューブラーを使っていないので・・・
このポンプはある程度High Volumeで入れて、厳しくなってきたらHigh Pressureに切り替えることで、
楽に高圧まで入れられると言うものである。
通常のタイヤ用ポンプとサスポンプのいいとこ取りと言うわけだ。
ただ、「楽に」高圧まで入れられるが、「速く」高圧まで入れられるわけでは無い。サスポンプ一丁に比べれば当然速いが。
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これが現品。エア抜きやメーターが付いている。
エア抜きはタイヤポンプとして使う限り、あまり必要では無いかもしれない。
手近にあったOLIGHT T25 Regular・SG-305と比較。
ちょっと太めだけど、短くて結構コンパクトなポンプだ。
口金は米式が基本で米仏変換アダプターが付いている。もちろん両方で使える。
おまけにこのアダプターは汎用的に使える。
ガソリンスタンドでコンプレッサーを借りて、アダプターで変換してやれば、クリンチャー程度なら楽に入れられる。
High VolumeとHigh Pressureの切り替えは底部で行う。
クランクブラザーズのポンプと同じ方法だ。
が、恥ずかしながら、この仕組みに最初は気づかなかった。
あれ?どこで切り替えるんだ?と思ってしまった。
なにせ、切り替えに関する記述が台紙裏側(説明書)に無い。
で、縦にポンプをバインドしてあった台紙表側を良く見ると、底部辺りに何か書いてある。
拡大したのがこれ。
はい、ここに書いてあるわけですねー
・・・気づかねえってorz
ブラケットを使ってバイクにマウントするとこうなる。
ご覧のようにポンプが太い為、ロゴが隠れる。
その辺を気にされる、自転車をファッションの一部として捉えられているような方は使用しない方が良かろう。
ちなみに自分は一切気にしない。当たり前だが、自転車はロゴで走るわけじゃない。
別にそういう方を否定しているわけでは無い。楽しみ方は色々。考え方の相違。
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もちろん実際空気を入れてみた。
でも、がんばってみる気が無いのでw途中で止めている。限りなく適当。まぁ、目安程度に。
ロードで最大10気圧のVittoria RUBINO PRO IIに入れてみた。チューブはシュワルベの安いやつ(実は結構好き)
High Volume 100回
メーター読み3bar 実測2.5bar
High pressure 200回
メーター読み2bar 実測1bar
High Volume 150回
High Pressure 200回
メーター読み6bar 実測5bar
こんな結果だ。
地面押し付け等は行っていないので、実際にはHigh Volume側でもっと入れられると思う。
ただ、150回時点で腕だけでは結構キツかったのは確か。既に身体で押し込む動きになっていた。
つまりこの時点では一般的なポンプと大して変わらないのだ。
一方でこの程度で切り替えたHigh Pressure側では寝ているようなもの。何の抵抗も無くポンピング出来た。
メーターに関してはご覧のようにあくまで目安。
事前にテストして、自分の目標値とメーターとの誤差を確認しておく必要がある。
でも、無いよりはマシだし、TOPEAKのメーターより遥かに見やすくて宜しいかと。
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適当なところまで頑張って、適当なところから楽をして、時間は掛かるけど粛々と高圧まで入れられます、と言うポンプ。
確かに高圧まで入れられると思うけど、魔法のようにスイスイ良く入るわけでは無いので要注意。
「神機」ことAIRBASE PRO+ヒラメ横カムを持ち歩いているわけじゃ無いんですからw、過度な幻想は持たないように。
とは言え、高圧まで入れられることが出来るのは間違いなく良いこと。
緊急時に使う携帯ポンプとしては間違いなく最強の部類に入る一品。
出来ることなら、これのミニフロアポンプ版を出して欲しいのだが・・・デカくなるかなぁ?
せめてT字ハンドル版をお願いしたいところだ。
そうすれば、ポンプアダプターと組み合わせて、もっとHigh Volume側で楽に入れられるから。
価格評価→★★★☆☆ うーん、安いとは言えないかなー
評 価→★★★★☆ よく出来ているが細部の詰めが甘いかな。もっと煮詰めたら5個。
※ そもそも自分は今のところこんな高圧を要求してないからねぇ・・・。高圧チューブラーを使ったら真の価値が分かるのかも。