[FRONT] CATEYE HL-EL610RC

購入価格 ￥1万強。現在生産中止らしい(メーカー非公表)

パワーLEDを2発実装しており、それを内部レンズによって後ろ向き(リフレクター)に投射し、リフに当たった光を外部レンズで偏向させる、ROLテクノロジーとかいう変な配光システムを持っているライト。
LEDの台座がヒートシンクの役割をしっかり担っており、点灯モードでの連続使用に耐える様に設計されています。
Hi/Lo切り替え式、点滅あり。充電ジャック内臓、充電器に挿して一晩放置すれば翌朝には完全復活します。


※以下の記述に投稿者の愚痴･悪態･晒しが多量に混入していますが、ご容赦下さい。


いきなりですが、ホント使えませんねコレ。1つ目は普通に舗装路走って2日で中破。ブラケットとの接合部の片側がどこかに消えてました。
樽(EL510/520)じゃあそんな事ないどころか、舗装の穴に落ちてアクシウムを前後でひん曲げると同時にリム打ちで前後バーストし、タイヤが切れる+シューズから火花という程の衝撃を受けても何も起きなかったのに。
もげた夜、ポョ状態でそろ～り帰ってからよくよく調べてみると、どうも重心が接合部よりかなり前にある模様。
それだけでなく、問題箇所の側面部は樽のそれと比較して半分程度の厚さしかないのです。そりゃあもげます。金属でもない限り。しかしコイツの素材はプラスチック。キャットアイ謹製時限爆弾。

メーカーに苦情を添えてキャットアイ本社に送ったところ、新品になって帰ってきました。

が、2つ目に関しても同じ事が起きました。今回は相当慎重に走って2週間も持たなかったのです。更に点灯しなくなるとか、実用に耐えるとかそれ以下の問題でしょ。勘合部がプラプラしてるとかカオス。またしても本社送り。この辺りからメーカーに対する不信感がふつふつと湧き上がってきました。

今度はEL600RCが代品として到着。メーカーからは「EL600/610RCの問題はこちらでも把握しており、現在EL600RCの改良が完了。EL610RCの改良が完了次第、最新のEL610RCを送るので、それまでEL600RCを使ってほしい」という事らしい。因みに、この「問題」は本稿で取り扱っているブラケットの事です。
そして、今回の「代替品」はどんな感情も失せる程の重大な問題を抱えていました。
パッケージを開けた時点で本体下部に走る大亀裂を目視で確認しました。挙句の果てには充電後に点灯しなくなる、中でカラカラ鳴っている等、凡そ代替品と呼べるものではありませんでした。この時点でこのメーk･･･いや、もういい。

以上の事をメーカーに話した上で、「購入金の全額返還」を要求しました。向こうの方は、私と同じ様な症例が多発していたのを既知なのか、「やっぱりそう(ブラケットの件の苦情)ですよねぇ」と仰られてました。この期間、電話がちっとも繋がらなかったあたり、お客様相談窓口も大変だったでんしょうね。

結果･･･全額返ってきました。その金でSF-503Xを手に入れましたよ。

私はもう二度とこのメーカーのヘッドライト(の様な物体)は買いません。メーターやテールに関しては良品が多いですが、ヘッドライトとなると怖くて使えません。樽は予備としては良いですが。

追記:私は工業高校生であり、しかも丁度「機械設計1」でその辺り(モーメントの計算、重心位置の求め方)を学んでいたので、本ライトに対して「この製品は製品とは呼べない」という結論に辿り着かざるを得なくなりました。EL610RCの不安定さが手に取る様に分かってしまうのです。手に取ってますが。
つまり、本系列の設計者は機械科の高校生よりも知識が不足していると解釈する事もできますが、メーカーはそこら辺の教育･研修はやっているのかな?ってかこの程度の問題、実走せずとも試験機に放り込めば簡単に結果が出てくるでしょう。EL010も見るからに弱そうな印象だし･･･皆様のライトには亀裂は入っていませんか?

そんなこんなで1ヶ月経たずにおさらば。
同じだけの金を出すなら、ANTAREX NRX25かGENTOS SF-705XPを買った方が得策と言えます。ただし後者は搭載に苦労します。

結局「改良」とやらができなかったのか、現在HL-EL610RCは店頭から姿を消しましたね。
今回の事で一番問題なのは、「会社側がこの問題を知っていてなおリコールをかけない」という事。
この事に関しては、私個人としては非常に憤りを感じています。ユーザーがこのライトの落下が原因となる事故に遭い、負傷や自転車の損傷といった被害を被ったらどうするつもりなのでしょうか。「かわいそうに」では済みません。私の推測が正しければ、既に相当数出回っている筈です。ただし、それに応じて返品も多いでしょうけど。

何れにせよ、本当こんな事故が起きれば、私達はこの会社への信頼を根本的な所から見直さなければならなくなるでしょう。

超長駄文失礼しました。


価格評価→★☆☆☆☆(モノの割に高価。高性能汎用ライトの方が総合的な性能で上)
性能評価→★★★☆☆(自転車専用としてはまあまあ明るい方。配光は素晴らしい。それだけ)
基本評価→☆☆☆☆☆(筐体は根本的な設計ミス。設計者出て来い。そしてユーザーの皆様に対する謝罪を要求する)
評　　　定→な　　　　　し(筐体が強度不足のせいで新品でありながらジャンクと化した、悲しい一品)

購入価格 ￥アマゾンで10752円

　上の人は、さんざんな目にあったようですが、その後対策が進んだのか私の購入品ではそのようなことはなかったので、簡単にレビューをします（メーカーの回し者ではありません。念のため）。

　片道約１０キロの通勤の帰宅時に使用。晴れの日にしか自転車通勤しないので、使用回数はまだ１０数回だが、取り付け部の不具合等は全くなし。路面の状態の悪いところや歩道と車道の段差などが多数有る経路で、私の安物のアルミのクロスバイクでは降車時に手がしびれる位なので、相当の振動があると思われるが、落下等の問題は全くない。

　他の電池式ライトと比べれば、本体にバッテリーを内蔵している関係で重く安定感に欠けるのは確か。ハンドル取り付けパーツの締めが緩いと、光軸はわずかにずれてくる。

　実際の使い勝手は、価格の割には使い物になる。他の充電式ライトが数万円以上し、総重量もはるかに重いのに対し、約１万円の金額とこの重量で、何とか使い物になる商品として成立している。同社のEL520, 520 クラスの２本付けよりもはるかに幅広い範囲を明るく照らしてくれる。以前は、これらの２本付けでも、通勤途中の街灯が切れた箇所では、殆ど役に立っていなかったが、本品に変えて前方確認がはるかに楽になった（というか、これが安全を確保する最低レベルと思う）。配光もまとも。

　カタログでは、連続点灯３時間とあるが、私の場合、１回の使用時間が３０分以下のせいか、累計５時間くらいは充電インジケータが点灯せず使用できた。持ち運ばない場合は関係ないが、ＡＣアダプタは、信じられないくらい大きい。それの重さは大したことはないが。

　というわけで、最高のライトはもちろん他にあるだろうが、金額、明るさ、クリップオンだけの簡便さ、など、非常に現実的なところでバランスしている商品というのが私の感想である。

価格評価→★★★★★
評　　　価→★★★★☆(本体が重いので、互換性を無視しても取り付けアダプタをしっかりしたものにして欲しい）

年　　　式→　2009年5月に購入
カタログ重量→　253 g