購入価格¥10,000?
FDは5700、RDは6600G(後にベローチェに変更)のシマニョーロで使用。ブラックバージョンはシフトレバーがプラ製で、最後はこれがへし折れてお釈迦になった。
10速「クイックシフト」の名称で、シフトアップは1段、シフトダウンは3段まで一発で変速できる。ブレーキレバーのリターンスプリングをシフトレバーのバネが兼ねているあたり、合理的な設計だと感じられる。なお、シマノのシフトワイヤーはポン付け、ブレーキワイヤーはタイコを削れば使用可能。
メカニズムはワイヤーを巻き上げるリールと、その解除ボタンという単純なもの。左右合わせた重量は実測358g。7800デュラのSTIが400g超だそうなので、エントリーグレードとしては尋常でなく軽い。価格は中古相場で10,000円程度。高級なイメージのあるカンパでも、これなら手が届きそうだ。
変速時は「グニッ、パキン」といった粘りが感じられた。また、FDのシフトアップはストロークが90度近い気がするし、シフトダウンは「バキィイン!」などと、変速というか"開放"に近いニュアンスの音がする。これはディレイラーとの相性や、材質の違い(シルバーモデルのシフトレバーは金属製)が影響する部分だろう。もっとも、右側(RD側)の使用感はケンタウル(2012)と大差が無かった。左のシフトレバーはご覧のとおり。ケンタウルのFDを触って、5700のバネはこれよりも重いことが分かった。メーカー補償外の使い方ではあるが、こうあっさり折れるとは・・・。
ただし、新品とはいえオークションで購入しており、未開封か否かはうろ覚え。状態は良かったと記憶しているが、以前の保管状況は定かでない。そもそも箱が2009じゃないのかこれ。結果的には2年持たなかったが、風雨やレースを耐え、エルゴパワーの使用感を教えてくれたのはありがたかった。破損を機に上位グレードと交換。まさに入門機の役目を果たしたと言えよう。
価格評価→★★★★☆構造の勝利
評 価→★★★☆☆耐久性は?
<オプション>
年 式→2008(2010年3月購入)
実測重量→179g×左右